- Peace - A Beginning ( Fripp/Sinfield ) / 平和/序章
- Pictures Of A City including 42nd at Treadmill ( Fripp/Sinfield ) / 冷たい街の情景(インクルーディング:トレッドミル42番地)
- Cadence And Cascade ( Fripp/Sinfield ) / ケイデンスとカスケイド
- In The Wake Of Poseidon including Libra's Theme ( Fripp/Sinfield ) / ポセイドンのめざめ(インクルーディング:リブラのテーマ)
- Peace - A Theme ( Fripp ) / 平和/テーマ
- Cat Food ( Fripp/Sinfield/McDonald ) / キャット・フード
- The Devil's Triangle ( Fripp )
(i) Merday Morn ( Fripp/McDonald ) (ii) Hand Of Sceiron ( Fripp ) (iii) Garden Of Worm ( Fripp )
/ デヴィルズ・トライアングル (i) マーデイ・モーン (ii) ハンド・オブ・セイロン (iii) ガーデン・オブ・ワーム
- Peace - An End ( Fripp/Sinfield ) / 平和/終章
Robert Fripp / Guitar, Mellotron, & Devices
Greg Lake / Vocals
Michael Giles / Drums
Peter Giles / Bass
Keith Tippett / Piano
Mel Collins / Saxes & Flute
Gordon Haskell / Vocal
Peter Sinfield / Words
Produced by Robert Fripp And Peter Sinfield
アメリカ公演後、レイク、ジャイルズ、マクドナルドは脱退することになる。本アルバムは脱退したレイクとジャイルズ、そしてジャイルズ(弟)、キース・ティペット、コリンズ、ハスケルをセッション・メンバーの様に使いながら制作されたアルバムである。
3月13日に先行発売されたシングル ” Cat Food / Groon ”
に続き、15日にはTV番組 Top Of The Pops での ” Cat Food ”
の演奏を経て、本アルバムは5月15日にリリースされている。
Peace
というテーマで全体を覆うようにはしているものの、これはメンバーがセッション化していることをごまかそうとしているだけで、あまり効果は出ていない。 又、ファーストのコンセプトの流用度が高くオリジナル度は低い。
メロトロンの使用度の高いことだけで、ユーロ・プログレ・ファンには受けが良かったりする。
- ” Peace - A Beginning ”
はグレッグ・レイクのエコーのかかったヴォーカルのみ。曲の最後にフリップのギターが微かになる。
- ” Pictures Of A City ” はちょっと恥ずかしい曲。” A Man,
A City ”
のタイトルのもと初期メンバーの時代から原曲は演奏されているものの、このアルバムでは
” 21st Century Schizoid Man”
の下手くそなコピーに成り下がっている。曲の構成が全く同じなのは意図的なものと思いたい。
- ゴードン・ハスケルのヴォーカルをフィーチャーしている
” Cadence And Cascade ” は、実際にはマクドナルドの曲。『 McDonald
& Giles 』 に原曲である ” Flight Of The Ibis ”
が収録されている。 本曲も構成は ” I Talk To The Wind ”
のコピーの域を脱していない。 残念なのはキース・ティペットのピアノが地味で大人しいこと。
- ” In The Wake Of Poseidon ” は、これ又 ” Epitaph ”
のカバーといっても差し支えない曲。 ただメロトロンの白玉が多く泣きは多いかもしれないが、曲の骨格は単純である。
- ” Peace - A Theme ” は1のアコースティック・ギターによるテイク。
- 多分 ” Cat Food ”
がなかったら、本アルバムはメロトロン愛好家御用達盤に成り下がっていたであろう。アルバムの中では明らかに浮いているものの、キース・ティペットのピアノが何よりも素晴らしく、フリップのギターとの絡みが格好良い。
先行発売されたシングルより、ロング・バージョンである。
- ” Mars ”
としてファースト・アルバムに収録することができなかったことにより、”
The Devil's Triangle”
は全く別曲として生まれ変わっている。 主旋律こそメロトロンで同じだが、そこにその他の楽器をフリーキーに絡める形態をとっている。 好き嫌いが別れる曲かもしれないが、個人的には嫌いではない。
- ” Peace - An End ”
はフリップのギターとレイクのヴォーカルのみの曲。