King Crimson Data Base
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21st Century Schizoid Band Discography
/ Official Bootleg Volume One - 2002 -

  1. A Man A City ( Fripp, Sinfield, McDonald, Lake, Giles )
        Mel Collins : Baritone Sax
        Michael Giles : Drums
        Peter Giles : Bass
        Ian McDonald : Alto Sax, Keys, Sax Solo
        Jakko M Jakszyk : Guitar, Vocals
  2. Catfood ( Fripp, Sinfield, McDonald )
        Mel Collins : Alto Sax
        Michael Giles : Drums
        Peter Giles : Bass, Backing Vocals
        Ian McDonald : Keys, Backing Vocals
        Jakko M Jakszyk : Guitar, Vocal
  3. The Court Of The Crimson King ( McDonald, Sinfield )
        Mel Collins : Keys
        Michael Giles : Drums
        Peter Giles : Bass, Backing Vocals
        Ian McDonald : Keys, Flute, Backing Vocals
        Jakko M Jakszyk : Guitar, Vocal
  4. Formentara Lady ( Fripp, Sinfield )
        Mel Collins : Flute, Tenor Sax
        Michael Giles : Drums
        Peter Giles : Bass
        Ian McDonald : Grand Piano
        Jakko M Jakszyk : Guitar, Vocal
  5. Ladies Of The Road ( Fripp, Sinfield )
        Mel Collins : Tenor Sax, Keys, Backing Vocals
        Michael Giles : Drums
        Peter Giles : Bass, Backing Vocals
        Ian McDonald : Keys, Backing Vocals, Flute, Alto Sax in Verse 3, Tambourine
        Jakko M Jakszyk : Guitar, Vocal
  6. I Talk To The Wind ( McDonald, Sinfield )
        Mel Collins : Flue, Keys
        Michael Giles : Drums
        Peter Giles : Bass
        Ian McDonald : Flute, Vocal, Flute Solo
        Jakko M Jakszyk : Guitar, Vocal
  7. 21st Century Schizoid Man including Mirrors ( Fripp, McDonald, Lake, Giles, Sinfield )
        Mel Collins : Alto Sax, 1st Sax Solo
        Michael Giles : Drums
        Peter Giles : Bass
        Ian McDonald : Alto Sax, 2nd Sax Solo
        Jakko M Jakszyk : Guitar, Vocal

Recorded live at Mark Angelo Studio's London on the afternoon and evening of Thursday the 22nd of August.

21st CSB のファースト・アルバムは、イギリス、日本でのライヴに先立ち行われたリハーサルを収録したもの。
リハーサルは几帳面且つ入念に行われていたらしく、律儀な演奏が収録されている。 どのメンバーもこの時期人前での演奏となると、自分たち自身が主導権を持たないバンドでの客演か、自身のバンドであったとしても小規模なライヴ・ハウスでの演奏しか行っていなかったはずである。 ホール・クラスでのツアーをいきなり行うにはバンドとしての力量が不足している、という正しい自己認識のもとリハーサルは行われていたものと思われる。
本作品は当初一般流通されず、2002年の来日公演時ではコンサート会場で販売されたものの東京初日で完売、「どうせ初日は緊張してるだろうから2日目がベストだろう」という読みをした多くの人(含む私)を悲しみに陥れた。
現在は disk union がディストリビュートして Arcangelo から発売されている。

  1. クリムゾン時代、” A Man A City ” はライヴで演奏されていたものの、『 In The Wake Of Poseidon 』 では、” Pictures Of A City including 42nd at Treadmill ” として収録されていたため、スタジオ・レコーディングは本テイクが初ということになる。 この辺りが、本家との微妙な違いを主張するこだわりなのかもしれない。
  2. ” Cat Food ” はやはりマクドナルドのピアノが厳しい。 マルチ・プレイヤーとしての力量はいまだ素晴らしいものだと思うが、採譜したティペットのピアノを見ながら演奏しているようにまで思える。 また多くの局面で指摘されるジャコのヴォーカルの弱さも出てしまっている。
  3. ” The Court Of The Crimson King ” は、やはりシンセの音をもう少しなんとかしてもらいたかった。 メロトロンを使えとまでは言わないが、シンセで代用するのであるならこだわってもう少し似せる、あるいは割り切って明らかに異なる音にしてほしかった。
  4. ” Formentara Lady ” は、選曲されていること自体にメル・コリンズへの配慮が伺えるが、そのアレンジもかなり気を遣ったものになっている。 オリジナルに近い形で前半部分が再演された後は、コリンズによるソロが大々的にフィーチャーされている。
  5. ” Ladies Of The Road ” はコリンズとマクドナルドのサックス・ソロの応酬がウリとなっている。 ただジャコのギター・ソロは流暢すぎてもつまらないものだと思う。
  6. ” I Talk To The Wind ” は、やはりイントロでのフルート・デュオが最大の見せ場だと思う。 曲後半でマクドナルドのフルート・ソロも味わい深いが、やはりイントロの素晴らしさが突出している。
  7. ” 21st Century Schizoid Man including Mirrors ” はサックス奏者が2人いることの利点が最大限活かされたアレンジとなっている。 オリジナルではマクドナルドがオーバー・ダブしていたアルト・サックスのリフの部分を、見事に再現しているところが素晴らしい。

(追加:2004年2月25日)