King Crimson Data Base
    Keith Tippett Discography

1970

Fable Of The Wings : Keith Christmas

  1. Waiting for the Wind to Rise
  2. The Fawn
  3. Lorri
  1. Kent Lullaby
  2. Hamlin
  3. Fable of the Wings
  4. Bednotch
  • Vocals, Guitar - Keith Christmas
    Vocals - Shelagh McDonald on The Fawn
    Bass - Mike Evans, Pat Donaldson
    Drums - Gerry Conway, Roger Powell
    Piano - Keith Tippett
    Piano, Organ, Mellotron - Ian Whiteman
    Autoharp - Bob Stewart
  • 後にピート・シンフィールドのプロデュースでマンティコアからも作品を出した、キース・クリスマスのセカンド・アルバム。
    弾き語りに近い楽曲と、バンド編成の楽曲から成り立っておりフォークロックの王道のような作品である。 後の 『 Brighter Day 』 の方がヴァラエティに富んでる分聴きやすく、個人的には繰り返し頻度が高いのだが、こちらの方が堪らん、という人は多いと思う。
    本作品がリリースされたのは、キース・ティペット・グループのファースト・アルバムと同年である。 自ら名を冠したバンドで鳴り物入りでデビューした一方で、ティペットにしてみれば、セッション活動にも対応できる奥の深さを示すことで、当時の音楽業界いおいて自分のポジションを確保するために必要な活動であったのかもしれない。
    (追加:2017年12月25日)

 

You Are Here ... I Am There  : The Keith Tippett Group

You Are Here..I'm There
  1. This Evening Was Like Last Year ( To Sarah )
  2. I Wish There Was A Nowhere
  3. Thank You for the Smile ( To Wendy and Roger )
  4. Three Minutes from an Afternoon in July ( To Nick )
  5. View from Battery Point ( To John and Pete )
  6. Violence
  7. Stately Dance for Miss Prism
  8. This Evening Was Like Last Year ( To Sarah )
  • Keith Tippett ( piano, electric piano )
    Mark Charig ( cornet )
    Elton Dean ( alto sax )
    Nick Evans ( trombone )
    Jeff Clyne ( bass, electric bass )
    Alan Jackson ( drums, glockenspiel )
    Giorgio Gomelsky ( bells )

  • キース・ティペットのレコーディング・デビュー・アルバム。
    大作が並ぶ前半2曲は、多少の息苦しさを感じてしまう。 これがジャズ・バンドとしての本領を発揮しきった結果なのか、それともレコーディングに慣れていなかったためかは判らないが。 一方小曲が並ぶ後半は、メリハリが効いているためか、とっつきやすい内容となっている。
    多分、この前半と後半に対する評価の違いが、「ジャズ・ロック」に対する入り方の違いなのだと思う。 私は元々、そして現在でもジャズを知らず、ロックから「ジャズ・ロック」に入ったためか、前半にはどうしても閉塞感を感じてしまう。 逆に言えば、この前半を楽しめる素養がないわけで、それはそれで非常にもったいないのかもしれない。 所謂ジャズ・ロックについて、非常に考えさせられる作品である。
    (追加:2012年9月25日)

 

Album : Shelagh McDonald

  1. Mirage
  2. Look Over The Hill And Faraway
  3. Crusoe
  4. Waiting For The Wind To Rise
  5. Ophelia's Song
  1. Richmond
  2. Let No Man Steal Your Thyme
  3. Peacock Lady
  4. Silk And Leather
  5. You Know You Can't Lose
  6. Ophelia's Song
  • Keith Tippett ・ piano
  • 女性フォークロックものとして、非常に評価の高いシェラ・マクドナルドの作品。
    同年リリースされたキース・クリスマスの 『 Fable of the Wings 』 と、同一プロデューサーによる同一ミュージシャンが参加している作品であり、かつクリスマスとマクドナルドがお互いの作品に参加していることから、同タイミングでレコーディングされた作品と推測される。
    クリスマスの作品同様ピアノ奏者がもう一人いるため、ティペットの演奏を識別するのは難しいが、” Waiting For The Wind To Rise ” でのヴォーカルのメロディに寄り添ったり離れたりするピアノは、ティペットによるものと思われる。
    (追加:2017年9月25日)

 

1971

If You Saw Thro' My Eyes : Ian Matthews

  1. Desert Inn
  2. Hearts
  3. Never Ending    [ Piano : Keith ]
  4. Reno Nevada
  5. Little Known
  6. Hinge
  1. Hinge
  2. Southern Wind    [ Piano : Keith ]
  3. It Came Without Warning
  4. You Couldn't Lose
  5. Morgan The Pirate
  6. If You Saw Thro' My Eyes
  • イアン・マシューズのソロとしてのファースト・アルバム。
    メロディは一貫して流暢で、70年代後期のソロのようなポピュラリティの高さは無いが、その分味わい深さがある。 そしてジャズというフィールドで主に活躍していたにもかかわらず、こうした傑作に参加する機会が与えられ程、当時のティペットが英国音楽シーンで注目を浴びていたことを端的にしめしている。
    ティペットが参加しているのは、ギターとピアノのみの ” Never Ending ” と、バンド編成の ” Southern Wind ” の2曲で、やはり前者でのギターやヴォーカルと絡むピアノの美しさに惹かれる。 後者も悪くないのだが活躍の場は少ない。 同じバンド編成の楽曲なら、大曲 ” Morgan The Pirate ” で彩りを添えるような演奏をして欲しかった。
    (追加:2008年5月10日)

 

Dedicated To You, But You Weren't Listening : The Keith Tippett Group

Dedicated to You, But You Weren't Listening

  1. This Is What Happens
  2. Thoughts To Geoff
  3. Green And Oranges Night Park
  4. Gridal Suite
  5. Five After Dawn
  6. Dedicated To You, But You Weren't Listening
  7. Black Horse
  • Keith Tippett, Piano/Hohner Electric Piano
    Elton Dean, Alto/Saxello
    Marc Charig, Cornet
    Nick Evans, Trombone
    Robert Wyatt, Drums
    Bryan Spring, Drums
    Phil Howard, Drums
    Tony Uta, Drums/Cow Bell
    Roy Babbington, Bass/Bass Guitar
    Neville Whitehead, Bass
    Gary Boyle, Guitar

  • キース・ティペット・グループの2nd。
    Vertigoからのリリース、ロジャー・ディーンによるジャケット等プログレ・アイコンが集まっていることもあり、ソフト・マシーンもカンタベリーもわかっていない私のようなプログレ3級の人間でも知っているポピュラリティの高い作品。
    1曲目から明らかなようにエルトン・ディーン、マーク・チャリグ、ニック・エバンスの3管は強力で、ラッパ嫌い、ジャズ・ロック嫌いの人をも説得するだけの素晴らしい演奏である。 更にその3管の間を縫うように弾きまくるティペットも美しく格好良い。
    『 Lizard 』 と同時期のリリースで、レコーディングもほぼ同時期に行われたものと想定されるが、各楽器の音色以外共通点は少ない。 ティペット以外のチャリグ、エバンスがソリストとしての役割を与えられた 『 Lizard 』 と異なり、アンサンブルが強調されていることがその理由と思われる。
    ロックだ、ジャズだ、ジャズ・ロックだといったカテゴライズなどどうでも良くなるほどのノン・ジャンルの傑作。
    (追加:2002年9月25日)

 

1969 : Julie Driscoll

  1. A New Awakening
        Arranged by Keith Tippett
  2. Those That We Love
        Piano and Celeste - Keith Tippett
  3. Leaving It All Behind
        Piano - Keith Tippett, Arranged by Keith Tippett
  4. Break-Out
  1. The Choice
  2. Lullaby
  3. Walk Down
        Piano and Celeste - Keith Tippett, Arranged by Keith Tippett
  4. I Nearly Forget - But I Went Back
  • ジュリー・ティペットが、キース・ティペットと結婚する前のジュリー・トリスコール名義で発表したソロ・アルバム。
    ジャズ・ロック+ジュリーのヴォーカルによる曲と弾き語りの曲に大別できるのだが、やはり魅力があるのは前者である。 その中でも特に、バックが殆どキース・ティペット・グループのメンバーでしめる ” A New Awakening ” と ” Walk Down ” の素晴らしさが著しい。 本作品と前後してキース・ティペット・グループは、傑作 『 Dedicated To You, But You Weren't Listening 』 をリリースしており、その勢いがそのまま反映されたものと思われる。
    ジュリー・ドリスコールは、後にジュリー・ティペット名義で 『 Sunset Glow 』 をリリースするが、本作と構成が良く似ており、どちらも素晴らしい内容である。
    (追加:2017年3月10日)

 

1972

Blue Print : Keith Tippett

  1. Song
    Keith Tippett - Piano, Roy Babbington -  Bass, Keith Bailey - Percussion
  2. Dance
    Keith Tippett - Piano, Frank Perry - Percussion, Julie Tippetts - Guitar / Voice, Roy Babbington - Bass
  3. Glimpse
    Keith Tippett - Piano, Roy Babbington - Bass, Frank Perry - Percussion
  4. Blues I
    Keith Tippett - Piano, Roy Babbington - Bass, Julie Tippetts - Voice / Guitar
  5. Woodcut
    Keith Tippett - Piano, Roy Babbington - Bass, Frank Perry - Percussion, Julie Tippetts - Recorder / Voice
  6. Blues II
    Julie Tippetts - Mandolin, Keith Tippett - Piano, Roy Babbington - Bass
  • Producer    Robert Fripp
  • キース・ティペット名義の初アルバムであり、且つ、この後の Ovary Lodge としての活動に繋がっていく作品。
    キース・ティペット・グループでは、特に管楽器系のアンサンブルに事前の約束事を見出すことができたが、ここで聴くことができる演奏にはその要素を見出すことは難しく、良い意味で整合感が全く無い作品となっている。 しかも出音の静騒とは関係なく、提示されている音は果てしなく過激で、ティペットのピアノ・ソロ・アルバム同様、聴き終えると疲労感を覚える程の作品である。
    プロデューサーとしてのフリップが、この手の音をまとめるのに長けているとは思えず、むしろ本作品から得たものを、この後の 『 Larks' Tongues In Aspic 』 に活かしていると言って過言ではない。
    (追加:2016年5月10日)

 

1973

Ovary Lodge : Ovary Lodge

  1. First Born
  2. Mountain Temple In Spring
    Part 1 : Amethyst, Gold And Royal Blue ( My way of Saying Thank You )
    Part 2 : A Frail White Butterfly, Beneath The Spell Of Moon Is Sleeping On The Huge Bronze Bell
  3. Tropic Of Capricorn
  4. Come On In
  5. Nursery Rhyme
  6. Sylphs In Pisces
  • Keith Tippett, Piano ( Zither on Tropic Of Capricorn )
    Roy Babbington, Bass
    Frank Perry, Percussion ( Piano Interior on Tropic of Capricorn )
  • Producer Robert Fripp
  • キース・ティペット名義の 『 Blue Print 』 に続く作品と位置づけられる オヴァリー・ロッジ名義の作品。
    ジャケットにフィーチャーされているフランク・ペリーのパーカッション・セットの圧倒されるほどの物量から想像できる通り、ティペットのピアノとのインタープレイを堪能することができる。 打音の激しさに依存するのではなく、ティペットとペリーが真摯に向き合ったインプロの成果が、凄まじい情報量を提供する作品として提示されている。
    そして、ミックスによるものなのか、私のオーディオ・システムのプアな再生能力によるものなのか、多分その両方にも問題あると思うのだが、ピアノの音とパーカッションの音が区別つかなくなることがあるのだが、それはそれで本作品の素晴らしさを強調している。
    フリップがプロデューサーとして関与しているが、多分そこには名義貸し以上の貢献は全く無いはず。

    (更新:2016年5月10日)

 

1974

Dance : Arthur Brown

  1. We've Got To Get Out Of This Place
  2. Helen With The Sun [ Piano / Keith Tippet ]
  3. Take A Chance
  4. Crazy
  5. Hearts And Minds [ Piano / Keith Tippet ]
  1. Dance
  2. Out Of Time
  3. Quietly With Tact
  4. Soul Garden
  5. The Lord Will Find A Way
  6. Is There Nothing Beyond God
  • アーサー・ブラウンが、キングダム・カム解散後に発表したソロ・アルバム。
    セールス的には多分、殆ど成果を出すことができなかった作品だが、内容は判りやすくプロモーションのやり方次第ではもう少し何とかなったのではないかと思える内容である。 ただ総じてシンセサイザーの音色と音量がバックの演奏と馴染んでおらず、一聴するとそれが面白く感じられるものの、聴き続けていると違和感だけが残ってしまう。
    「 t 」 が一文字少なくクレジットされているティペットは、ヴォーカルのバック、インスト・パートと活躍場面が多く与えられている。  特にヴォーカルとの絡みで聴かせる演奏は、「もちろんこんなの簡単にこなせるけど、興味ないだけだよ」という余裕さえ感じさせられる。
    (追加:2008年5月10日)

 

1975

Sunset Glow : Julie Tippetts

Sunset Glow
  1. Mind Of A Child [ Harmonium ]
  2. Ocean And Sky ( And Questions Why ? ) [ Piano ]
  3. Sunset Glow
  4. Now If You Remember
  1. Lillies
  2. Shifting Still [ Piano ]
  3. What Is Living
  4. Behind The Eyes
  • ジュリー・ティペッツがキース・ティペットと結婚後にリリースしたソロ・アルバム。
    ジャズ・ロック・バンドをバックに演奏した演奏、弾き語り、そしてティペットとのデュオと、良い意味で想像しうるパターンを全て出している作品。
    こういう作品に対して、「やはり夫であるティペットとのデュオ ” Shifting Still ” が一番素晴らしい」と言ってしまうのが一番簡単なのかもしれないが、マーク・チャリグ、エルトン・ディーン、ニック・エヴァンスといったホーン・セクションが入った ” Mind Of A Child ” や ” Ocean And Sky ( And Questions Why ? ) ” といった楽曲の方が、素晴らしかったりする。
    この辺り、音楽に対する二人のストイックさが現れているのかもしれない。
    なんて、結論も安易かもしれないけど...
    (追加:2012年7月25日)

 

1976

Oh!  For The Edge : Elton Dean's Ninesense

  1. Dance
  2. Fall In Free
  3. Forsoothe
  1. M.T.
  2. Friday Night Blues
  3. Prayer For Jesus
  • Elton Dean - Alto Sax, Saxello.
    Alan Skidmore - Tenor Sax.
    Harry Beckett - Trumpet, Flugelhorn.
    Mark Charig - Trumpet, Tenor Horn.
    Nick Evans - Trombone.
    Keith Tippett - Piano.
    Harry Miller - Bass.
    Louis Moholo - Drums.

  • Recorded Live At Grass Roots Jazz Club At The Ido Club, Ido Oxford Street, London W.I. On Monday, March 22 1976.

  • エルトン・ディーンズ・ナインセンスのファースト・アルバム。
    ディーン自らのライナーには、「1969〜70年に自分達(キース、チャリグ、ニック、そして自分)が参加していた六重奏団の拡張版で、スピリットは似ている」と記載してあるのだが、この六重奏団というのは当然キース・ティペット・グループということになる。
    とういことで本作品は、アンサンブルとソロのぶつかり合いが交差する激しいジャズ・ロックとなっている。 時折差し込まれる判りやすい美メロさえも、毒っけたっぷりで、緊張感を正しく強いられる感じがする。
    バンド名に自分の名前が有る無しなど関係なく、キース・ティペットはピアノを弾きまくっている。 ジャズ・ロック系の作品を多く残した70年代の作品の中でも、本作品でのティペットの演奏は秀逸である。
    (追加:2018年6月25日)

 

Ovary Lodge : Ovary Lodge

  1. Gentle One Says Hello
  2. Fragment No.6
  3. A Man Carrying A Drop Of Water On A Leaf Through A Thunderstorm
  4. Communal Travel
  5. Coda
  • Keith Tippett    Piano, Harmonium, Recorder, Voice, Maracas
    Harry Miller    Bass
    Frank Perry    Percussion, Voice, Hsiao ( Chinese bamboo flute ), Sheng ( Chinese bamboo mouth organ)
    Julie Tippetts    Voice, Sopranino Recorder, Er-hu ( two-stringed Chinese violin )
  • Live recording at Nettlefold Hall, London SE17, 6 August 1975
  • オヴァリー・ロッジの、前作と同じくバンド名をタイトルにしたライヴ・アルバム。
    ライヴ・アルバムであること以外に、ベース奏者がハリー・ミラーに変わったこと、ジュリー・ティペットが参加していることが前作との違いなのだが、キース・ティペットとフランク・ペリーの絡みが作品の根幹を成していることは変わりない。
    にもかかわらす、ライヴを収録した本作より、スタジオ作品の前作の方が完成度が高いことが興味深い。 ライヴでのインプロがそのまま収録された本作の方が、緊張感は高いはずなのだが何かが足りない。 勿論これは、キース・ティペットの作品に求めるレベルが高すぎることに起因するのだが、一方でインプロであることを徒に礼賛することなく正しく感じた事実である。
    (追加:2016年5月10日)

 

1977

Happy Daze : Elton Dean's Ninesense

  1. Nicrotto
  2. Seven For Lee
  1. Sweet F.A.
  2. Three For All
  • Elton Dean : Alto Sax, Saxello
    Alan Skidmore : Tenor Sax
    Harry Beckett : Trumpet, Flugelhorn
    Marc Charig : Cornet, Tenor Horn
    Nick Evans : Trombone
    Radu Malfatti : Trombone
    Keith Tippett : Piano
    Harry Miller : Bass
    Louis Moholo : Drums

  • Recorded At Redan Recorders London W.2. On July 26. 1977

  • エルトン・ディーンズ・ナインセンスのセカンド・アルバム。
    今回のライナーにもわざわざとナインセンスが、「1969/1970年のキース・ティペット・グループの精神的後継者」と記載されており、実際その音の肌触りは 『 You Are Here ... I Am There 』 や 『 Dedicated To You, But You Weren't Listening 』 と似ているところがある。 などと簡単に記載してみたが、この2作と似ているということは、それだけで大傑作ということである。 キース・ティペット・グループの作品程のポピュラリティは獲得していないものの、70年台後半においてもこれだけのテンションを保つだけのケミストリーが、このメンバーの間であったものと思わる。
    一方このライナーには、本作品が Bracknell Jazz Festival から委託され、The Arts Council Of Great Britain から基金が提供されたと記載されている。 つまりこれだけの演奏を披露する機会とLPとして発表するためには、金銭的支援が無いと成り立たなかったということである。
    ミュージシャンが、所謂ジャズ・ロック、フリー・ジャズを演奏するだけでは生活が成り立たないだけではなく、そもそも演奏する機会に恵まれないことを、本作品は明らかにしている。 70年台後半においてである。 中々考えさせる作品である。
    (追加:2018年6月25日)

 

They All Be On This Old Road : EDQ

  1. Naima
  1. Dede - Bup - Bup
  2. Nancy ( With The Laughing Face )
  3. Easy Living
  4. Overdoing It
  5. Not Too Much
  • Elton Dean    alto sax, saxello
    Keith Tippett    piano
    Chris Lawrence    bass
    Louis Moholo    drums

  • Recorded live at the Seven Dials, Shelton Street, London WC2 on 18 November 1976

  • エルトン・ディーンが、カルテットで演奏したライヴを収録した作品。
    ジョン・コルトレーンの ” Naima ” や、コルトレーンやソニー・ロリンズも取り上げたジャズのスタンダード( ” Nancy ( With The Laughing Face ) ” と ” Easy Living ” が演奏していること、そして 「 They All Be On This Road 」 というタイトルから、正統派ジャズ・カルテットを意識した作品と思われる。
    そうした趣旨から本作品の中心奏者はエルトン・ディーンとなる。 サックスを主としたカルテットでのピアノ奏者の標準的な演奏というのがどういうものか判らないが、キース・ティペットの演奏は目立たない。 ディーンとティペットの火花を散らすようなソロの応酬が楽しめないのは残念であるが、これはこれで珍しい演奏を楽しむことができる。
    (追加:2017年9月25日)

 

Cruel But Fair : Hopper / Dean / Tippett / Gallivan

  1. Seven Drones
  2. Jannakota
  3. Echoes
  1. Square Enough Fire
  2. Rocky Recluse
  3. Bjorn Free
  4. Soul Fate
  • Hugh Hopper : bass
    Elton Dean : alto saxophone & saxello
    Keith Tippett : piano
    Joe Gallivan : drums, percussion & synthesizer

  • ヒュー・ホッパー、エルトン・ディーン、キース・ティペット、ジョー・ギャリヴァンのカルテットによる作品。
    前3人の名前から思いっきり期待されるジャズ・ロックな楽曲もあるが、もっと混沌として無秩序な音も提示されたりする。 そして凄いのが、その「混沌として無秩序」なことが、「勢いだけで制作して未整理」なのではないことである。 ド真ん中のジャズ・ロックが苦手な人にも、本作は好まれるかもしれない。
    他流試合にも強いキース・ティペットの凄さは、本作でも充分に発揮されているのだが、ギャリヴァンの演奏するシンセサイザーと絡む生ピアノというのも聴きどころである。
    (追加:2016年12月25日)

 

1978

Frames   Music for An Imaginary Film : Keith Tippett's Ark

Frames

  1. Frames Part 1
  2. Frames Part 2
  1. Frames Part 3
  2. Frames Part 4
  • Keith Tippett - piano, harmonium
    Stan Tracey - piano
    Elton Dean - alto sax, saxello
    Trevor Watts - alto & soprano saxes
    Brian Smith - tenor & soprano saxes, alto flute
    Larry Stabbins - tenor & soprano saxes, flute
    Mark Charig - trumpet, small trumpet, tenor horn, Kenyan thumb piano
    Henry Lowther - trumpet
    Dave Amis - trombone
    Nick Evans - trombone
    Maggie Nicols - voice
    Julie Tippetts - voice
    Steve Levine - violin
    Rod Skeaping - violin
    Phil Wachsmann - electric violin, violin
    Geoffrey Wharton - violin
    Alexandra Robinson - 'cello
    Tim Kramer - 'cello
    Peter Kowald - bass, tuba
    Harry Miller - bass
    Louis Moholo -  drums
    Frank Perry - percussion

  • ティペットによる2枚組ジャズ・オーケストラ。 
    これだけの大作を作曲・アレンジしたティペットのミュージシャンとしての底力には圧倒される。 似たコンセプトの作品に Centipede 名義の 『 Septober Energy 』 があるが、破壊力は本作が遙かに上回っている。
    大勢の奏者を使ったこうした作品を世に問い続けるには、準備期間を含め相当のお金が必要なはずで、セールス面で成功した経験のないティペットには厳しいのかもしれない。 ピアノ・ソロや小人数の Mujician での作品も素晴らしいが、もし金銭面の問題でティペットが本作のような大作をリリースし続けることができないのであれば、とても残念なことである。
    どこかに良いスポンサーはいないものだろうか。
    (追加:2008年6月10日)

 

Sprits Rejoice ! : Louis Moholo Octet

  1. Khanya Apho Ukhona
  2. You Ain't Gonna Know Me 'Cos You Think You Know Me
  3. Ithi-ggi
  1. Amaxesha Osizi
  2. Wedding Hymn
  • Louis Moholo : Drums
    Evan Parker    tenor sax
    Kenny Wheeler    trumpet
    Nick Evans    trombone
    Radu Malfatti    trombone
    Keith Tippett    piano
    Johnny Dyani    bass
    Harry Miller    bass

  • Recorded on 24 January 1978 at Redan Recorders, London W2.
  • ルイ・モホロによるオクテットでの作品。
    殆どの曲が、メイン・テーマ → フリー・パート → メイン・テーマ、という展開で、全体像が掴みやすい作品である。
    キース・ティペットはつくづく自己主張が激しいミュージシャンだと思う。 演奏者が少ない時やソロ作品においてだけでなく、本作品のように演奏者が多い場合でも弾きまくっていることがよく判る。 本作品においては、フリー・パートでは管楽器と激しく渡り合うのも凄いが、メイン・テーマに絡みまくる演奏を聴いていると、つくづく素晴らしいミュージシャンだなと思わずにはいられない。
    (追加:2018年3月25日)

 

1980

Boundaries : Elton Dean Quintet

  1. Boundaries
  2. Oasis
  1. Basho
  2. Out Of Bounds
  3. Fast News
  • Elton Dean    saxello, alto saxophone
    Mark Charig    cornet
    Keith Tippett    piano, marimba, voice, bottle
    Louis Moholo    drums ( Sonor )
    Marcio Mattos    bass

  • Recorded February 1980 at Tonstudio Bauer, Ludwigsburg

  • エルトン・ディーンが、クインテットで演奏したスタジオ録音作品。
    カルテットで演奏した EDQ では、ジャズのスタンダード曲を取り上げる等エルトン・ディーン流の正当ジャズへの取り組みが試みられていたのに対し、本作品はフリー・ジャズやジャズ・ロック。 つまり、管楽器がエルトン・ディーンのサックスとマーク・チャリグのコルネットの2つだけになったエルトン・ディーン・ナインセンスである。 よってティペットの煽りまくり弾きまくりのピアノを充分に堪能することができる。
    更に、スタジオ録音であるということと管楽器が少なくなったことにより、ティペットのピアノが埋もれることなく再現されているのが嬉しい。 また、” Out Of Bounds ” では、ティペットによるマリンバの演奏と雄叫び(「voice」とはクレジットされているが)を確認することができる。
    (追加:2017年9月25日)

 

1982

Mujician I & II Piano Solo : Keith Tippett

Mujician I & II: Piano Solo

  1. All Time, All Time
  2. I've Got The Map, I'm Coming Home
  3. Dan Sing Music / First Part
  4. Dan Sing Music / Second Part
  5. I Hear Your Voice Again
  • Recorded On December 3rd And 4th, 1981 (Tracks #1,#2 and #5)
    And on June 13th, 1986 (Tracks #3 and #4) In Berlin.

  • 紛らわしいのであらためて整理。
    1980年代にティペットがソロでリリースした作品名に「 Mujician 」があり、1990年代以降ティペットがカルテットで演奏する際のグループ名に「 Mujician 」がある。
    本作品はティペットがソロでリリースした「 Mujician 」三部作の最初の2作品を1998年にCD化したもの。 1,2,5が1982年にリリースされた 『 Mujician I 』 から、3,4が1986年にリリースされた 『 Mujician II 』 からで、4,5が短縮化されている。
    何よりも ” All Time, All Time ” の演奏が凄まじい。 低音部の連打はピアノではなくパーカッションの演奏を聴かされているようで、ピアノが構造上打楽器であることを嫌と言うほど思い知らされる。
    薄い紺色のジャケット写真には、長めのコートを着たままピアノを演奏するティペットの姿が収められており、唯一無二の彼の演奏と見事にマッチしている。 作品トータルの完成度も非常に高い名盤だと思う。
    (追加:2005年2月11日)

 

No Gossip : Keith Tippett & Louis Moholo

  1. Black And White Unite
  2. Dedicated To  Mandela, Biko, Sobukwe
  1. Zimbabwe Is Free
  2. All People... God's People... Don't Worry!
  • Keith Tippett - piano & Louis Moholo - drums

  • Recorded during the " Workshop Freie Musik " March 20th and 23rd, 1980 at the " Academy of Arts", Berlin

  • キース・ティペットとルイ・モホロによるデュエット・アルバム。
    モホロが南アフリカの出身であることを踏まえると、各曲のタイトルは相当の思いを込めてつけられたものと思われる。
    1,4曲目がティペット、2,3曲目がモホロによる楽曲とクレジットされているが、どちらかが主導を取っているということはなく、生ピアノと生ドラムという打楽器同士のぶつかり合いがひたすら続く。 ジャケット裏にステージの写真が掲載されているのだが、お互いを見合えるような近距離にセッティングされており、正にガチンコの勝負であったことがわかる。
    本作品は1980年に行われたベルリンでのワークショップ、多分フェスティバルで行われた演奏を収録している。 こうしたフェスティバルでは、メンバーを入れ替えながら多くの演奏が繰り広げられたはずで、そんな中から二人の素晴らしい演奏が作品化されたことは貴重である。
    (追加:2018年3月25日)

 

1983

Live at Ronnie Scotts : Weekend with Keith Tippett

Live at Ronnie Scott's

  1. Where Flamingos Fly
  2. Winter Moon
  3. Nostalgia
  1. Weekend Off
  2. A Day In The Life Of...
  • Recorded live at Ronnie Scotts on Sunday 20th March 1983 by Grant Showbiz from Street Level Studios
  • 所謂ニュー・ウェイヴの終末期に、元ヤング・マーブル・ジャイアンツのヴォーカルだったアリソン・スタットンを中心に結成されたウィークエンドのライヴ・アルバム。 3曲目まで(A面)がヴォーカル・ナンバーで、残り(B面)がインスト。 キース・ティペットはスペシャル・ゲストとしてフィーチャーされている。
    アリソン・スタットンの表層的で深みのない気取っただけのヴォーカルはウンコ以下だと思うが、ヴォーカル・パートと絡むピアノは、” Cat Food ” を彷彿させるところがあり、格好良い。 またインストにおいても、ピアノ・ソロのパートが多く、ティペットのピアノを堪能することができる。
    アルバム発表当時、ティペットの活動がクローズ・アップされる機会は少なく、本アルバムでティペットの名前が出てきたときにはかなり唐突な印象だったと記憶している。 ティペットが客演というかたちで自分のフィールド外のミュージシャンの作品に参加することは極端に少ないだけに、内容の良さも相まって、それなりにめずらしい作品だと思う。
    ブルーフォードのように、(良い意味で)お金のために仕事をする、という割り切りができない性格なのかもしれない。
    (追加:2002年2月25日)

 

1985

Mercy Dash : Hopper / Dean / Tippett / Gallivan

  1. Intro
  2. Calyx
  3. Waffle Dust
  4. Brass Wind Bells
  5. Anguishy
  6. Waffling Again
  7. Punkom
  • drums, percussion moog synthesiser : Joe Gallivan
    bass :Hugh Hopper
    piano : Keith Tippett
    alto, saxello : Elton Dean

  • ヒュー・ホッパー、エルトン・ディーン、キース・ティペット、ジョー・ギャリヴァンの1977年のライヴを収録した作品。
    どこまでが作曲によるものなのか、どこからがインプロなのか、その境界線が良い意味でわからなくなっているのは、ライヴが充実しているからこそなのだと思う。
    イントロ、と言いながら、全体の三分の一をも占める ” Intro ” からしてティペットのピアノの活躍度は前作以上で、破綻直前まで追い込む各楽器との絡み、そして圧倒的なソロの凄さを堪能することができる。
    (追加:2016年12月25日)

 

1987

Low Flying Aircraft : Low Flying Aircraft

  1. Sybilization
  2. Fourth Dimension
  3. Baptism by Fire
  4. Poolside
  5. Abstrac Blue
  6. Moronathon
  7. Amnesia
  8. Reflection [ Maurer/Juhn/Tippett/Cross ]
  9. What Did You Do [ Maurer/Juhn/Tippett/Cross ]
  10. Radically Conservative
  • Dan Maurer - drums, EMU II, whirled tube
    Jim Juhn - guitar, bass, EMU II, percussion, whirled tube
    David Cross - violins
    Keith Tippett - piano

    also featurin :
    Ron Linton - tenor sax on "Baptism" and "Rad", bass clarinet on "Poolside"
    Eric Drew Feldman - DX7 on "Poolside"
    Paul Burwell - percussion squeek drum, bowed metal and whirled tube on "Moronathon"

    Produced by Dan Maurer an JimJuhn
  • ダン・モーラーとジム・ジューンによるプロジェクトに、クロスとティペットが加わったセッションを収録した作品。
    (追加:2003年12月25日)

 

1988

Couple In Sprit : Keith & Julie Tippett


  1. Daybreak
        Keith and Julie : Bottles. Julie : Shaker, Voice. 
        Keith: Piano, Voices.
  2. Morning Psalm 
        Keith : Piano. Julie : Voices.
  3. Brimstone Spring Lullaby
        Julie : Two Voices.
  4. Evening Psalm
        Julie : Voices. Keith: Piano.
  5. Marching (We Shall Remember Them )
        Julie : Zither, Voices. Keith: Two Harpsichords.
  6. The Choir And The Sunset Improvisers
        Keith : Piano, Harmonium [ on bridge only ]. Julie : Voices.
  7. The Key At  Dusk
        Keith : Piano.
  8. Grey Mist With Yellow Waterfall Entwines Evening Turquoise
        Keith : Piano, Harpsichord, Bells. 
        Julie : Voices, Recorder, Shaker. Keith and Julie : Bottles.

  • Mixed by Robert Fripp
    Produced by Keith and Julie Tippett
  • ロバート・フリップがミックスを担当した、キース&ジュリー夫妻の作品。
    夫婦ならでは、と安易に言い切れるようなケミストリーは、本作品においては発生していない。 キースのピアノのジュリーによるヴォーカル(発声)の絡みの妙はゼロとまでは言わないものの、あまり感じられない。 デュオによる楽曲と各々のソロを1曲ずつという整合性のある構成で、小さくまとまっていることにも原因があるように思える。
    2人でやってみたら期せずして歪な構成のこんな作品になりました、なんて感じで提示された作品であったら、もっと凄いことになっていたに違いない。
    フリップがクレジットされていることだけでありがたく拝聴するまでには至らない作品である。
    (追加:2017年3月10日)

 

1989

Mujician III ( august air ) : Keith Tippett

Mujician III (August Air)

  1. I Love You, Julie
  2. August Air
  • Recorded live during the 'JUST MUSIC' concert series on June 25th + 26th 1987 at the FMP-Stusio, Berlin) In Berlin.

  • ティペットがソロでリリースした「 Mujician 」三部作のラスト。
    妻への愛をそのままタイトルにした23分にも及ぶ1曲目も良いが、47分にも及ぶタイトル曲の演奏が凄まじい。
    後半の高音部の早弾きとプリペアード・ピアノの組み合わせに至るまで、なんと30分超も低音部の連打を中心とした演奏が続くのである。 低音部を中心とした演奏、ではなく、低音部の連打である。
    ジャズ・ミュージシャンとしての演奏能力と精神力の成せる技だと思うが、聴く側にも相当な覚悟が必要とされる。 「8月の空気」などというタイトルとはほど遠い緊張感がそのままパッケージされた作品だと思う。
    (追加:2006年5月25日)

 

Fire In The Mountain : Working Week

  1. El Dorado
  2. This Time
  3. Waters Of The Moon
  4. Fire From The Mountain
  5. Waiting In Vain
  6. Flamingo
  7. Blade
  8. Lost Weekend
  9. El Dorado ( 12" Re-Mix )
  • Keith Tippett    Piano on Waiting in Vain and Fire from the mountain
  • おしゃれジャズを標榜する、泣きたくなる程ウンコ以下のバンドの作品。
    ウィークエンドからの流れで、サックス奏者のラリー・スタビンスが一時の気の迷いで結成しただろうワーキング・ウィークの作品に、律儀にキース・ティペットが参加する必然性な無かったと思う。
    「シャレオツ、シャレオツ、シャレオツ...」と念じながら吹いていたであろうスタビンスのサックスのバックでティペットはピアノを演奏しているのだが、サックスを前面に押し出したミックスがなされているためピアノの演奏が目立っていない。 おしゃれに付き合うことなく自分の演奏を繰り広げるティペットの潔さは素晴らしいが、その弾きまくっている演奏が目立っていないのが残念である。
    (追加:2017年12月25日)

 

1991

Ophelia's Shadow : Toyah

Ophelia's Shadow
  1. Ophelia's Shadow
  2. The Shaman Says
  3. Brilliant Day
  4. Prospect
  5. Turning Tide
  6. Take What You Will
  7. Ghost Light
  8. The Woman Who Had An Affair With Herself
  9. Homeward
  10. Lords Of The Never Known
  • Thank you to Keith Tippett for Keyboards on " Lords Of The Never Known ”

  • トーヤは EG からソロ・アルバムを3作出しているが、これはその3作品目。
    その3作の中でフリップの関与は一番少ないのだが、キース・ティペットが凄まじいピアノ・ソロを演奏している。 最終曲の ” Lords Of The Never Known ” で3分のヴォーカル・パートが終了した後、1分30秒にも及ぶ演奏を繰り広げている。 トーヤのヴォーカルどころか、他の楽器との絡みも一切なく、只々独りピアノを演奏している。
    トーヤに対しては大変申し訳無いのだが、本作品はラスト1分30秒を繰り返し聴くことが多い。 それだけ凄い演奏である。
    (追加:2017年12月25日)

 

1992

The Dartington Concert : Keith Tippett

Dartington Concert
  1. One For You, Dudu
  • Performed by Keith Tippett in The Great Hall, Dartington on 2nd August 1990 during the Dartington International Summer School
  • キース・ティペットのピアノ・ソロ作品。
    今年2013年の来日公演は凄まじかった。 少人数しか入らない会場で1時間弱の演奏に集中するティペットを観ることができたのは幸せだった。
    これをラッキーと思う一方で、残念ながら今のティペットに大人数を集める集客力が無いのも事実だろう。 本作品がレコーディングされた The Great Hall なる場所も、千人収容できる施設とはとても思えない。
    中々難しい関係である。 人気が殺到すれば大ホールでの演奏が必要となるがソロ・ピアノ・コンサートとしては成り立たない。 一方これだけの演奏に接する機会が少ないのはもったいない。
    その穴埋めをしてくれるのが、本作品のようなライヴ・レコーディングである。 ティペットが一体何枚のピアノ・ソロ作品をリリースしているかわからないが、どれをとっても本作品と同じように高品質なのだろう。 ただティペットのピアノ・ソロを聴くには、体調が良い時に限る。 テンションの高さに圧倒され、ある程度以上の疲労感を感じてしまうからだ。 まぁ、それがまた快感なのだが。
    (追加:2013年3月25日)

 

The Journey : Mujician

The Journey

  1. The Journey
  • Paul Dunmall - Eb clarinet, soprano, tenor, baritone saxophones
    Tony Levin - Drums, percussion
    Paul Rogers - Double bass
    Keith Tippett - Piano

  • Recorded June 2nd, 1990 at St. Georges Hall, Bristol, England - Bath Festival
    Broadcast on Radio 3
    First Broadcast Data : June 9th, 1990

  • キース・ティペットが、ソロとして発表した作品に「 Mujician 」とタイトルされた作品があるが、本作品は彼がカルテットで演奏するグループ「 Mujician 」の作品。
    紛らわしいついでに記載すると、本作品にクレジットされているドラマー「Tony Levin」はクリムゾンの人とは別人だし、ベーシスト「ポール・ロジャース」もフリー(最近ではクイーンか)の人とも異なる。
    1曲55分の作品は、どの程度の決まり事がなされた上でのインプロなのかわからないが、だれることなく一気に演奏されている。 ティペットのソロ作品と比べて楽器がバラエティに富んでいるだけ敷居が低くなっており、ティペット入門作品として適しているかもしれない。 ただティペットのピアノに圧倒される場面は、当然ソロ作品より少なくなってしまっているのが残念。
    (追加:2006年10月25日)

 

1994

Poem About The Hero : Mujician

  1. First Verse
  2. Second Verse
  3. Third Verse
  4. Fourth Verse
  5. Fifth Verse
  • Keith Tippett - Steinway Grand Piano, wood blocks, plastic pan pipe, pebble and maraca
    Paul Rogers - Five string double bass
    Tony Levin - Drums and percussion
    Paul Dunmall - Soprano and tenor Saxophones

  • Recorded live February 5th, 1994
    at The Michael Tippett Centre, Bath, England

  • Mujician が1994年に行ったライヴを収録した作品。
    1分強のインタールード的な曲から、30分超えの曲までバラエティに富んでいるが、曲の長短にかかわらず、どの曲でもひたすら4人の奏者がぶつかりあっている。
    聴いていると、複数の怪獣同士が冒頭からラストまでただただ戦い続ける怪獣映画を観ているような気がしてくる。 勿論それだけだと飽きてしまう人もいるとは思うが、どうでもよい人間模様を絡めるくらいなら戦闘場面を増やして欲しい、と思う人もいるわけで、そういう需要に本作品は見事に応えている。
    唯一の難点をあげるとすれば、会場の問題なのかマイクのセッティングの問題なのか判らないが、ティペットのピアノの音が奥に引っ込んでしまっている。 それだけは残念である。
    (追加:2017年5月25日)

 

1995

Une Croix Dans L'ocean : Keith Tippett

Une Croix Dans L'Ocean

  1. Une Croix Dans L'ocean
  • Keith TIppett : piano

  • Enregistre "LIVE" au l lieme FESTIVAL INTERNATIONAL DE MUSIQUE ACTUELLE DE VICTORIAVILLE le 21 mai 1995 par

  • ティペットのソロ・ライヴ。
    毎度のことながら、圧倒される。 演奏する楽器はピアノだけ、トリッキーな演奏も交えるものの、基本的にはただただひたすら弾きまくる。 文字にしてしまうとそれだけのことなのだが、ワン・パターンに陥ることは全くなく、聴き入ってしまう。
    一回のライヴで、ティペットは何曲、何時間位演奏するのだろうか。 本曲は50分弱だが、こんな曲を一度に2,3曲弾いたりは多分できないと思う。 それほどの凄まじさを感じる演奏である。
    (追加:2009年10月10日)

 

1996

Birdman : Mujician

Birdman

  1. Birdman
  2. Shubunkins
  3. The Hands Are Just Shadows
  • Paul Rogers    Double Bass
    Paul Dunmall    Alto And Tenor Saxophones, Chinese Shenai
    Keith Tippett    Piano { Woodblocks, Pebbles, Chimes }
    Tony Levin    Drums, percussion

  • Recorded May 6th, 1995 At The Michael Tippet Centre, Bath, England

  • ティペットが参加しているミュージシャンの作品。
    常々ジャズの人達にとってティペットがどのような評価を得ているのか気になっていたのだが、やはり注目されていないようだ。 本作の日本盤のジャズ寄りの人がライナーを書いているのだが、それによるとジャズ・メディアの中ではまるで注目されていないとのことだ。
    ロック(というかクリムゾン)から流れてきた自分のような人間が聴いている一方、ジャズの人達には聴かれていない。 所謂ジャズのフィールドで活動している彼らにとって、こうした状況はどうなのだろうか。 少なくとも経済的にはかなり苦しいだろうと想像される。
    長尺の曲を中心とした本作品も、いつもながらの緊張感を強いられる強烈な音の連続。
    (追加:2007年9月15日)

 

1997

Baldik : Dean / Dunmall / Levin / Rogers / Roswell / Tippett

Bladik
  1. Forearmed
  2. Too Suchmuchness
  3. ' K Ad Lib
  • Elton Dean    Saxes
    Paul Dunmall    Saxes
    Tony Levin    Drums
    Paul Rogers    Bass
    Roswell Rudd    Trombone
    Keith Tippett    Piano

  • エルトン・ディーンとポール・ダンモールという2人のサックスと、Mujician が競演した作品。
    エルトン・ディーンとキース・ティペットが一緒に演奏する、というのは魅力的なフレーズなのだが、一緒に演奏することによるケミストリーは感じられない。 感じられない、というよりもケミストリーの必要性がない、と言った方が的確なのだと思う。
    一聴すればわかるように、凄まじいまでの破壊力を持つ作品である。 このクオリティは2人の作品のいつものことであって、2人が一緒に演奏する!、という聴く側の期待や思い込みなど、ましてや必要ない。
    インプロを中心とした3曲とも長尺な演奏だが、聴き終えると1つの音の固まりを短時間にぶつけられたような疲労感を感じる作品である。
    (追加:2012年12月10日)

 

Friday The 13th : Keith Tippett

Friday the 13th

  1. Friday The 13th
  • Produced by Keith Tippett
  • Recorded on Friday the 13th, June, 1997 in Sendai Japan
  • キース・ティペットの初来日コンサートを収録したライヴ・アルバム。 
    50分弱の楽曲が1曲収録されているだけだが、とにかく凄まじい演奏。 インプロを中心とした50分もの曲を一人で演奏していれば、通常なら中だるみに近いスローなパートが差し込まれるのだろうが、ティペットはただただ、ひたすら弾きまくっている。 50分もの間、たった一人で緊張感を維持しながらこれだけの演奏を続けることができるのか不思議に思えてくる。
    木片や石等をピアノの中に入れたプリペアード・ピアノによる偶発的な音や、サスティン・ペダルを踏みっぱなしにすることによる分厚い音などトリッキーな奏法も含まれているが、そのトリッキーさがだけが目立ったりしていないことが、この演奏の素晴らしさを物語っていると思う。
    聞き流してしまうことなく、スピーカーの前でティペットに対峙してしまう名盤。
    (追加:2003年3月10日)

 

1998

Colours Fulfilled : Mujician

  1. Part 1
  2. Part 2
  3. Part 3
  4. Part 4
  • Tony Levin - drums
    Keith Tippett - piano [ woodblock, pebble ]
    Paul Dunmall - tenor and soprano saxes, E clarinet, bagpipes
    Paul Rogers - double bass

  • Recorded at Gateway Studio, Kingston, UK   May 18th 1997

  • Mujician が1997年に行ったライヴを収録した作品。
    私は、キース・ティペットの2013年の来日公演を観る機会に恵まれた。 小さなライヴ・ハウスでのピアノ独演は、ティペットとピアノのとの対峙を目の当たりにすることができる素晴らしい機会であった。
    あとはもう Mujician のライヴを観たい。 ある程度の決め事に基づくだろうインプロが、どのような過程で構築されていくのか、その瞬間を目の当たりにしたい。
    大勢の観客数は期待できないと思うので、興行的には厳しいかしれない。 それ以前にそもそも Mujician が今も定期的な活動をしているのかも判らないのだが、、本作品を聴いていると益々そう思えてくる。 プリペアード・ピアノの活躍度が目立つ作品ではあるが、勿論通常のピアノを弾きまくるティペットを堪能することができる作品である。
    (追加:2017年5月25日)

 

2000

Two's and Three's : Elton Dean

  1. He Who Dares
  2. P.R. Department
  3. Uprising
  4. Reconciliation
  5. K.T.    [ Elton Dean  Alto, Keith Tippett  Piano ]
  6. Riolity
  7. The Duke
  • エルトン・ディーンが1989年にカセット・テープでリリースした 『 Duos 』 と 『 Trios』 を中心に編集した作品。 ティペットの演奏は、前者には1曲、後者には2曲収録されているが、残念ながら本作品には前者からの1曲、” K.T. ” のみが収録されている。
    タイトルがそのまんまの ” K.T. ” は、8曲弱のデュオ演奏。 どちらかと言えばディーンのサックスが主体の楽曲で、その隙間をティペットが埋めていく展開。 ティペット中心に聴こうとすると、物足りなさが残る。
    (追加:2017年9月25日)

 

The 100 Club Concert 1979 : Elton Dean's Ninesense

CD One : First Set

  1. Oases 〜 solos : Charig + Dean + Malfatti + Tippett
  2. One Three Nine 〜 solos : Dean + Beckett + Tippett
  3. Sweet F.A. 〜 solos : Skidmore + Beckett + Tippett
  4. Seven For Lee 〜 solos : Dean + Skidmore

CD Two : Second Set - Augmented by Jim Dvorak, trumpet

  1. Nicrotto 〜 Evans / Malfatti duet
  2. Macks 〜 solos : Dean + Beckett
  3. First Born 〜 solos : Evans + Dean + Tippett
  4. Bounce 〜 solos : Dvorak + Skidmore
  • Elton Dean : alto sax, saxello
    Alan Skidmore : tenor, soprano saxes
    Marc Charig : cornet, tenor horn
    Harry Beckett : flugelhorn, trumpet
    Nick Evans :  trombone
    Radu Malfatti : trombone
    Keith Tippett : piano
    Harry Miller : bass
    Louis Moholo : drums

  • The 100 Club, 100 Oxford St, London, England 〜 March 5th 1979

  • エルトン・ディーンズ・ナインセンスの1979年のライヴを収録した作品。
    同バンドのライヴの全容を捉えた作品は、本作品が初めてということになるのだが、それに寄与しているのが、SONY の TC-D5M、通称「デンスケ」の導入である。 ライナーの表紙に同機の写真が大きく鎮座している。 ただ、同機なのか使用したマイクロフォンの性能によるのか判らないが、キース・ティペットのピアノの録音状態が良くない。 クレジットにも、ステージの左側、バンド全体から離れた所に位置するピアノの音が非常に遠く感じてしまう。
    ソロ回しが1曲毎にクレジットされているのが判りやすいのだが、一方で何だか判らないけど凄くて圧倒されてしまう、という楽しみ方ができなくなるので、私はクレジットを見ないで聴くようにしている。
    (追加:2018年6月25日)

 

Couple In Spirit II : Keith And Julie Tippett

  1. Together
  2. Rain-bow
  • Keith - piano, woodblocks, pebbles, maraca, bells
    Julie - voice, thumb piano, recorder, wind chimes

  • Live at the Stadtgarten, Cologne

  • キース&ジュリー・ティペットによるライヴ・アルバム。
    これは素晴らしい作品である。 即興演奏であることは前作 『 Couple In Sprit 』 と同じなのだが、ライヴという環境が良い方向に触発したのか、緊張感溢れる内容になっている。
    2人による判りやすいコール&レスポンスはなく、お互いに常に対峙しあっている。 対峙しあってはいるが一方的に自分がやりたいことを投げつけあっているのではなく、絡み合っている。 このあたりのギリギリのバランス感覚が、本作品の最大の魅力である。
    (追加:2017年3月10日)

 

Everything And Nothing : David Sylvian

Everything and Nothing

  • レコーディングは1991年
  1. The Scent of Magnolia
  2. Heartbeat ( Tainai Kaiki II )
  3. Blackwater
  4. Albuquerque ( Dobr #6 )
  5. Ride
  6. The Golden Way
  7. Ghosts
  8. Pop Song
  9. Every Colour You Are
  10. Wanderlust
  11. God's Monkey
  12. Let The Happiness In
  13. I Surrender
  14. Thoroughly Lost To Logic    [ Keith Tippett : Piano ]
  1. Jean The Birdman
  2. Cover Me With Flowers
  3. The Boy With The Gun
  4. Riverman
  5. Apama and Nimisha ( Dobro #5 )
  6. Midnight Sun
  7. Orpheus
  8. Some Kind Of Fool
  9. Cries and Whispers
  10. Godman
  11. Laughter and Forgetting
  12. Buoy
  13. Weathered Wall
  14. Bamboo Houses
  15. Come Morning
  1. The Scent of Magnolia ( edit )
  2. The Blinding Light of Heaven
  3. The Scent of Magnolia ( Portobello Mix )
  4. Brilliant Trees ( version 2000 )
  • 2000年にリリースされたデヴィッド・シルヴィアンの編集アルバムに、ティペットが参加している未発表曲 ” Thoroughly Lost To Logic ” が収録されている。
    ただ残念ながら、本楽曲は2人が真っ向から向かい合ったものではなく、ティペットのピアノをマテリアルとしてシルヴィアンがヴォーカルを被せたような作りである。  ケミストリーの発生云々以前に、そもそも2人が同時に取り組んだ楽曲であるかも怪しい。
    坂本龍一、ホルガー・チューカイ、デレク・ベイリー、そしてロバート・フリップと、パートナーからの刺激を音楽創りに取り組むシルヴィアンも、ティペットとの共作は新たな創造に結びつかなかったのかもしれない。
    (追加:2017年12月25日)

 

2002

The Vortex Tapes : Elton Dean

  1. Second Thoughts    Recorded on 25/9/90
  2. First Impressions    Recorded on 24/9/90
  3. Going Fourth    Recorded on 27/9/90
  4. Third Time Lucky    Recorded on 26/9/90
  5. Taking the Fifth    Recorded on 28/9/90
  • Elton Dean, Keith Tippett, Louis Moholo, Marcio Mattos

  • エルトン・ディーンが、1990年9月に The Vortex Club (多分現在の Vortex Jazz Club )で行ったライヴを収録した作品。
    5日のライヴから1曲ずつ収録されているため、日によって参加メンバーが異なるのか、曲毎に参加メンバーが異なっているのか判らないが、キース・ティペットが参加している楽曲は2日目の1曲のみ収録されている。
    ただ、この1曲は凄い。 ソリスト2人の対決と言えば良いのだろうか、お互いの演奏に煽り煽られ、というより、相手を煽ることだけに徹したような演奏が繰り広げられている。 ティペットとエルトン・ディーンの組み合わせが最良な形で現れた楽曲の1つである。
    (追加:2017年9月25日)

 

2003

Live At The BBC : Elton Dean's Ninesense

  1. Dancin'
  2. Soothing
  3. Sweet Francesca
  4. Bidet Bebop
  5. Nicra
  6. Seven For Me
  • 1-4    Recorded 19th May 1975 for Jazz In Britain on BBC Radio 3.
    Mongezi Feza : pocket trumpet
    Marc Charig : cornet, tenor horn
    Radu Malfatti, Paul Nieman : trombone
    Elton Dean : alto saxophone, saxello
    Keith Tippett : piano
    Harry Miller : bass
    Louis Moholo : drums
    5-6    Recorded 17th March 1978 for Jazz In Britain on BBC Radio 3.
    Harry Beckett : trumpet
    Marc Charig : cornet, tenor horn
    Nick Evans, Radu Malfatti : trombone
    Elton Dean : alto saxophone, saxello
    Alan Skidmore : tenor saxophone
    Keith Tippett : piano, celeste
    Harry Miller : bass
    Louis Moholo : drums

  • BBCで放送された、エルトン・ディーンズ・ナインセンスの音源集。
    『 Oh!  For The Edge 』 リリース前の1975年の演奏と、『 Happy Daze 』 リリース後の1978年の演奏が収録されており、特に前者には同年亡くなったトランペット奏者モンゲジ・フェザの演奏が収録されている。
    『 Oh!  For The Edge 』 と 『 Happy Daze 』 に収録されている曲名と微妙に異なる曲が収録されているが、基本は同じ曲でソロの展開が異なっているだけである。 しっかりと作曲された曲の根幹+インプロも含めたソロで、エルトン・ディーンズ・ナインセンスの楽曲が構成されていることがよく分かる。
    作曲パートもインプロ・パートもキース・ティペットは弾きまくっているのだが、好き勝手に弾いているようで暴走半歩手前で収めているところがすごい。
    (追加:2008年5月10日)

 

2006

There's No Going Back Now : Mujician

There's No Going Back Now

  1. There's No Going Back Now
  • Keith Tippett    Piano
    Paul Rogers    7-String A.L.L. Bass
    Tony Levin    Drums
    Paul Dunmall    Soprano & Tenor Saxophones
  • Recorded 12 June 2005
    Victoria Rooms, Bristol, UK
  • Mujician としてのライヴ・アルバム。
    不定期な活動とは言え、メンバーを変えることなく演奏している成果か、相変わらず圧倒される作品である。
    焼き肉をガツンガツン飲みながらビールをラッパ飲みするような勢いとは正反対だが、周りをねじ伏せる勢いはそれ以上だと思う。
    Mujician の作品に共通して言えることだが、毎日聴くような音楽ではないし、これなしでは過ごせないといった作品でもないが、 聴くたびにその凄さを実感することができる。
    ただ凄すぎるが故に、ある程度以上心身ともに好調な時でないとまともに聴くことができないのが難点かもしれない。
    (更新:2007年4月15日)

 

2011

Elton Dean's Ninesense Suite    Beckett / Miller / Moholo

Elton Dean's Ninesense

  1. Ninsense Suite

Beckett / Miller / Moholo

  1. Natal

  • Elton Dean's Ninsense
    Elton Dean    Saxello, Alto Saxophone
    Alan Skidmore    Tenor Saxophone
    Marc Charig    Trumpet
    Harry Beckett     Trumpet
    Nick Evans    Trombone
    Radu Malfatti    Trombone
    Keith Tippett    Piano
    Harry Miller    Bass
    Louis Moholo    Drums

  • Jazzwerkstatt Peitz No.41
    June 20, 1981

  • メディア化された中では、エルトン・ディーンズ・ナインセンスの最後期の演奏を収録している作品。
    他のエルトン・ディーンズ・ナインセンスの作品と大きく異なっているのは、同バンドとバケット・ミラー・モホロのトリオによる楽曲がカップリングされているというフォーマットだけではなく、その収録されている楽曲の内容である。
    エルトン・ディーンズ・ナインセンスの楽曲は、綿密に作曲されたパートと自由度が高いソロ・パートを組み合わせたものが多いのだが、本作品収録曲は40分超各自がインプロを繰り広げている。 9人もの奏者がインプロを繰り広げればを崩壊してしまってもおかしくないのだが、個々の技量の高さとバンドとしての経験故か崩壊することなくとどまっているように思えるが、やはり冗長的な印象が強い。 キース・ティペットの演奏もそれ程際立ったものではない。
    (追加:2018年6月25日)

 

2013

Songbook #1 : The Vicar

Songbook #1
  1. Girl with the Sunshine
  2. Childhood Days  [ Fretless Bass : Tony Levin ]
  3. That Boy's Not Cool
  4. The Moony Song  [ Electric Guitar : Robert Fripp ]
  5. Twenty Two
  6. Three Sides of Me
  7. Man With a Woman
  8. Forever
  9. San Manuel
  10. She Closes Her Eyes
  11. In Dying Fire  [ Backing Vocals : Jakko Jakszyk ]
  12. Count y our Blessings
  13. Inside My Head
  14. Lonely Sunday
  • Piano : Keith Tippell

  • デヴィッド・シングルトンによる、企画モノ色が強い作品。
    「 Tippett 」 ではなく、「 Tippell 」 とクレジットされているティペットは、” Twenty Two ” 1曲に参加している。 弦楽器を中心とした生楽器群とティペットのピアノの相性は良く、大々的にソロがフィーチャーされているわけではないが、存在感が十二分に感じられる。
    本作品の ” The Moony Song ” にはフリップが参加しているのだが、ティペットとの共演の機会は無かったのだろうか。 現在の2人の間で画期的な何かが生まれ可能性は低いだろうが、ニアミスしているだけに非常に勿体無い。
    (追加:2017年12月25日)

 

2015

Mujician Solo IV : Keith Tippett

  1. Piacenza
  • Keith Tippett : Steinway Grand Piano
  • Recorded live at Conservatorio Nicolini, Piacenza, Italy, January 14, 2012
  • 四半世紀を超えてリリースされた、ソロとしての Mujician 作品。
    Mujician I,II,III は関連性のある作品として捉えることができた一方で、本作品を Mujician IV として位置づけることに無理があるのは否めまい。 売るためのタイトルとして使用したに過ぎない。
    ただ、そんなことはどうでも良い。
    Mujician の冠を使おうが使うまいが、ティペットが一人でピアノに対峙た時の凄まじさは尋常ではない。 本作品では、ステンウェイの弦をこれでもか活用しており、他のティペットのピアノ・ソロとの差異化がなされている。 ただこの差異化は、作品の為に意図的に行っているのではなく、ティペットがその日に演奏した結果がそのまま現れたものである。
    凄まじい。
    (追加:2016年5月10日)

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