- Larks' Tongues In Aspic Part II ( Fripp ) / 太陽と戦慄パート II
- Lament ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / 人々の嘆き
- Exiles ( Cross, Fripp, Palmer-James ) / 放浪者
- Asbury Park ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford ) / アズベリー・パーク
- Easy Money ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / イージー・マネー
- 21st Century Schizoid Man ( Fripp, McDonald, Lake, Giles, Sinfield ) /
21世紀の精神異常者
David Cross ~ Violin and Keyboards
Robert Fripp ~ Guitar and Mellotron
John Wetton ~ Bass and Voice
William Bruford ~ Percussives
Remix assistance
Eddie Jobson, Violin on ' Larks' Tongues ' ' Schizoid Man ' and piano on ' Lament '
George Chkiantz recording engineer throughout
Recorded live by the Record Plant N.Y.C. June 1974
Mixed at Olympic Studio, London
本アルバムには、『 Red 』
レコーディング前の当時のクリムゾン最後のアメリカ・ツアーからのライブ・テイクが収録されている。
1990年代以降リリースされた多くのライブ・アルバムと異なり、複数の音源からの切り張りされてはいないものの、3曲においてスタジオでエディ・ジョブソンによるヴァイオリンとピアノがダビングされている。
ジョブソンが参加しているテイクでは、彼のスタジオでの整然とした演奏が、他の3人の激しい演奏から浮いているため、若干の違和感を感じてしまう。
- ” Larks' Tongues In Aspic Part II ” は、フリップ&イーノの
” The Heavenly Music Corporation ”
に導かれて始まる。 後半以降の演奏は激しく格好良いのだが、ジョブソンのヴァイオリンの音が大きすぎて、無理矢理表面を綺麗に整えました的な音になっていてちょっと残念。
- ” Lament ”
は、ラストのユニゾン・パートがスタジオ・テイクよりおとなしいのがこれまた残念。
- スタジオでのダビングが施されていない ” Exiles ”
は、フリップとクロスが各々のメロトロンをバックにソロを弾き合うパターンが格好良い。 ライヴで是非見たかったものである。 ウェットンのひたすらヴイヴイ言うベース・ソロ後のフリップの歪んだギター・ソロが素晴らしい。
- 「ライブでのインプロのタイトルに、録音場所の名前をつけるシリーズ」
である ” Asbury Park ”
は、ひたすらフリップのギターを堪能することができる。 歪んだギターがたたみかけてくる様には圧倒されるが、フリップ以外の3人は彼のソロの黒子になっており、「バンド」としてのインプロかどうかは疑問が残る。
- ” Easy Money ”
は、最後のフリップのギター・ソロの途中でフェイド・アウトしていくというとんでもない編集がなされていて頭に来る。 その直前のつまらないクロスのパートを省略してでも残しておいて欲しかった。
- ” 21st Century Schizoid Man ”
はこのアルバムの中においても白眉のでき。
ソロももちろんだが、サックスによるリフのパートを弾くギターがハードで格好良い。