2021
Still Wish You Were Here A Tribute To Pink Floyd
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ピンク・フロイドの 『 Wish Your Were Here 』 のカヴァー・アルバム。
特定のミュージシャンやアルバムをカヴァーするこの手の作品は総じてつまらないことが多いが、本作品は素晴らしい。 プログレ系ミュージシャンに偏り過ぎず意外な組み合わせが施されているし、更にそんなミュージシャンたちが原曲をリスペクトしながら絶妙な加減で自分らしさを主張しているのが成功の要因だと思う。 更に言うと、この手の作品が大好きなビリー・シャーウッドが本作には関与していないことも成功の一要因だと思う。
” Shine On Your Crazy Diamond ” のイントロのキーボード・パートをメル・コリンズがフルートで演奏する、というアイディアを誰が思いついたのかしらないが、これ以上はないと言えるくらい見事なもので、本作品全体の完成度の向上に見事に寄与している。
(追加:2022年7月10日)