The Saga Of Rodney Toady / ロドニー・トーディ物語 ( Fripp )
Produced by Wayne Bickerton
クリムゾンの前身バンドである、ジャイルズ・ジャイルズ&フリップの唯一のアルバム。 1968年6月28日に発表したシングル ” One In A Million / Newly - Weds ” についで、9月13日に発表されている。 本アルバムがリリースされた時には、イアン・マクドナルドとジュディ・ダイブルが既に加入しており、さらにセカンド・シングル ” Thursday Morning / Elephant Song ” を10月11日にリリースした後、ジュディ・ダイブルの脱退、ピーター・ジャイルズの解雇、ピート・シンフィールドの参加、グレッグ・レイクの加入により、キング・クリムゾンとしての歩みを始めることになる。
様々な解釈がなされる本アルバムだが、妥当なところとしては
「 たいしたこと無い作品 」
といったところであろう。 クリムゾンが無ければ、断続的ながらも再発されることはなかったはずである。
それでもいくつかピックアップすると以下の通りとなる。
” North Meadow ” と ” The Crukster ”
ではフリップのギター・ソロが続く。 クリムゾン以降の歪んだトーンではないが、ジャズっぽい早いソロである。
” Elephant Song ”
は管楽器による重いリフで曲が始まり一瞬期待が高まるが、でもそれで終わったしまう。
” Suite No.1 ”
は、ただひたすらフリップのギターだけの曲。 もう少しシーケンシャルなフレーズになると、リーグ・オブ・ジェントルメンでのギターのようになる。
” Erudite Eyes ”
では、ギターの音を色々と変え、多少歪んだ音も聞こえる。 よく言えば
『 Islands 』 でのギターに近いのかもしれない。
” She Is Loaded ” と ” Under The Sky ”
はクリムゾンへの移行前頃と思われるアウトテイク。特に ” Under
The Sky ” ではマクドナルド色が強い。
” Newly-Weds ”
のシングル・バージョンには曲の前後にフリップのギターが付加されている。
” Thursday Morning ”
のシングル・バージョンには、マクドナルドのクラリネットとヴォーカルが付加されている。
(追加:1995年10月25日)
(更新:2001年8月10日)