1991
All Heaven Broke Loose : Bill Bruford's Earthworks
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Drums
音楽的傾向は違うものの、ブルーフォードの3枚目と同じような行き詰まりを感じるアースワークスの3枚目。 ” Splashing Out ”
のような、ヒットねらいではないがポピュラリティのある楽曲を増やしていくことができたのならば、きっと別の展開もありえたはずである。 この後ブルーフォードはイエスの残務処理、フリップのクリムゾン復活宣言
( ただし当初はブルーフォード抜き ) により70年代半ばのような迷走を始めることになる。
(追加:1999年6月25日)
The Classical Connection 2 : Rick Wakeman
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リック・ウェイクマンによるカヴァー曲集。
ギターリストとのデュエットが大半を占める中、トラディショナルな ” Farandol
” は、ハウ、スクワイア、ブルーフォードというYES編成での楽曲。
更にもっと言ってしまえば、スクワイア&ブルーフォードという強烈なリズム隊による演奏ということになる。
ただ残念ながら3分弱と本作品の中で最も短い楽曲で、一番美味しい所が少ししか味わえないという欲求不満だけが残ってしまう。
埋もれてしまっているのが、本当にもったいない。
(追加:2015年7月10日)
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Drums
本来は1989年に完成予定であったスティーヴ・ハウの3枚目のソロ・アルバム (
ABWHの活動開始により延期されていたとの噂 ) に、ブルーフォードはシモンズ中心のドラムで参加している。
過去2枚のハウのソロとは異なり、ハウもブルーフォードも弾きまくり、叩きまくりで格好良い。 下品なデジタル・シンセの音がアルバム全体の風格を落としているのが悔やまれるけど。
(追加:1999年6月25日)
Union : YES
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Simmons Electric Drums
なんじゃこれ。
いわゆる8人イエスとしてのレコーディングがないことなど別にどうでもよく、ABWHしての曲があまりにもつまらないことが悲しい。 折角ABWHとしてのファースト・アルバムで、アンダーソン好みのラテン・ミュージックとシモンズの融合という新鮮な試みがなされていたのにも拘わらず、本アルバムではその発展形としての性格が全く見えてこない。 ABWHとしての新録なのか疑問がわく。 ファーストの没テイクではないのか?
アルバム全体としての妙な統一感は、アンダーソンのヴォーカルによるものではなく、ABWHの捨て曲と90125の全力投球が同じレベルであることが理由だと思う。
(追加:1999年6月25日)
The Union Tour Live : YES
リリースは1999年
結局スタジオ・レコーディングは実現しなかった8人イエスのライヴ・アルバム。 映像メディアでのみリリースされている。
自分が在籍していなかった時代の曲は演奏しない、などということはなく、メンバーのソロ以外の全ての曲において、ブルーフォードはホワイトとのツイン・ドラムを屈託なく演奏している。 逆に言えばそれだけイエスに対するこだわりはなく、お仕事としての演奏に徹しているのかもしれない。
プログレ耳にとってはエンターティメント性の高い、好作品。
(追加:2001年3月10日)
1992
Live Stamping Ground : Bill Bruford's Earthworks
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Electronic, Acoustic & Chordal Drums
評論家チックにこのアルバムのことを述べるならば、唯一最大の欠点はライブならではの緊張感が感じられないことである。 ブルーフォードにしてみれは全く不本意な感想なのかもしれないが、ファンとしては
( ブルーフォードが提示するフォーマットが )
ジャズだろうとプログレだろうと関係なく、、ただスリリングな演奏を期待するだけである。 本アルバムにおけるスコアをなめるような演奏では満足できない。
(追加:1999年6月25日)
1993
Symphonic Music Of YES
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Drums
イエスの音楽自体が(言葉そのままの意味で)シンフォニックであるだけに、それをご丁寧にオーケストラで演奏することが疑問視されて、イエスのファンにも評判悪い本アルバムだが、視点をブルーフォードだけにおくとなかなか楽しむことができる。
” Wonderous Stories ” や ” Soon ” といった曲だけではなく、” Owner Of A Lonely Heart ”
といった90125の曲でもドラムをたたくブルーフォード、暗くて複雑な性格がよく表れている。
(追加:1999年6月25日)
1994
Heavenly Bodies An Earthworks Collection : Bill Bruford's Earthworks
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Electronic, Acoustic and Chordal Drums
アースワークスの(一時)活動停止時期に発表されたベスト・アルバム。 とは言うものの派手なヒット曲があるわけでは当然なく、契約履行にともなうリリースの可能性が高い。
” Pigalle ” と ”
Libreville ” が未発表のライブ・テイク。
(追加:1999年6月25日)
Burning For Buddy A Tribute To The Music Of Buddy Rich
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Drums
ラッシュのニール・パートによるバディ・リッチのトリビュート・アルバムに、ブルーフォードは参加している。 ジャズ・ビッグ・バンドとブルーフォード、ジャズ出身を公言するブルーフォードにしてみれば意外性ゼロなのかもしれないが、初めて聴いたときの違和感はやはり大きかった。
内ジャケットにニール・パートとのツー・ショットが掲載されている。
(追加:1999年6月25日)
Lifeforms : The Future Sound Of London
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” Omnipresence ”
において ” The Sheltering Sky ”
のイントロでのドラムがサンプリングされているものの、ブルーフォード当人の意志は全くない。
尚、”Flak”にはフリップがクレジットされているが、こちらも何をしているのかよくわからない。
(追加:1999年6月25日)
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もののけ姫や北野映画の久石譲のソロ・アルバムである。
なんとデヴィッド・クロスまで参加しており、クリムゾン・ファンの久石が参加要請をした、といったところか。 違っていたらごめんなさい。
一般的な映画音楽 ( ストリングス・アレンジのインスト )
が並んでいると思ったら大間違いで、(言葉通りの意味での)コンテンポラリーな楽曲群でとても楽しめることができる。
ただクレジットだけはしっかりやっておいてほしかった...
(追加:1999年6月25日)
1995
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Simmons Electronic Drums
トニー・レヴィンのファースト・ソロ・アルバム。 2曲ともビルの自宅でレコーディングされている。
「 ちょっと合わせてみる? 」
的なノリだけでレコーディングしたのであろうが、これだけのアンサンブル。 恐ろしいコンビだと思う。
(追加:1999年6月25日)