- THRAK / スラック
- Fearless And Highly THRaKked /
フィアレス・アンド・ハイリー・スラック
- Mother Hold The Candle Steady While I Shave The Chicken's Lip /
マザー・ホールド・ザ・キャンドル・ステディ・ホワイル・アイ・シェイヴ・ザ・チキンズ・リップ
- THRaKaTTaK Part I / スラックアタック(パート1)
- The Slaughter Of The Innocents /
ザ・スローター・オブ・ジ・イノセンツ
- This Night Wounds Time / ディス・ナイト・ウーンズ・タイム
- THRaKaTTaK Part II / スラックアタック(パート2)
- THRAK reprise / スラック(リプライズ)
Robert Fripp Guitar, soundscapes
Adrian Belew Guitar
Trey Gunn Warr Guitar
Tony Levin NS Electric Upright Bass
Pat Mastelotto Acoustic & Electronic Percussions
Bill Bruford Acoustic & Electronic Percussions and Marimba
Music by King Crimson.
1995年10月1日から再開した日本・北米ツアーは、11月29日まで、計41回行われた。 本アルバムは、その41回の公演から ” THRAK
” とそのインプロ・パートをDAT録音したものである。
ライブにおいて ” THRAK ” は、メイン・リフを曲の前後に演奏し、インプロ・パートをその間で演奏するという構成をとるが、本アルバム全体においても同じ構成がとられており、メイン・リフの間に6曲(?)のインプロ・パートが挿入されている。 インプロ・パートの長さはまちまちであり、41公演から6テイクを採用したというより、41テイクから色々つなぎ合わせて6テイクを再構築した可能性が高い。
アルバム自体の出来具合としては、正直なところ辛い。 ギター・シンセやシモンズでトリッキーな音が出ていても、1時間弱も驚き続けられる程、寛大ではない。 映像付きの作品であれば、また別な感想もあったのかもしれないが、音だけでの1時間弱はやはり辛い。
- ” B'BOOM ”
のラスト(?)のストリングス音から始まる ” THRAK ”
は、メイン・リフ終了後、やはりストリングス系の音をバックにパーカッションの連打。 メイン・リフの重厚感は凄まじく、DAT録音とはとても思えない程。
- ” Fearless And Highly THRaKked ”
では、ストリングス系の音に導かれ、来日公演でもたまげたブリューのギター・シンセによるピアノ音から始まる曲。
ピアノ音、木琴系の音、スティック、パーカションの激しい絡み
→太めのストリングス系の音+弦の摩擦音
→ディストーションのかかったギターのロング・トーン
→ストリングス系の音+スティック
→左右にパンするノイズ
- ” Mother Hold The Candle Steady While I Shave The Chicken's Lip ”
は、本アルバムで最も長尺な11分強の曲。
ピアノ音+ストリングス系の音
→ディストーションのかかったギターのロング・トーン+ストリングス系の音+スティックに徐々に激しく絡んでくるドラム
→ストリングス+雨音
→ピアノ音+ドラムにディストーションのかかったギターが徐々に絡んでくる
→リズミカルなドラム+弦楽器群がフリーに且つ激しく絡んでくるパート
→一定のリズムを刻むドラムをバックにギター・ソロが絡み合うパート
→シンセをバックにピアノ音と木琴音
- ” THRaKaTTaK Part I ”
はタイトル曲。 何故この曲がタイトル曲となったかは不明。
弦楽器群のフリーな絡み
→ストリングス系の音をバックにしたピアノ音とパーカッションの絡み
→ピアノ音の代わりに、木琴やノイズが重なる
- ” The Slaughter Of The Innocents ” も8分に及ぶ長尺な曲。
うにょうにょとしたシンセをバックにピアノ音とドラムが絡む
→さらに激しいディストーション・ギターが絡んでくる
→再びうにょうにょとしたシンセをバックにピアノ音とドラムが絡む
→一定のリズムを刻み出すドラム+ノイズ+ピアノ音
→ピアノとギターの中間の音のソロ
→ストリングス系の音+木琴音+ディストーションのかかったギター・ソロ
- ” The Slaughter Of The Innocents ” も11分強の曲。
ストリングス系の音とパーカッションをバックにした緩やかなギター・ソロ
→ストリングス系の音だけのパート
→そこにノイズ、ベース、ギターが絡む
→ストリングス系の音は無くなり、激しいドラムが絡む
→ドラム、ギター、ベースが緩やかに絡み、さらにストリングス音が加わる
→徐々にギターが激しさを増す
→和声+木琴音+ギター
→激しいギター・ソロ+木琴音
→ストリングス+木琴+ノイズ
- パートIIとは言うものの、パート Iとの関連は全くないのが
” THRaKaTTaK Part II ”。 これまた11分強の曲。
ストリングス系の音+ノイズ+ベース
→時折激しくなるドラムとピアノ音
→さらに様々なノイズが被さる
→ストリングス系の音+木琴音+ピアノ音にノイズが被さってくる
→エコーのかかったドラムにギターが絡む
→和声+激しいドラム+ギター・ソロ
→ピアノ音、木琴、ストリングス音、和声、ベース、ドラムがフリーに絡む
→ディストーション・ギターと木琴音に左右にパンするストリングス音
- で、最後に”THRAK reprise”。
メイン・リフ
→ストリングス音をバックにした激しいギター・ソロ
→ストリングス音をバックに爆発音
→風の音のようなノイズにギターが絡む
→ストリングス音