King Crimson Data Base
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Live In Italy Official Bootleg Volume Three  -2003-

  1. Schizoid intro ( Jakszyk )
  2. A Man, A City ( Fripp/Lake/McDonald/Giles/Sinfield )
  3. Let There Be Light ( McDonald/Sinfield )
  4. Court of The Crimson King ( McDonald/Sinfield )
  5. Ladies of the Road ( Fripp/Sinfield )
  6. Improv - Sailors Tale ( Fripp )
  7. Birdman ( McDonald )
  8. Epitaph ( Fripp/Lake/McDonald/Giles/Sinfield )
    BONUS TRACK
  9. Catleys Ashes - Studio Version ( Jakszyk )

Mel Collins : Baritone, Tenor and Alto Sax, Flute, Keys and Backing Vocals
Peter Giles : Bass Guitar and Backing Vocals
Jakko M Jakszyk : Guitar, Vocals, Flute and Mellotoron
Ian McDonald : Keyboards, Flute, Alto Sax and Vocals
Ian Wallace : Drums, Percussion and Vocal

Track 2-8 recorded at The Naima Club in Forli, Italy on the 25th of March 2003.
Track 1 was recorded at Jun Tap in Sarzana, Italy on the 20th of March 2003.
Track 9 was Recorded at Silesia Sound by Jakko and the drums by Ian Wallace at Labmix Music in Nashville, USA.

しかし何故、マイケル・ジャイルズはバンドが軌道に乗り始めると辞めてしまうのだろうか。
もちろんクリムゾンの成功度合いから比べれば、21st CSB の活動など些細なものだと思うが、懐メロ・バンドとして見事に機能していただけに不可解でならない。
21st CSB はこの後どうなっていくのであろうか。 本作品にはジャコのオリジナルが収録されているが、面白いものではない。 バンドとしてのアイデンティティをオリジナル作品で表現するのではなく、高性能の懐メロ・バンドであり続けることで表現してもらいたい。

  1. ” Schizoid intro ” はジャコによるノイズの垂れ流し。
  2. ” A Man, A City ” は、なによりもドラマーの交代を強く認識させられる。 ジャイルズのバス・ドラのキックも重いが、やはりウォーレスのドラムは全体に重い。 意識的に違いを明確にしようとしているところもあるのだろうが、曲の印象まで変わっている。
  3. ” Let There Be Light ” は管楽器奏者の演奏が地味で目立たない。 マクドナルドが何故この曲にこだわるのか不明。
  4. ” Court of The Crimson King ” は、 ジャコのやる気のないようなヴォーカルが興ざめする。 上手くないのはいたしかたないとして、投げやりな唄い方は止めてもらいたい。 あと曲のクレジットには、ちゃんと定冠詞をつけてもらいたい。
  5. ” Ladies of the Road ” は、コリンズとマクドナルドのサックス・ソロがおきまりのように展開されている。 演奏終了後にコリンズの名前がアナウンスされていることからもわかるように、目立っているのはやはりコリンズ。
  6. ” Improv - Sailors Tale ” は、” Formentara Lady ” のインスト・パートからそのままなだれ込む。 クリムゾンの発掘音源で確認できるフリップの鬼気迫るギター・ソロがないのは残念だが、スタジオ盤の 『 Islands 』 と同じ展開を再現しているところに、こだわりを感じたりする。
  7. ” Birdman ” は、特に際だった特徴がないまま終わる。 マクドナルド&ジャイルズの曲が演奏されることがちょっと意外な程度。
  8. ” Epitaph ” は、やはり「混乱こそ我が墓碑銘」の will be の歌い回しが鼻につく。 これは止めてもらいたい。 ピート・シンフィールドを呼んで来て注意させるというのはどうだろうか。
  9. ボーナス・トラックの ” Catleys Ashes ” は、実質ジャコとウォーレスのデュオ。 気持ちはわからないでもないが、オリジナルに走ることによって人気が落ちるのは確実なだけに止めた方が良いと思う。

(追加:2004年7月10日)