1996
Genesis Revisited : Steve Hackett
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Drums
” I Talk To The Wind ” と ”The Court Of
The Crimson King ”
の完コピで、来日公演のほうが話題にもなり記憶も残っているがスティーヴ・ハケットのジェネシス・コピー・プロジェクトだが、、そのきっかけとなった本アルバムの出来も素晴らしい。
ブルーフォードはジェネシスの代表曲とも言える2曲に参加している。
” Watcher Of The Skies ”
では、イントロのキーボードソロ後のモールス信号ライクなドラムを完コピしている。 トニーレヴィンとのコンビはABWH時のようにお仕事的なところがある。
特筆すべきは ” Firth Of Fifth ”
である。 この曲においてのブルーフォードはジョン・ウェットンとリズム隊を形成している。 ジョン・ウェットンとである! この事実が語られることが少ないのがとても残念なのでもう一度記載しておきたい。
ジョン・ウェットンとビル・ブルーフォードが共演している!!
(
来日公演にまで同行してたら、全公演追っかけたんだろうな...
)
(追加:1999年6月25日)
1997
If Summer Had Its Ghosts : Bill Bruford with Ralph Towner and Eddie Gomez
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Drums, Percussion
メンツから考えると 「 もろジャズ 」
なのだが、音自体は必ずしもジャズよりではなく、いわゆる 「
プログレ耳 」
できいても楽しむことができる。 邪道なのかもしれないが。
特筆すべきはシモンズの使い方。 あえて 「 もろシモンズ 」
といった音を使用することの多かったブルーフォードだが、本アルバムでは、生音に近い使い方をしている。 ABWHでの使用方法とは対極的である。
(追加:1999年6月25日)
Burning For Buddy A Tribute To The Music Of Buddy Rich Volume II
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Drums
ラッシュのニール・パートによるバディ・リッチのトリビュート・アルバム第2弾。
前作のテイク以上にジャズ・ドラマーとしての意識が強かったのか、逆にブルーフォードならではの音が少なく、残念なところもある。
お願い、これで打ち止めにしてね。
(追加:1999年6月25日)
1998
Bruford Levin Upper Extremities : Bill Bruford Tony Levin with David Torn Chris Botti
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Drums, Percussion, And A Little Keyboards
ProjeKct Two
を前座に来日公演まで果たした、ブルーフォード・レヴィン・アッパー・エクストリミティーズ
( B.L.U.E. ) のアルバム。 来日公演では、アンコールで ProjeKct Two +
B.L.U.E.( というより、マステロット抜きのクリムゾン )
による即興演奏があるだろうと期待していた観客 (
私も期待していました ) を、 「 もうこれで充分 」
とまで圧倒させてしまうほど素晴らしい演奏を行った B.L.U.E.
であったが、本アルバムの出来具合も素晴らしい。
人間本来の自然なリズム感なるものとは決して相容れることないであろう変拍子の嵐、にも拘わらず聴く者に与える異様なまでの高揚感、不思議である。 ブルーフォードとレヴィンのリズム隊の最高傑作だと思う。
(追加:1999年6月25日)
Blue Nights : Bruford Levin Upper Extremities
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リリースは1999年
drums
で、その B.L.U.E.
のライブ・アルバム。 残念ながら来日公演のテイクは収録されていない。
来日公演は ProjeKct Two
との競演であったため演奏時間が短かったが、本作品ではたっぷり1時間半以上ブルーフォードとレヴィンのリズム隊を堪能することができる。
より即興性を高めた演奏は素晴らしく、ライブ・アルバムという作品としてリリースする意義が強く感じられる。
Monkey Business 1972 - 1997 : John Wetton + Richard Palmer - James
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Drums, Percussion, And A Little Keyboards
1998年に多発されたジョン・ウェットンのC級アイテムの一つである本アルバムには、ブルーフォード絡みの貴重な3曲が収録されている。
” Confession ” と ” The Good Ship Enterprise ” は、1976年にブルーフォードとウェットンがリック・ウェイクマンとのキーボード・トリオ結成を画策していた時の音源と推測される。 ウェイクマンのキーボードは収録されておらず、デモに近い状態である。 2曲ともウェットン、ブルーフォード、そしてウェイクマンの誰一人にとっても中途半端な曲で、バンド結成に至らなかったのがよくわかる。
” Easy Money ”
は、クリムゾン時代のデモ・トラック。 ピアノをバックにスキャットするウェットンに対して、ブルーフォードはリズムキープをするのみ。
1999
A Part, And Yet Apart : Bill Bruford's Earthworks
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Drums
メンバーを一新したアースワークスの作品。 ブルーフォードはシモンズを使用せず、アコースティック・ドラムを演奏している。
音楽的には、今までのフュージョンより、ロックよりの部分がなくなり、純然たるジャズ・アルバムとなっている。 またしても金にならない道を歩み始めたブルーフォード、早くクリムゾンに帰ってきてほしい...
2000
One : Pete Lockett's Network Of Sparks Featuring Bill Bruford
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ピート・ロケットは、ビョークやクーラ・シェイカー、ペット・ショップ・ボーイズ等のアルバムにも参加しているパーカショニスト。 5曲しか参加していないにも拘わらずブルーフォードの名前が大きくクレジットされている本作品は、純然たるパーカッション・アルバム。 一部の曲を除き殆どパーカッションのみで構成されているものの、民族音楽の安易な借用もなく、真摯な作品である。
” Prism ”
は、ダブル・トリオ・クリムゾンのライブにおいても演奏していた曲。 元々はスイス人であるピエール・ファブレの作品であるが、ブルーフォードを含めた3人のパーカッショニストが共演している。
(追加:2000年3月10日)
Voices Of Life : The Bulgarian Women's Choir - Angelite
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エディ・ジョブソンがプロデュースをしたブルガリアン・ヴォイスの作品。
1995年から進んでいたU.K.の再結成レコーディングにおいて、エディ・ジョブソンとジョン・ウェットンはブルガリアン・ヴォイスを参加させている。 U.K.のアルバムは結局リリースされていないが、この時のブルガリアン・ヴォイスとの共演が最終的に本作品のリリースに繋がっているものと思われる。
ブルーフォードは再結成U.K.のレコーディングにも参加しており、” Nov Den ( A New Day ) ”
は(ブルガリアン・ヴォイスを含め)当時の音源を元にしている可能性が高い。 ガムラン風にシモンズが叩かれるだけで、面白みはほとんど無い。
(追加:2002年8月25日)