CD One: Things are not as they seem... / シングス・アー・ノット・アズ・ゼイ・シーム・・・<見せかけと真実は異なるもの・・・>
Palace Theatre, Providence, Rhode Island : June 30th, 1974
- Walk On ... No Pussyfooting ( Fripp, Eno ) / ウォーク・オン・・・ノー・プッシーフッティング
- Lark's Tongues In Aspic, Part Two ( Fripp ) / 太陽と戦慄パート II
- Lament ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / ラメント
- Exiles ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / エグザイルズ
- Improv - A Voyage To The Centre Of the Cosmos ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford
) / インプロヴィゼイション - ア・ヴォイージュ・トゥ・ザ・センター・オブ・コスモス
- Easy Money ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / イージー・マネー
- Improv - Providence ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション - プロヴィデンス
- Fracture ( Fripp ) / フラクチャー
- Starless ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / スターレス
CD Two: Sleight of hand (or now you don't see it again) and... / スライト・オブ・ハンド(オア・ナウ・ユー・ドント・シー・イット・アゲイン)アンド・・・<小手先のトリック(二度とはみれないもの)そして・・・>
Providence... continued (encore)
- 21st. Century Schizoid Man ( Fripp, McDonald, Lake, Giles, Sinfield ) / 21世紀の精神異常者
- Walk off from Providence... No Pussyfooting ( Fripp, Eno ) / ウォーク・オフ・フロム・プロヴィデンス・・・ノー・プッシーフッティング
Walk on to Glasgow... Glasgow Apollo : October 23rd, 1973
- Sharks' Lungs In Lemsip ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / シャークス・ラングス・イン・ランシップ
- Larks' Tongues In Aspic, Part One ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Muir ) / 太陽と戦慄パート I
- Book Of Saturday ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / ブック・オブ・サタデイ
- Easy Money ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / イージー・マネー
- We'll Let You Know ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / ウィール・レット・ユー・ノウ
- The Night Watch ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / ナイト・ウォッチ
- Improv - Tight Scrummy ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション
- タイト・スクラミー
- Peace - A Theme ( Fripp ) / 平和/テーマ
- Cat Food ( Fripp, Sinfield, McDonald ) / キャット・フード
Penn State University : 29 June 1974
- Easy Money... ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / イージー・マネー
- ...It Is For You, But Not For Us ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / ・・イット・イズ・フォー・ユー・バット・ノット・フォー・アス
CD Three: ...Acts of deception (the magic circus, or weasels stole our fruit) / ・・・アクツ・オブ・ディセプション(ザ・マジック・サーカス・オア・ウィーゼルズ・ストール・アワー・フルート)<・・・詐欺行為(魔法のサーカス、もしくは我々の果実を盗んだ者>
Pittsburgh, Pennsylvania - Stanley Warner Theatre : April 29th, 1974
- Walk On ... No Pussyfooting ( Fripp, Eno ) / ウォーク・オン・・・ノー・プッシーフッティング
- The Great Deceiver ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / グレート・ディシーヴァー
- Improv - Bartley Butsford ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション
- バートリー・バッフォード
- Exiles ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / エグザイルス
- Improv - Daniel Dust ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション-ダニエル・ダスト
- The Night Watch ( Fripp, Wetton, Bruford ) / ナイト・ウォッチ
- Doctor Diamond ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Palmer-James ) / ドクター・ダイアモンド
- Starless ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Palmer-James ) / スターレス
- Improv - Wilton Carpet ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション
- ウィルトン・カーペット
- The Talking Drum ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Muir ) / ザ・トーキング・ドラム
- Larks' Tongues In Aspic : Part Two ( Abbreviated ) ( Fripp ) / 太陽と戦慄パート
II
Penn State University : 29 June 1974
- Applause & Announcement / アプローズ&アナウンスメント
- Improv - Is There Life Out There? ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション
- イズ・ゼア・ライフ・アウト・ゼア?
CD Four: ...But neither are they otherwise / ・・・バット・ニーザー・アー・ゼイ・アザーワイズ<・・・しかし、そのどちらでもない>
Toronto, Massey Hall : June 24th, 1974
- Improv - The Golden Walnut ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション
- ザ・ゴールデン・ウォールナット
- The Night Watch ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / ナイト・ウォッチ
- Fracture ( Fripp ) / フラクチャー
- Improv - Clueless And Slightly Slack ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション - クルーレス・アンドスライトリー・スラック
Zurich Volkshaus : November 15th, 1973
- Walk On ... No Pussyfooting ( Fripp, Eno ) / ウォーク・オン・・・ノー・プッシーフッティング
- Improv - Some Pussyfooting ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション - サム・プッシーフッティング
- Larks' Tongues In Aspic : Part One ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Muir
) / 太陽と戦慄パート I
- Improv - The Law of Maximum Distress : Part One ( Cross, Fripp, Wetton,
Bruford ) / インプロヴィゼイション - ザ・ロー・オブ・マキシム・ディストレス・パート I
- Improv - The Law of Maximum Distress : Part Two ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション - ザ・ロー・オブ・マキシム・ディストレス・パート II
- Easy Money ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / イージー・マネー
- Improv - Some More Pussyfooting ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / インプロヴィゼイション
- サム・モア・プッシーフッティング
- The Talking Drum ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Muir ) / ザ・トーキング・ドラム
『 The Essential King Crimson : Frame By Frame 』 の翌年にリリースされた、いわゆる第3期クリムゾンのライヴCD4枚組。 フリップ自身ライナーに記載しているとおり、『 The Essential King Crimson : Frame By Frame 』 の姉妹編として位置づけられる作品。
海賊盤に収録されていた音源もあるものの、圧倒的なまでに改善された音質で至福の約5時間を過ごすことができる。
日記、ライナー等文書面での資料も充実しており、特にクロスのコメントは、涙無しでは読めない程、当時のクリムゾン内での音楽的力関係が浮き彫りになる。
73年秋、74年のラスト・ツアーを中心にした演奏は凄まじく、(至福の時と言いながらも)通して聴き終わった後は文字通りの疲労感に襲われる。
David Cross (violin, mellotron, electric piano)
Robert Fripp (guitar, mellotron, electric piano)
John Wetton (bass guitar, vocals)
Bill Bruford (drums, percussion)
CD1
- CD1は、『 USA 』
の音源でもある、プロヴィデンスでのライヴ。 続くCD2を併せ、(多分)ライヴ全体を収録している。
” Walk On ... No Pussyfooting ” は、フリップ&イーノの ” The Heavenly
Music Corporation ”
からの抜粋。 この時期の定番のコンサートの始まり方。
- 本ライヴにおける ” Lark's Tongues In Aspic, Part Two ”
は、本曲の多くのテイクの中でもベストとして挙げることができると思う。 クロスのヴァイオリン・パートに多少頼りないところがあり、脱退が予定されていたこと、及び
『 USA 』
におけるクロスの演奏がカットされていたことが頷けるところもあるが、それをさっ引いても凄まじい演奏である。
- ” Lament ” は、クロスの存在感が殆ど感じられない。
- 一転 ” Exiles ”
では、クロスのヴァイオリンが大々的にフィーチャーされている。お互いのメロトロンをバックにソロをとりあうクロスとフリップ、後半メロトロンをバックにヴィヴィとベースを鳴らすウェットン、最後のフリップのソロ等どれをとっても素晴らしい。
- ” Improv - A Voyage To The Centre Of the Cosmos ”
は、インプロ。 一定のリズムの上をフリップのギターが這い回る展開が、中間部でベースをバックにクロスのヴァイオリンとフリップのメロトロンが絡み合うパート、4人がフリーに演奏するパート、メロトロンを中心としたハードなパートと15分にも及ぶ。
- ” Easy Money ” は、『 USA 』
と異なりフェイド・アウトすることなく、最後まで収録。 ヴォーカル、ギターに絡むブルーフォードの、特にハイハットのアクセントの付け方が格好良い。
- ” Improv - Providence ” も、『 Red 』
収録バージョン異なり、ラスト約2分が省略されていない。 前半部と
( 『 Red 』 で省略されていた )
ラストのパートでのクロスのヴァイオリンも素晴らしいが、やはり中間部での一丸となったハードは演奏パートが何よりも素晴らしい。
- ” Fracture ”
は、ここでもやはり名演。 中間部でのフリップのオスティナート、静寂の後続くパート、ウェットンのうなるベース・ソロから続くフリップとクロスのソロの絡み等、即興ではない楽曲におけるこの時期のクリムゾンの徹底したまでの演奏。
- ” Starless ”
は、自らのヴォーカルのバックでヘロヘロになるウェットンのベースが情けなかったり、クロスのエレピの音が思いっきりしょぼかったりして粗も目立つのだが、管楽器が導入されていない分フリップのギターが活躍する場面が多く、スタジオ・テイクとは又違った楽しみ方ができる。
CD2
- 最初の2曲はプロヴィデンスの続き。
” 21st. Century Schizoid Man ” は、『 USA 』
のテイクと異なり、切れのないクロスのヴァイオリンによるリフが、逆に3人の重厚な演奏を引き立ている。
- ” Walk off from Providence... No Pussyfooting ”
で、コンサートは終了。
- ここから本BOXセットの中で最初期となる、グラスゴウでのライヴとなる。 セカンド・アルバムの曲を入れる等、意識的に選曲を変えている。
” Sharks' Lungs In Lemsip ”
は、次曲の前奏曲。 スタジオにおけるミューアのパートに相当するようなもの。
- ” Larks' Tongues In Aspic, Part One ”
は、メイン・リフのパートにおけるブルーフォードのドラムに切れが無く、もったりとした印象を受ける。 とは言え、クロスのヴァイオリンもこの時期まだ元気だし、中間部のウェットンのベースにフリップのギターが絡んでくるところは、聴いていてゾクゾクしてくる。
- ” Book Of Saturday ”
では、スタジオ・テイクと同じくフリップの多彩なバッキングを楽しむことができる。 反面特にライヴで演奏されてもさほど面白くない。
- ” Easy Money ”
は、中間部のフリップのパートにメリハリが無く、多少冗長気味な所がある。
- 前曲からシームレスに始まる ” We'll Let You Know ”
は、『 Starless And Bible Black 』
収録テイクと同じ。 クロスは殆ど演奏していない。
- ” The Night Watch ”
は、後半部分はチューリッヒでのテイクを採用しつなぎ合わせている。 とは言え前半部もそれほどまとまりがあるわけでもない。
- ” Improv - Tight Scrummy ”
は、リズム・ボックスに導かれる曲。 前半のリズム・ボックスの上を各々が演奏を重ねるだけのパートも、後半のクロスとフリップを中心にしたパートも面白くない。
- ” Peace - A Theme ”
は、観客の反応の悪さがあまりにも惨め。 好き勝手なあの反応は、絶対チューニング中か他の楽器のトラブル復旧待ちと思われていたに違いない。
- ティペットの偉大さが改めて認識できるのが、” Cat
Food
”。 ブルーフォード&ウェットンのリズム隊はがんばっているのだが、やはりティペットのピアノが本曲の骨格となっていたことがよくわかる。
- 以下2曲は、1974年のペン・ステイト・ユニバーシティーでのライヴ。 本公演の選択はちょっと中途半端。
” Easy Money ”
は、ヴォーカルのバックでのギターがちょっと違う程度。
- で、” Easy Money ”
の後半部を独立させてタイトルを付けたのが、” ...It Is For You, But
Not For Us
”。 世の中には「よいとこ取り」という言葉だけでなく、「悪いとこ取り」という言葉もあることがよくわかる。 フリップのソロには多少惹かれるところもあるが、クロスのソロは飽きてくる。
CD3
- 1974年のピッツバーグでのライヴ。 ラジオ番組で放送されたこともあり、海賊盤で多く出回った公演である。 特筆すべきはやはり
” Doctor Diamond ” の収録。
” Walk On ... No Pussyfooting ” は、フリップ&イーノの ” The
Heavenly Music Corporation ” からの抜粋。
- ” The Great Deceiver ”
は、一応本BOXのタイトル曲。 早いパッセージも見事に演奏されており、スタジオ・テイクよりも切迫感がある。
- ” Improv - Bartley Butsford ”
は、次曲のイントロともいうインプロ。 ヴァイオリン、メロトロン、ベースが絡むだけのつまらない曲。
- ” Exiles ”
は、ミックスの問題もあるのだろうが、後半のメロトロンをバックにしたウェットンのベース・ソロがあまり目立たず残念。 またその後のフリップのソロも、ちょっと中途半端。
- フリップがバッキングに徹してクロスのヴァイオリンがフィーチャーされた
” Improv - Daniel Dust ” 次曲のイントロ。
- ” The Night Watch ”
は前半・後半繋ぎ合わせることなく、(リリース当時は)本BOXにおいて初めて通した演奏が披露されている。 イントロのパートはしょぼくて、オリジナルの演奏(アムステルダムのテイク)の素晴らしさを再認識することができる。
- スタジオ盤未収録のヴォーカル曲としてブートで確認されていた
” Doctor Diamond ”
は、本BOXにおいて初めて公式にリリースされたことになる。 イントロやヴォーカルのバックでのリズムは切れがあるのだが、インスト・パートではタメが多すぎてちょっともったりしていて格好悪い。
- ” Starless ”
は、管楽器がないことを除けばほぼスタジオ盤と同じアレンジで、かつこなれた演奏をしている。 更に
( スタジオ盤と多少異なるものの )
歌詞が用意されていたことを踏まえると、『 Starless And Bible Black 』
のスタジオ・レコーディング時には既に用意されていたのかもしれない。
- ” Improv - Wilton Carpet ”
は、フリップとクロスの絡みを中心としたインプロ。 両者ともかなり歪んだ音を出しているだけに、今一歩ハードな演奏になりきらないところがちょっと残念。 インプロの限界、といったら言い過ぎか。
- 前曲から繋がって演奏される ” The Talking Drum ”
は、観客が手拍子でついてくるのも面白いが、それ以上に徐々に激しくなる演奏についていけなくなっていくところがさらに面白い。
- ” Larks' Tongues In Aspic : Part Two ( Abbreviated ) ”
は、編集盤得意の 短縮版であることが残念。 『 The
Essential King Crimson : Frame By Frame 』
リリース時に短縮版を収録したことに対しての批判が多く出たことに対しての、フリップからの悪意をもった返答のような気が
( フリップのライナーを読んでいると ) する。
本テイクにおけるウェットンのバリバリ度は特筆ものであるだけに、つくづく残念である。
- 再び1974年のペン・ステイト・ユニバーシティーでのライヴ。
” Applause & Announcement ” は、タイトル通り。
- ” Improv - Is There Life Out There? ”
は、本BOXに収録されているインプロの中で一番激しく、展開も目まぐるしく、個人的には一番気に入っている。 途中何度か静寂したパートを迎えるが、中途半端なクロスのヴァイオリン・ソロへ逃げることなく激しいパートに戻り、緊張感を保ち続ける。
本曲終了後、1分間の無音パートが入り、さらにフリップのコメント、サウンド・チェックもどきの音が続く。 この部分と
” Applause & Announcement ” をカットすれば、” Larks' Tongues In Aspic :
Part Two ”
は完全収録できたはずで、繰り返しになるがやはり同曲の短縮収録はフリップの悪意によるものとしか思えない。
CD4
- 1974年のトロントでのライヴ。
” Improv - The Golden Walnut ”
は、過激な前半と大人しめの後半で極端なまでに曲調がかわる。 前半部はウェットンとブルーフォードの激しい演奏と、それに扇動されたかのように切り込んでくるフリップのギターも激しくて素晴らしい。 反面後半は若干だらけた演奏となり、尻窄みなまま終了してしまう。
- ” The Night Watch ”
はイントロでの装飾音やはりスタジオ・テイクと比べるとしょぼい。 後半部はフリップのギターにつっかかってしまう所が多く(わざと?)、聴いていてハラハラしてしまう。
- ” Fracture ”
は、やはりここでも名演。 ウェットンのベース・ソロの音がちょっと小さいのが残念なくらい。
- ” Improv - Clueless And Slightly Slack ” は、” Providence ”
と同様にクロスのヴァイオリン・ソロから始まるが、後半の4人による演奏パートは、クロスを中心とした不気味な演奏が続き、クリムゾンのインプロの中でも異色である。 特にクロスのヴァイオリンは、他のどのスタジオ、ライヴ・アルバムでも聴くことができないソロを続ける。
- 最後は1973年のチューリッヒでのライヴ。 比較的インプロ中心の選曲。
” Walk On ... No Pussyfooting ” については割愛。
- ” Improv - Some Pussyfooting ”
は次曲のイントロのような曲。 スタジオ・アルバムにおけるパーカション・パートの代わりといったところか。 ひねり出されてくるようなフリップのギターが印象的である。
- ” Larks' Tongues In Aspic : Part One ”
は、クロスのヴァイオリンが元気。 ブルーフォードのドラムにも切れがあり、全体にこなれた演奏。
ところで本BOX、CD1と2においては 「 Aspic 」 と 「 Part
」の間が 「 , 」 なのに対し、CD3と4においては間が 「 : 」
になっている、ってあんまり関係ないか。
- ” Improv - The Law of Maximum Distress : Part One ”
では、クロスのヴァイオリンとフリップの和声を無視したメロトロンが不気味な雰囲気を出している。 後半ブルーフォードが一定のリズムを刻む迄は特に不気味。
- ” Improv - The Law of Maximum Distress : Part Two ”
は、フリップのライナーによれば、テープのトラブルによって録音が中断された前曲の後半。 フリップはメロトロンではなくギターを演奏しているものの、ソロというよりコードのかき鳴らしにすぎず、あまり面白くない。
- ” Easy Money ”
は、中間部でメロトロンをバックにフリップがちょっとだけコミカルなギターを演奏しているのが面白い程度。 フリップはライナーで
本BOXに ” The Talking Drum ”
多く入っていることをコメントしているが、” Easy Money ”
についてこそコメントしてもらいたかった。
- ” Improv - Some More Pussyfooting ”
はメロトロンの二重奏で、次曲のイントロ。 ユーロ・ロック御用達のメロトロンと同じ楽器とはとても思えない対極的な使用方法。
- で、最終曲は ” The Talking Drum
”。 確かに素晴らしい。 素晴らしいんだけど、それでも ”
Larks' Tongues In Aspic : Part Two ”
につなげて終わらせて欲しかった。 ホントに。