King Crimson Data Base
    David Sylvian Discography

1978

Adolescent Sex : Japan

Adolescent Sex

  1. Transmission
  2. The Unconventional
  3. Wish You Were Black
  4. Performance
  5. Lovers On Main Street
  6. Don't Rain On My Parade
  1. Suburban Love
  2. Adolescent Sex
  3. Communist China
  4. Television
  • David Sylvian    Lead Vocals + Second Guitar
    Mick Karn    Bass Guitars + Vocals
    Steve Jansen    Drums, Vocals + Percussion
    Rob Dean    Lead Guitar + Vocals
    Richard Barbieri    Keyboards + Vocals
  • Japan のファースト・アルバム。
    今更デビュー当時の洋楽アイドル扱いされたことについて言及するのは気が引けるが、そのルックスからはおよそ想像できない不思議な音である。
    ファンク+New Wave といった奇妙なノリに、目立たないけどハードなギターが絡んだり、イントロがプログレみたいな派手な曲があったり、とシルヴィアンの陰鬱なヴォーカルを除くとおよそ一貫性がない。 唯一の制限事項は当人達の演奏技量で、それ以外はやりたいことをそのままやった結果なのだろう。
    後期の路線に移行するまで、英国で黙殺されていたのは致し方ないと思うが、混沌とした本作品が個人的には好きで、この路線で進んだとしても面白かったと思う。
    (追加:2007年7月15日)

 

Obscure Alternatives : Japan

Obscure Alternatives

  1. Automatic Gun
  2. ....Rhodesia
  3. Love Is Infectious
  4. Sometimes I Feel So Low
  1. Obscure Alternatives
  2. Deviation
  3. Suburban Berlin
  4. The Tenant
  • David Sylvian - Vocals, Guitar
    Mick Karn - Bass, Saxophone, Vocals
    Steve Jansen - Drums, Percussion, Vocals
    Rob Dean - Guitars, Vocals
    Richard Barbieri - Synthesizers, Keyboards
  • Japan のセカンド・アルバム。
    やりたいことと、やれることを全部してみました、って感じのファースト・アルバムに比べて、ちょと分が悪い。 曲に統一感がなく、混沌としたところはそのままなのだが、小さくまとまってしまっているのが残念。
    この時期のJapanを貶そうすることは容易いのかもしれないが、アイドル風なルックスだけに起因することはやはり納得できない。 個人的にも本作品はシルヴィアンの作品の中で聴く機会が少ない作品であるが、それは単に作品としての面白さが無いからに過ぎない。 1ミュージシャンの長いキャリアからしてみればそんな作品があってもおかしくないわけで、それを徒に「売り出し方」に結びつける必要は無いと思う。
    まぁ確かに、凡庸な作品なんだけどね。
    (追加:2008年12月25日)

 

1979

Quiet Life : Japan

  1. Quiet Life
  2. Fall In Love With Me
  3. Despair
  4. In-Vogue
  1. Halloween
  2. All Tomorrows Parties
  3. Alien
  4. The Other Side Of Life
  • David Sylvian ; Vocals, Occasional guitar
    Mick Karn ; Bass, Saxophones
    Steve Jansen ; Drums, Percussion
    Richard Barbieri ; Synthesisers
    Rob Dean ; Guitars
  • Japan の過渡期の作品。
    後々もライヴで演奏される ” Quiet Life ” のような作品もあれば、1st や 2nd にもあった歪なファンク + New Wave もあれば、あまり大きい声では言えないが捨て曲もある。 そんな訳で、ヴィジュアル面を除けば同じバンドの楽曲が収録されているとは思えないほど、多様性、ごちゃ混ぜ感が強い作品である。
    バンドの成長、熟成のスピードが余りにも速すぎたことが招いた残念な結果かもしれないが、過渡期をも許容してしまう程の日本での圧倒的な人気があったからこそ、後の 『 Tin Drum 』 に繋げることができたとも言える。 この辺り、日本のフアンとして誇りに思って良いことだと思う。
    (追加:2012年2月25日)

 

1980

Gentlemen Take Polaroids : Japan

Gentlemen Take Polaroids

  1. Gentlemen Take Polaroids
  2. Swing
  3. Burning Bridges
  4. My New Career
  1. Methods Of Dance
  2. Ain't That Peculiar
  3. Nightporter
  4. Taking Islands In Africa
  • Virgin に移籍した JAPAN の4枚目の作品。
    個人的には初期の混沌とした作品も嫌いではないが、本作品以降の80年代 New Wave ど真ん中の作品に対する愛着は深い。
    最高傑作 『 Tin Drum 』 と比べてしまうとアルバム全体の印象は薄いが、” Gentlemen Take Polaroids  ” や ” Nightporter ” 等極上の楽曲も収められおり、侮れない作品だと思う。
    今にして思えば解散に向けた序曲のような作品なのだが、解散などということを意識していなかった当時は、唯一無二の奇妙な楽曲群がひたすら格好良いと思って愛聴していた。 
    (追加:2008年8月10日)

 

1981

Tin Drum : Japan

Tin Drum

  1. The Art Of Parties
  2. Talking Drum
  3. Ghosts
  4. Canton
  1. Still Life In Mobile Homes
  2. Visions Of China
  3. Sons Of Pioneers
  4. Cantonese Boy
  • David Sylvian : Keyboards, Keyboard Programming, Tapes, Guitar, Vocals.
    Steve Jansen : Drums, Percussion, Electronic & Keyboard Percussion.
    Richard Barbieri : Keyboards, Keyboard Programming, Tapes.
    Mick Karn : Fretless Bass, African Flute, Dida.
  • Japan は外せない。 80年代前半までの New Wave 全盛期に多感な(笑)10代を過ごした者にとって、Japan を外すことは絶対にできない。 CCCDには反対だが、昨年の Japan 〜 デヴィッド・シルヴィアンの再発は購入してしまった。 『 UK NEW WAVE Renaissance 2004 』 というキャンペーンに違和感は覚えるが、雑誌等で Japan が取り上げられる機会が増えるのは素直に嬉しい。
    本作品は、Japan の最高傑作であるとともに、New Wave 云々をも越えた歴史的名盤だと思う。
    踊りには適さない異様なリズム、ノイズすれすれのシンセサイザー、歪みきったギター、そして未来への希望の欠片も感じられないヴォーカル。 これらのアイテムが見事なまでに組み合わさり、凄まじいまでのインパクトを与えてくれる。
    商業的にも大成功をおさめただけに、ラスト・アルバムとなってしまったことが残念でならない。
    (追加:2004年4月10日)

 

1982

Bamboo Houses / Bamboo Music : David Sylvian And Riuichi Sakamoto

  1. Bamboo Houses
  1. Bamboo Music
  • David Sylvian    keyboards, keyboard programming, vocals
    Riuichi Sakamoto    keyboards, keyboard programming, mc4, marimba, vocals
    Steve Jansen    percussion, electronic percussion, keyboards

  • 坂本龍一とデヴィッド・シルヴィアンによるコラボレーション・シングル。
    JAPANの解散はショックだった。 それだけに本作品がリリースされた時、JAPAN の楽曲に肌触りが似ていることを、非常に好意的に受け止めたことを今でも覚えている。
    今冷静に聴き直してみると、ミック・カーンのベースが無いことで JAPAN の楽曲と決定的な差があるのだが、Prophet5の歪みきった音とデヴィッド・シルヴィアンのヴォーカルの絡みは、ひたすらスリリングである。
    (追加:2016年11月25日)

 

Immigrants : Sandii and the Sunsetz

  1. Dreams Of Immigrants
  2. Open Sesame
  3. Living On The Front Line [ co-writes ]
        David Sylvian : vo / synth
  4. The Mirrors Of Eyes
  5. You Get What You Need
  1. Jinjirogeh 〜 The Chunk O'Funk
  2. Perfect Strangers
  3. Illusion
  4. Wanted
  5. Where The Fire Still Burns [ co-writes ]
        David Sylvian : vo
  • 久保田麻琴が結成した Sandii and the Sunsetz 名義のファースト・アルバム。
    本アルバムがリリースされた1982年に、Sandii and the Sunsetz は JAPAN のツアーのオープニングで演奏しており、本作品へのデヴィッド・シルヴィアンの参加に繋がったものと思われる。
    海外ミュージシャンが東洋をテーマにした場合、東洋全体がごっちゃになったような作品になってしまうことはままある。 勿論それは東洋で生活する者だからこそ分かる話であって、私がヨーロッパの文化を地域毎に把握するなどということが全くできていないのと同じである。  Sandii and the Sunsetz のあざとい所は、非東洋人がごっちゃに捉えてしまった東洋のイメージを東洋人自らが再現しているところである。 それに魅力を感じる人もいれば、魅力を感じない人もいるわけで、私は後者である。
    シルヴィアンが女性ヴォーカルと絡む、というパターンは必ずしも多くなく、本作品の魅力はそこにある。
    (追加:2018年1月25日)

 

愛がなくちゃね。 : 矢野顕子

  1. 愛がなくちゃね
  2. 悲しくてやりきれない
  3. What's Got In Your Eyes?
  4. おいしい生活
  5. みちでバッタリ
  1. 女たちよ男たちよ
  2. あいするひとよ
  3. Sleep On My Baby
  4. Another Wedding Song
  5. とんなときも どんなときも どんなときも
  6. Good Night    [ vocals : akko and david sylvian ]
  • 簡素なジャケットで1800円でリリースされたLPと、別売された1000円のブックレット。
    と言われても、音楽がタダで聴けないとフラストレーションが溜まってしまう世代には何を言っているのか判らないかもしれないが、本作品のオリジナルは、そんな形態でリリースされた。
    1980年代初期の矢野顕子は神がかっていた。 勿論それ以前もそれ以降も唯一無二の音楽を展開してるのだが、この時期の矢野顕子は、私のような彼女のファン以外にも「聴かなければいけない」という強制力も持たせるほどのインパクトがあった。
    JAPAN のメンバーが大々的にフィーチャーされた本作品も聴きどころが多いのだが、坂本龍一のピアノをバックにシルヴィアンとデュエットする ” Good Night ” は、チャーミングとしか言いようがない楽曲である。
    (追加:2016年11月25日)

 

1983

Oil On Canvas : Japan

Oil on Canvas

  1. Oil On Canvas
  2. Sons Of Pioneers
  3. Gentlemen Take Polaroids
  4. Swing
  5. Cantonese Boy
  6. Visions Of China
  7. Ghosts
  8. Voices Raised In Welcome, Hands Held In Prayer
  1. Nightporter
  2. Still Life In Mobile Homes
  3. Methods Of Dance
  4. Quiet Life
  5. The Art Of Parties
  6. Canton
  7. Temple Of Dawn
  • David Sylvian ・ Vocals, Keyboards
    Steve Jansen ・ Drums, Marimba
    Mick Karn ・ Bass, Clarinet, Saxophone, Vocal
    Richard Barbieri ・ Keyboards
    Masami Tsuchiya ・ Guitar, Keyboards

  • 1982年の秋から冬にかけてのジャパンを忘れることはできない。
    前年末に大傑作アルバム 『 Tin Drum 』 をリリースした後、” Ghosts ” の大ヒットがあったにも拘わらず解散説が流れていたジャパンが、一風堂の土屋昌巳をギターに迎えヨーロッパからツアーを始めた時の興奮を今でも鮮明に思い出すことができる。 折しも一風堂の ” すみれSeptember Love ” が大ヒットしていたこともあり、TV番組のザ・ベストテンの中継でリハ中の追跡した結果、画面にはジャパンの面々の姿まで....
    本作品は、そのツアーを収録したライヴ・アルバム。 ただでさえ収録時間が少ない上に、3曲も没テイクのインストを収録しているのは残念だが、生真面目に楽曲を演奏するジャパンのライヴを忠実に再現している。 暗く地味な演奏はステージ栄えこそしないと思うが、演奏はひたすら格好良い。
    (追加:2002年10月10日)

 

Music From The Original Motion Picture Soundtrack ・ Merry Christmas, Mr Lawrence

  1. Merry Christmas, Mr Lawrence
  2. Batavia
  3. Germination
  4. A Hearty Breakfast
  5. Before The War
  6. The Seed And The Sower
  7. A Brief Encounter
  8. Ride Ride Ride ( Celliers' Brother's Song )
  9. The Fight
  1. Father Christmas
  2. Dismissed!
  3. Assembly
  4. Beyond Reason
  5. Sowing The Seed
  6. 23rd Psalm
  7. Last Regrets
  8. Ride Ride Ride ( Reprise )
  9. The Seed
  10. Forbidden Colours
  • Vocal On ' Forbidden Colours ' By David Sylvian

  • 大島渚監督による映画 『 戦場のメリークリスマス 』 のサウンドトラックで、出演していた坂本龍一が音楽を担当している。
    などということは、今更説明するまでも無いことなのだろうが、デヴィッド・ボウイやビートたけしも出演した豪華な布陣による映画は、今になっても画期的である。
    表題曲と正しくサントラ然とした楽曲の他、ラストに表題曲にシルヴィアンによるヴォーカルを被せた ” Forbidden Colours ” が収録されている。 企画としては後乗せ感が強いのだが、楽曲としての完成度は異常に高い。 発表当時、映画に関係のないシルヴィアンが何故、と思ったことを記憶しているが、実際にその楽曲を聴いた時の腰を抜かすほどの圧倒感は、今聴き直しても思い出すことができる。
    (追加:2016年11月25日)

 

1984

Brilliant Trees : David Sylvian

Brilliant Trees

  1. Pulling Punches
  2. The Ink In The Well
  3. Nostalgia
  4. Red Guitar
  1. Weathered Wall
  2. Backwaters
  3. Brilliant Trees
  • David Sylvain    Vocals Guitar Treated Piano Synthesiser Percussion Tape
    Holger Czukay    Dictaphone Guitar French Horn Voice
    Steve Jansen    Drums Percussion Synthesiser
    Richard Barbieri    Synthesiser A1 B1
    Ryuichi Sakamoto    Piano Synthesiser A4 B1 B3
    Steve Nye    Piano Synthesiser A3 A4
    Jon Hassell Trumpet B1 B3
    Kenny Wheeler    Flugelhorn A2 A3
    Mark Isham    Trumpet A4
    Phil Palmer    Guitar A2 A4
    Ronny Drayton    Guitar A1 A4
    Wayne Braithwaite    Bass A1 A4
    Danny Thompson    Double Bass A2
  • JAPAN解散後のファースト・ソロ・アルバム。 セールス面でも絶頂期に解散した後だけに、本作品に対する期待はかなり高かったと記憶している。 そして実際その期待に応えるだけの素晴らしい内容となっている。
    後の作品に見られるような極度のインスト指向はなく、力強いヴォーカルと楽器群が見事に調和しており、バランスの良い傑作となっている。
    個人的にはこの路線で突き進んで欲しかったのだが、前述した通りこの後シルヴィアンはインスト指向を強めていく。 本作品におけるホルガー・チューカイやジョン・ハッセルとの共演での充実感が、その切っ掛けの一つになっていると思うのだが、そういう意味ではなかなか罪深い作品だと思う。
    (追加:2006年3月25日)

 

1985

Alchemy - An Index Of Possibilities : David Sylvian

Alchemy: An Index of Possibilities
  1. Words With The Shaman
    Part 1 Ancient Evening
    Part 2 Incantation
    Part 3 Awakening ( Songs From THE TREE TOPS )
        David Sylvian : Keyboards, Guitars, Tapes
        Steve Jansen : Drums, Percussion, Additional Keyboards
        Jon Hassell : Trumpet
        Holger Czukay : Radio, Dictaphone
        Percy Jones : Fretless Bass
  2. Preparations For A Journey
  3. Steel Cathedrals
        David Sylvian : Keyboards, Tapes, Digital Percussion
        Ryuichi Sakamoto : Piano, Strings
        Steve Jansen : Percussion
        Kenny Wheeler : Flugelhorn
        Robert Fripp : Guitar, Frippertronics
        Holger Czukay : Dictaphone
        Masami Tsuchiya : Guitar 'abstruction'

  • 映像作品のサントラという位置づけから制作されたシルヴィアンのインスト・ソロ・アルバム。
    インストではあるが、アンビエント風ではない。 シルヴィアンが一人で制作した ” Preparations For A Journey ” 以外の2曲も長尺ではあるが起伏はそれなり以上にある。 後に発表されるシルヴィアンのインスト作品とは位置づけが異なり、前作 『 Brilliant Trees 』 の延長上線のヴォーカル・レス作品と位置づけた方が良いのではないかと思う。
    個人的にはフリップとシルヴィアンの初共演ということだけでお腹一杯なところもあるのだが、シルヴィアンによるインスト習作として捉えてしまうには、ちょっと勿体無い気がする。
    (追加:2017年5月10日)

 

1986

Gone To Earth : David Sylvian

Gone to Earth

  1. Taking The Veil
  2. Laughter And Forgetting
  3. Before The Bullfight
  4. Gone To Earth
  5. Wave
  6. River Man
  7. Silver Moon
  1. The Healing Place
  2. Answered Prayers
  3. Where The Railroad Meets The Sea
  4. The Wooden Cross
  5. Silver Moon Over Sleeping Steeples
  6. Camp Fire : Coyote Country
  7. A Bird Of Prey Vanishes Into A Bright Blue Cloudless Sky
  8. Home
  9. Sunlight Seen Through Towering Trees
  10. Upon This Earth
  • デヴィッド・シルヴィアンの2枚組大作ソロ・アルバム。
    とにかくリリースされた時は、フリップとシルヴィアンの共演に興奮した。 ” Steel Cathedrals ” での共演がクレジット通り後からレコーディングしました感が強かったのに比べ、本作での共演はガッチリと四つに組んでいるのが明らかでだからである。。 渋谷のビルの2Fの CISCO で先行して販売された ” Taking The Veil ” の 12inch を購入、持ち帰って聴いた時、シルヴィアンのヴォーカル・パートの後のギター・ソロには心底痺れた。
    ただ、これはフリップとシルヴィアンの絡みがあったからでのことは否めない。 アルバム全体としては、ヴォーカル楽曲とインスト楽曲が明確にわかれ過ぎていて統一感がなく、冗長な作品であることは否めない。
    勿論これは、傑作  『 Brilliant Trees 』 から、大傑作 『 Secrets of the Beehive 』 に至るまでに必要な過程であったことはを今にしてみれば明らかなのだが、残念ながら当時はフリップ参加曲を中心に聴いていた(ゴメン)。
    (追加:2017年5月10日)

 

Dreams Of Reason Produce Monsters : Mick Karn

  1. First Impression
  2. Language Of Ritual
  3. Buoy
  4. Land
  1. The Three Fates
  2. When Love Walks In
  3. Dreams Of Reason
  4. Answer
  • Davis Sylvian  : Vocals (3,6), Additional Keyboards (4)

  • ジャパン解散後、ピーター・マーフィーとのダリズ・カーを経てミック・カーンが発表したセカンド・ソロ・アルバム。 デヴィッド・シルヴィアンは、キーボードで1曲、ヴォーカルで2曲参加している。
    シルヴィアンのキーボーディストとしての記名性は高くないが、ヴォーカリストとしてのそれは高く、特にミック・カーンのブヨヨ〜ンとしたベースと絡むとやはり興奮してしまう。
    特にシルヴィアンの参加が参加していないラストの曲などは重厚過ぎる所があるのだが、シルヴィアンの参加曲があることで作品全体が聴きやすくなっている。 この辺り、ミック・カーンにしてみれば面白くないところなんだろうけど。
    (追加:2008年5月10日)

 

ララララ ラブ : Sandii and the Sunsetz

  1. Battery
  2. The Act Of Love
  3. Banzai Baby
  4. East Meets West
  5. This Is Not Enough [ co-writes ]
  1. Aishi Aishi
  2. Fascination
  3. Undressing Slowly
  4. The Serious Game
  • Davis Sylvian … Keyboards, Vocals ( on A-5 )

  • 前作から4年近くのインターバルを経て発表された、Sandii and the Sunsetz の作品。
    とは言え基本路線は前作と同じで、西洋人が抱く東洋に対する印象を東洋人が再現した作品となっている。 このミスマッチ感に面白さを感じることができるかできないかが、本作品にのめり込むことができるかどうかの違いなると思う。
    デヴィッド・シルヴィアンは前作と同じくキーボードとヴォーカルでの参加となっている。 キーボードの演奏に記名性はないが、ヴォーカルの存在感はやはり圧倒的である。
    (追加:2018年1月25日)

 

1987

Secrets of the Beehive : David Sylvian

Secrets of the Beehive

  1. September
       D.Sylvian : piano, vocal   _string arrangement : R.Sakamoto
  2. The Boy with the Gun
        D.Sylvian : acoustic guitar, organ, synths., vocal    R.Sakamoto : organ, synths     D.Torn : electric guitar
        D.Thompson : double bass    D.Cummings : percussion      _string arrangement : R.Sakamoto
  3. Maria
        D.Sylvian : synths., tapes, vocal    R.Sakamoto : treated piano, organ     D.Torn : guitar loop
        _string arrangement : R.Sakamoto
  4. Orpheus
        D.Sylvian : acoustic guitar, synths., vocal    R.Sakamoto : piano, synths     P.Palmer : slide guitar
        M..Isham : flugelhorn    D.Thompson : double bass    S.Jansen : drums    _orchestal arrangement : B.Gascoigne
  5. The Devil's Own
       D.Sylvian : treated piano, synths., tapes, vocal    R.Sakamoto : piano, organ, woodwind arrangement
  6. When Poets Dreamed of Angels
        D.Sylvian : acoustic guitar, vocal    P.Palmer : acoustic guitars     M..Isham : trumpet    D.Cummings : percussion
        _string arrangement : R.Sakamoto
  7. Mother and Child
        D.Sylvian : vocal     R.Sakamoto : piano, organ    D.Torn : acoustic guitar     D.Thompson : double bass
        D.Cummings : percussion
  8. Let the Happiness In
        D.Sylvian : synths., organ, vocal    R.Sakamoto : synths., organ     M..Isham : trumpet, flugelhorn
        S.Jansen : percussion    D.Cummings : percussion     _string arrangement : B.Gascoigne
        brass arrangement : R.Sakamoto
  9. Waterfront
       D.Sylvian : vocal    R.Sakamoto : piano, string arrangement
  10. Forbidden Colours
        D.Sylvian : vocal, synths.    R.Sakamoto : piano    S.Jansen : drums
        string arrangement : R.Sakamoto, Ann O'Dell 
  • 1987年に発表された、デヴィッド・シルヴィアンの傑作アルバム。
    JAPAN解散後のファースト・アルバムや、フリップを含めた豪華ゲストが参加した 『 Gone To Earth 』 に比べると話題性に乏しい作品ではあったが、ヴォーカル・パートとインスト・パートの配分も適切で、散漫さや冗長性が全くない素晴らしい作品である。
    ” Orpheus ” や ” Let the Happiness In ” といった名曲や、お約束とはいえやはり聴き惚れてしまう ” Forbidden Colours ” 等、派手さこそないものの1曲1曲のクオリティーも高く、就寝前に聴く作品として、今でも愛用している。
    (追加:2003年6月25日)

 

1988

Plight & Premonition : David Sylvian - Holger Czukay

Plight and Premonition
  1. Plight ( the spiralling of winter ghosts )
  2. Premonition ( giant empty iron vessel )
  • Holger Czukay : Radio, Sampled Piano, Orchestral and Environmental treatments
    David Sylvian : Piano, Prepared Piano, Harmonium, Vibes, Synthesizers, Guitar
    Karl Lippergaus : Radio tuning
    Jaki Liebezeit : Infra-sound

  • 傑作 『 Secrets of the Beehive 』 に次いでリリースされた、ホルガー・シューカイとのデュオ作品。 この後シルヴィアンが積極的にアンビエントな作品をリリースしていくきっかけとなった。
    ソロ第一弾 『 Brilliant Trees 』 で共演していたとはいえ、インターネットで情報が溢れていたわけでもない当時、雑誌でシューカイとの作品がリリースされると知った時、唐突感を感じた。 そしてその唐突感は、アンビエントな本作品を聴いた時に混乱に陥ったのをよく覚えている。 シューカイの作品に、シルヴィアンの音源がサンプリングされただけではないかと誤解したりもした。
    聴きやすいアンビエント、などと言うと安易な表現になってしまうが、曲の長さも適度で、アンビエントの入門作品としても適している。
    (追加:2013年2月10日)

 

1989

Flux And Mutability : David Sylvian & Holger Czukay

Flux + Mutability

  1. Flux ( A Big, Bright, Colourful World )
        David Sylvian     guitar, keyboards
        Holger Czukay    guitar, bass, radio, dictaphone, voice
        Michael Karoli    guitars
        Jaki Liebezeit    percussion
        Michi    voice
        mixed by Sylvian / Czukay / Tinner
  2. Mutability ( A New Beginning Is In The Offing )
       David Sylvian     guitar, keyboards
        Jaki Liebezeit    african flute
        Michi    voice
        mixed by Sylvian / Czukay
  • composed and produced by Sylvian / Czukay
  • ホルガー・シューカイとのデュオ作品の2枚目。
    数々の楽器、シューカイ得意のラジオ音源の積み重ねによってなりたっているものの、いかにもサウンド・コラージュです的な突拍子もない使われ方をしていないところにセンスの良さを感じる。 しかしながら、やはりドローンを中心とした楽曲は単調で、面白いか面白くないかと問われれば、後者としか答えようのない作品である。
    シルヴィアンが歌ものではなくインスト曲に走ると、彼の音楽コンプレックスがマイナスの形で表現されたものとして非難する意見が多いが、シルヴィアン自身はそこまで考えていないように思える。 フリップがサウンドスケイプを好きなように、シルヴィアンも単調なインストが好きなだけなのだと思う。
    本作品でシューカイとのコラボレーションに一応の見切りをつけ、” Pop Song” の発表、Japan再結成 ( Rain Tree Crow ) とインスト指向こそ残るが歌もののリリースが続いたことは、個人的にはやはり嬉しかった。
    (追加:2003年2月25日)

 

Pop Song : David Sylvian

  1. Pop Song
        David Sylvian : guitars, synthesisers, piano, electronic percussion, keyboards programming
        John Taylor : piano    Steve Jansen : drums     Stuart Bruce : computer programming
  2. A Brief Conversation Ending In Divorce
        David Sylvian : guitars, synthesisers, keyboards programming
        John Taylor : piano    Stuart Bruce : computer programming
  3. The Stigma Of Childhood ( Kin )
  • シルヴィアンのシングル。
    『 Secrets of the Beehive 』 リリース後のシルヴィアンの活動は地味だった。 ホールガー・チューカイとのコラボが2作品あったものの、ポジティヴな話題で盛り上がることなく、黙殺に近い扱いを受けていた。
    それだけに、メロディありのヴォーカル・ナンバーであるタイトル曲は嬉しかった。
    勿論、「 Pop Song 」 などという表現から喚起されるイメージとは大きく異なり、売れ線の欠片も狙っていない楽曲ではあるが、実験要素の強いインストものより、ヴォーカル・ナンバーの方が遙かに好きだ。
    タイトル曲以外は相変わらずのインスト路線で、この後一体どっちの方向にシルヴィアンが向かうか図りかねるところがあった。 しかしそんな不安をよそに、元JAPANのメンバーとともに、ヴォーカル路線とインスト路線を見事に融合させた傑作 『 Rain Tree Crow 』 をリリースしてこれたことが更に嬉しかった。
    (追加:2005年6月25日)

 

1991

Rain Tree Crow : Rain Tree Crow

Rain Tree Crow


  1. Big Wheels In Shanty Town
  2. Every Colour Your Are
  3. Rain Tree Crow
  4. Red Earth ( As Summer Time Ends )
  5. Pocket Full Of Change
  6. Boat's For Burning
  7. New Moon At Red Deer Wallow
  8. Blackwater
  9. A Reassuringly Dull Sunday
  10. Blackcrow Hits Shoe Shine City
  11. Scratchings On The Bible Belt
  12. Cries And Whispers
  • Japan 解散時のメンバーによる作品。
    シルヴィアン以外の3人が Japan の実質再編を主張する一方、シルヴィアンがそれを否定、とその位置付け方を含めリリース前から仲違いをしてしまい、プロモーション用のインタビューで相手方を非難してしまったという、緊張感溢れる作品。 
    楽曲は全てスタジオでのインプロをベースに構築されたとのこと。 こうした試みはややもすると冗長で自己満足に陥りやすいのだが、深みがあり説得力溢れる作品になっている。 この辺り、メンバー間の緊張感がプラスに働いたのではないかと想像してしまう。
    本来であれば楽曲だけを純粋に聴き込むべきだと思うが、そのバックグラウンドを含めをトータルに評価すべき作品であり、また 『 Tin Drum 』 とは趣が全くことなるが、同じ位に重要な作品である。
    (追加:2010年5月10日)

 

Blackwater : Rain Tree Crow

  1. Blackwater
  2. Red Earth ( as summertime ends )
  3. I Drink To Forget
  • 音楽におけるケミストリーが、人間関係のケミストリーだけでは発生しないことを証明したレイン・トゥリー・クロウ。
    そこからシングル・カットされた本作作品には、アルバム未収録の ” I Drink To Forget ” が含まれている。 2分弱のインストで、余り印象は残らない。
    (追加:2015年4月10日)

 

Heartbeat : Ryuichi Sakamoto

  1. Heartbeat
  2. Rap The World
  3. Triste
  4. Lulu
  5. High Tide
  6. Song Lines
  7. Nuages
  8. Sayonara
  9. Borom Gal
  10. Epilogue
  11. Heartbeat ( Tainai Kaiki II ) - Returning To The Womb
    [ Vocals : David Sylvian / Ingrid Chavez ]
  12. Cloud #9  [ Vocals : David Sylvian / Ingrid Chavez ]
  • ハウスのリズムを取り入れた楽曲が多く収録されている、坂本龍一のソロ・アルバム。
    サントラでもなく、テクノでも(今更)ない唄モノ作品なのだが、個人的にはあまり面白みが感じられない作品である。
    その一方で、輸入盤にのみ収録されているデヴィッド・シルヴィアンがヴォーカルをとる2曲は、アルバム全体のコンセプトからは大きく外れているのだが、特に ” Heartbeat ( Tainai Kaiki II ) - Returning To The Womb ” が突出した素晴らしい内容となっている。
    多分アルバム1枚分を丸々共同作業してしまうと発生しないケミストリーが、2,3曲以内という限定された曲数(時間)の中では発生するギリギリの関係が、シルヴィアンと坂本龍一の中にあるのだと思う。
    (追加:2016年11月25日)

 

1995

Marco Polo : Alesini & Andreoni

  1. Come Morning
  2. Quinsal, La Citta'del Cielo
  3. Yangchow
  4. The Golden Way
  5. Sumatra
  6. M. Polo
  7. Il Libro Dellincessante Accordo Con Il Cielo
  8. Maya
  9. Buchara
  10. Kubilay Khan
  11. Samarca
  12. The Valley Of Pamir
  • David Sylvian, vocals

  • シルヴィアンが参加しているプロジェクトの作品。 この後続編も発表されたが、そちらにはシルヴィアンは参加していない。
    レコーディングされたのはシルヴィアン&フリップの活動が一区切りついた頃で、シルヴィアンの活動自体も地味だった時期である。 時間的余裕もあったためか曲作りにも参加した上で唄っており、シルヴィアンとしても思い入れが深かったのか、後に発表されたシルヴィアン名義のベスト・アルバム 『 Everything And Nothing 』  にも2曲が収録されている。
    シルヴィアンの他にも、ロジャー・イーノ、ハロルド・バッド、デヴィッド・トーンといったミュージシャンがクレジットされており、特に前2人の名前からアンビエント色が濃い作品のようにも思えるが、そのようなこともない。 地味な作品ではあるが、アルバム全体としての味わいは深く、そこにシルヴィアンの貢献度の高さも挙げることができる。
    (追加:2014年8月25日)

 

1999

Dead Bees On A Cake : David Sylvian

  1. I Surrender
  2. Dobro #1
  3. Midnight Sun
  4. Thalhiem
  5. God Man
  6. Alphabet Angel
  7. Krishna Blue
  8. The Shining of Things
  9. Cafe Europa
  10. Pollen Path
  11. All of my Mother's Name
  12. Wanderlust
  13. Praise
  14. Darkest Dreaming
  • デヴィッド・シルヴィアンが 『 Secrets of the Beehive 』 から12振りにリリースしたソロ・アルバム。
    その間にホルガー・シューカイとのデュオ、レイン・トゥリー・クロウ、各種セッション、そしてシルヴィアン&フリップとしての活動があったため、12年振りと言われても当時あまりピントこなかった。 良くも悪くもそれらの活動から自己咀嚼したものをアウトプットした要素は殆ど感じられず、『 Secrets of the Beehive 』 の翌年にリリースされた作品と言われても違和感は無い。 勿論これは褒め言葉で、完成度の高い作品となっている。
    ただ当時のインタビュー等を読むと、レコーディングには相当の時間がかかっており、この路線でのソロ作品を続けていくことが既に困難になっていることが窺える。 次のソロ・アルバム、『 Blemish 』 での変化はシルヴィアンにとって必然であったのかもしれないが、やはりこの路線からの変化はもったいない。
    (追加:2017年5月10日)

 

Approaching Silence : David Sylvian

  1. The Beekeeper's Apprentice
        David Sylvian    guitars, synthesisers, shortwave samples
        Frank Perry    noan bells, bowed gong, finger bells
  2. Epiphany
        David Sylvian    synthesisers, samples
  3. Approaching Silence
        David Sylvian    synthesisers, samples
        Robert Fripp    frippertronics, voice
  • デヴィッド・シルヴィアンによる2つのインスタレーションで使われた音楽を収録した作品。
    ” The Beekeeper's Apprentice ” と ” Epiphany ” は、1990年に寺田倉庫内で行われたラッセル・ミルズとのインスタレーションで使われたもの。 特に前者にはキース・ティペットの作品で共演していたフランク・ペリーがパーカッション奏者が参加している。 インスタレーションで使われる音楽という前提のためか、その演奏が控えめなのは残念。
    ” Approaching Silence ” は、1994年に 東長寺地下の P3 art and environment で行われたロバート・フリップとのインスタレーションで使われたもの。 当時会場で販売されていたカセット・テープはノン・クレジットで、パンフレットにも詳細が記載されていなかったが、本アルバムで明確にクレジットがされている。
    (追加:2017年10月10日)

 

Everything And Nothing : David Sylvian

Everything and Nothing

  1. The Scent of Magnolia
  2. Heartbeat ( Tainai Kaiki II )
  3. Blackwater
  4. Albuquerque ( Dobr #6 )
  5. Ride
  6. The Golden Way
  7. Ghosts
  8. Pop Song
  9. Every Colour You Are
  10. Wanderlust
  11. God's Monkey
  12. Let The Happiness In
  13. I Surrender
  14. Thoroughly Lost To Logic
  1. Jean The Birdman
  2. Cover Me With Flowers
  3. The Boy With The Gun
  4. Riverman
  5. Apama and Nimisha ( Dobro #5 )
  6. Midnight Sun
  7. Orpheus
  8. Some Kind Of Fool
  9. Cries and Whispers
  10. Godman
  11. Laughter and Forgetting
  12. Buoy
  13. Weathered Wall
  14. Bamboo Houses
  15. Come Morning
  1. The Scent of Magnolia ( edit )
  2. The Blinding Light of Heaven
  3. The Scent of Magnolia ( Portobello Mix )
  4. Brilliant Trees ( version 2000 )
  • とても丁寧に創り込まれたデヴィッド・シルヴィアンの編集アルバム。 後の編集盤 『 A Victim Of Stars 1982 - 2012 』 と異なり年代順には編集されていないが、同作以上に統一感があるのは、選曲、曲順の妙に依るものである。
    個人的には 『 Brilliant Trees 』 と 『 Secrets of the Beehive 』 からもう少し収録して欲しかったが、この辺りは 『 A Victim Of Stars 1982 - 2012 』 でしっかりとフォローされている。
    初出音源、新編集音源もバランスよく含まれており、『 Dead Bees On A Cake 』 のセッション時の音源や、JAPAN の 『 Gentlemen Take Polaroids 』 のセッション時の ” Some Kind Of Fool ”、キース・ティペットが作曲と演奏で参加している1991年の未発表曲 ” Thoroughly Lost To Logic ”、そしてライヴで演奏されながらスタジオ・アルバムから外されていたシルヴィアン&フリップの名曲 ” The Blinding Light of Heaven ” の収録は、それだけのためでも購入意欲をそそるものである。
    (追加:2017年10月10日)

 

2001

Zero Landmine : N.M.L. No More Landmine

  1. Zero Landmine
  2. Zero Landmine - Piano + Vocal version -
  3. Zero Landmine - Piano + Cello version -
  4. Zero Landmine - Short version -
  5. Zero Landmine - Piano version -
  6. Zero Landmine - THE TRACK -
  • Vocal : David Sylvian
  • 坂本龍一が地雷問題を取り上げた作品。 シルヴィアンは作詞とヴォーカルで参加している。
    ライナーに記載している通り、シルヴィアンによる歌詞は坂本龍一のリクエストに応えてシンプル且つ優しい内容になっている。
    作品としての趣旨からは外れてしまうのかもしれないが、オリジナル曲以上に ” Zero Landmine - Piano + Vocal version - ” での坂本龍一のピアノとのデュオが素晴らしい。
    (追加:2015年4月10日)

 

2002

Camphor : David Sylvian

Camphor (Bonus CD) (Dig)

  1. All Of My Mother's Names
  2. Red Earth ( as summertime ends ) 
  3. Answered Prayers
  4. The Song Which Gives The Key To Perfection
  5. New Moon At Red Deer Wallow
  6. Praise ( Pratah Smarami ) 
  7. Wave ( version ) 
  8. Mother And Child
  9. Plight ( the spiralling of winter ghosts ) detail
  10. Upon This Earth
  11. Big Wheels In Shanty Town
  12. The Healing Place
  13. Camphor
  14. A Brief Conversation Ending In Divorce
  1. Plight ( the spiralling of winter ghosts )
  2. Mutability ( a new beginning is in the offing )
  3. Premonition ( giant empty iron vessel ) 
  • 『 Everything And Nothing 』 に続いてリリースされた、インスト曲を中心とした編集アルバム。 個人的には、アンビエントではないインスト曲の方が好みであるということを再確認することができた作品でもある。
    『 Everything And Nothing 』 と同じく、これまた非常に丁寧に創り込まれた作品である。 殆どの曲が編集、再リミックスがされており、『 Secrets of the Beehive 』 に収録されていた ” Mother And Child ” のように、オリジナルのヴォーカル曲がインストになっていたりと、曲順の妙とともに新作を聴いているような印象を受ける。
    個人的には、ホルガー・チューカイとのコラボレーション楽曲を中途半端に短くして40分弱しか収録していないCD2に、『 Alchemy - An Index Of Possibilities 』 からの楽曲も収録してくれたら更に良かったと思う。
    (追加:2017年10月10日)

 

2003

Blemish : David Sylvian

Blemish

  1. Blemish
  2. The Good Son
  3. The Only Daughter
  4. The Heart Knows Better
  5. She Is Not
  6. Late Night Shopping
  7. How Little We Need To Be Happy
  8. A Fire In The Forest
  • produced, composed, performed, engineered by david sylvian except tracks 2/5/7 guitars derek bailey, composed by derek bailey and david sylvian. track 8 electronics and arrangement by christian fennesz.
  • シルヴィアンの4年振りの新作。 
    本作には、坂本龍一もスティーヴ・シャンセンもホルガー・チューカイもいない。 今回彼が選んだパートナーは、デレク・ベイリーである。 
    シルヴィアン単独の曲は、B級ホラー映画のサントラのようなシンセとヴォーカルによる地味めの曲。 そしてベイリーとの3曲においては、聴き手に歩み寄るところが全くない音楽を展開している。 特に ” The Good Son ” は、二人の絡みはゼロで、たまたま同時に発音しているような曲展開である。 ベイリーはギターで音を出し、シルヴィアンはヴォーカルをつぶやいている。 シルヴィアンの作品の中で、最もアヴァンギャルドなものだと思う。
    本アルバムは、極々地味なリリースで雑誌等で特集されることもほとんどなかった。 アルバムの質を考えると仕方なかったのかもしれないが、4年の間にリリースされた3枚の編集盤の方が話題になっていたのは、やはりちょっと悲しい。
    (追加:2003年8月25日)

 

World Citizen - i won't be disappointed - : ryuichi sakamoto + david sylvian

  1. World Citizen - i won't be disappointed - ( short version )
  2. World Citizen ( short version )
  3. World Citizen - i won't be disappointed - ( long version )
  4. World Citizen ( long version )
  5. World Citizen ( remix )
  • David Sylvian : Vocals
  • 坂本龍一とシルヴィアン名義の作品。
    本作品を始め、2人名義の作品、あるいは坂本龍一名義の作品にシルヴィアンが参加しているという楽曲は多く、かつそのクオリティはとても高い。 それだけに2人がガチでアルバムを制作したら、完成度の高い作品になったのではないかと常々思っている。 例えば、JAPAN 解散後、あるいは、80年代のソロ活動時にそんな作品が完成していたら、凄いことになっていただろう。 適度な距離をおきながら、たまにコラボレーション作品を制作することでこのクオリティが成し遂げられているのかもしれないが、やはりもったいなく思える。
    (追加:2015年4月10日)

 

2005

The Good Son VS The Only Daughter  The Blemish Remixes : David Sylvian

  1. The Only Daughter : Remixed By Ryoji Ikeda
  2. Blemish : Remixed By Burnt Friedman
  3. The Heart Knows Better : Remixed By Sweet Billy Pilgrim
  4. A Fire In The Forest : Remixed By Readymade FC
  5. The Good Son : Remixed By Yoshihiro Hanno
  6. Late Night Shopping : Remixed By Burnt Friedman
  7. How Little We Need To Be Happy : Remixed By Tatsuhiko Asano
  8. The Only Daughter : Remixed By Jan Bang And Erik Honore
  9. Blemish : Remixed By Akira Rabelais
  • 『 Blemish 』 のリミックス・アルバム。
    個人的に 『 Blemish 』 は難解ではあったが、その殺伐とした音作りは嫌いではなかった。 更にデレク・ベイリーが参加している曲では、参加しているベイリーのギターにコラボ感が全く無いという、画期的なものであった。
    本作品は、そんな 『 Blemish 』 の楽曲のメロディやリズムを強調したリミックスが施されている。 リミックス作品については押しなべて失敗作が多いが、唯一オリジナルに雰囲気が近い最終曲が一番面白くないことから、逆説的に本作品の企画が成功していることがわかる。 シルヴィアンのヴォーカルやベイリーのギターのこねくり回され方も悪くはない。 ただ繰り返し聴いた回数がどちらが多いかというと、やはりオリジナルの 『 Blemish 』 になってしまう。
    (追加:2017年7月25日)

 

Snow Borne Sorrow : Nine Horses

Snow Borne Sorrow

  1. Wonderful World [ co-writes ]
  2. Darkest Birds [ co-writes ]
  3. The Banality Of Evil [ co-writes ]
  4. Atom And Cell [ co-writes ]
  5. A History Of Holes [ co-writes ]
  6. Snow Borne Sorrow [ co-writes ]
  7. The Day The Earth Stole Heaven [ co-writes ]
  8. Serotonin [ co-writes ]
  9. The Librarian [ co-writes ]
  • シルヴィアンとジャンセン兄弟を中心としたユニットの作品。
    シルヴィアンのヴォーカルと自らによるギター、この力強さが本作の最大の特徴だと思う。
    ヴォーカルは、メロディをしっかりと奏でているし、ギターは力強いコード・カッティングをしている。 その組み合わせが顕著に表れているのが ” Darkest Birds ” で、サビでのヴォーカルとギターのカッティングの絡みは、シルヴィアンの過去の作品では見られなかったものである。
    シルヴィアンの元来のインスト指向、そして前作 『 Blemish 』 での売れ線の対極に位置するような音楽を踏まえると、これだけ力強さを感じる作品をリリースされるのは、奇蹟のように思える。 品の良いジャケットと同様に派手さこそないが、近年のシルヴィアンの作品としてはベストとして挙げることができると思う。
    今現在、こんな素晴らしい作品が日本盤として発売されていない。 契約の問題もあるのだろうが、あまりにももったいないと思う。
    (追加:2005年11月25日)

 

2006

The Very Best Of : Japan

ザ・ヴェリー・ベスト・オブ

Promotional Videos :
  1. Life In Tokyo
  2. Quiet Life
  3. I Second That Emotion
  4. Gentlemen Take Polaroids
  5. Swing
  6. Visions Of China
  7. Nightporter

Oil On Canvas - Live From Hammersmith Odeon, 1983 :

  1. Overtures ( Burning Bridges )
  2. Sons Of Pioneers
  3. Gentlemen Take Polaroids
  4. Swing
  5. Cantonese Boy
  6. Visions Of China
  7. Canton
  8. Ghosts
  9. Methods Of Dance
  10. Still Life In Mobile Homes
  11. The Art Of Parties
  12. Voices Raised In Welcome, Hands Held In Prayer
  • Japan の映像作品。 といっても目新しいものはなく、プロモーション・ビデオと 『 Oil On Cnavas 』 をセットにしたもの。
    MTVが全盛になるちょっと前に活動を停止しているために、ヴィジュアル面で秀でたバンドであったにも拘わらず、プロモーション・ビデオは凝った造りにはなっていない。 それはさておき、マスター・テープについてはもっと状態が良いものが無かったのだろうか。 特に ” Life In Tokyo ” などは観ていると目が痛くなってくる。
    一方の 『 Oil On Canvas 』 では、同名の音源作品と同じく、ひたすら格好良い演奏を堪能することができる。 比較的淡々とした演奏をしてきたメンバーが、最後の ” The Art Of Parties ” でロック的な盛り上げ方をするところに感動する。
    個人的には、80年代当時マイケル・ジャクソンのムーン・ウォーク(書いていて恥ずかしい..)より衝撃を受けた、ミック・カーンの横歩きを再確認できたのが嬉しかった。    
    (追加:2006年9月25日)

 

Money For All : Nine Horses

Money for All

  1. Money For All
  2. Get The Hell Out
  3. The Banality Of Evil    Burnt Friedman Remix
  4. Wonderful World    Burnt Friedman Remix
  5. Birds Sing For Their Lives
  6. Serotonin    Burnt Friedman Remix
  7. Money For All    Version
  8. Get The Hell Out    Burnt Friedman Remix
  • 傑作 『 Snow Borne Sorrow 』 からのミニ・アルバム。
    アウトテイクとリミックスが中心と言ってしまえばそれまでなのだが、完成度が高い作品がベースになっているだけに、想像以上に楽しむことができる。 願わくば、このままリミックスを出し続けるのではなく、勢いに乗じた新作に取り組んでもらいたい。
    『 Snow Borne Sorrow 』 の 「 Thanks to 」にフリップがクレジットされていたので、もしかしたら参加楽曲が収録されているかもと期待していた。 それが叶わなかったのが唯一残念なところである。
    (追加:2007年3月15日)

 

2007

Naoshima    When Loud Weather Buffeted : David Sylvian

When Loud Weather...

  1. When Loud Weather Buffeted
  • 香川県直島で行われた 「 NAOSHIMA STANDARD 2 」 で公開された作品。 島全体に作品が展示される催しらしいが、観光地としての誘致が目的なのかもしれない。
    そんなイベントで公開された本作は、シルヴィアンの今までの作品の中で、最も痛いものになってしまった。
    ドローンを中心とした環境音楽系の作品を多くリリースしているシルヴィアンだが、ここではその路線からも外れ、島内で採取したと思われる生活音を中心にした1曲70分もの作品となっている。 もちろんイベントのための作品であり商業路線を考えていないことはわかるのだが、CDフォーマットの単独作品として聴き切るには、気合いを入れる必要がある。
    横長の変形パッケージは充分物欲をそそられるが、「 NAOSHIMA STANDARD 2 」 の内容がわかる豪華写真集とかをバンドルしていた方が良かったのではないだろうか。
    (追加:2008年1月26日)

 

Slope : Steve Jansen

  1. Grip
  2. Sleepyard
  3. Cancelled Pieces
        David Sylvian : guitars
  4. December Train
  5. Sow The Salt
  6. Gap Of Cloud
  7. Playground Martyrs
        David Sylvian : lyrics, vocals
  8. A Way Of Disappearing
  9. Ballad Of A Deadman
        David Sylvian : lyrics, vocals, guitars
  10. Conversation Over
  11. Life Moves On
  12.  Playground Martyrs ( reprise )
        David Sylvian : lyrics
  • スティーヴ・ジャンセンのソロ名義での初作品で、デヴィッド・シルヴィアンの Samadhisound からリリースされた。
    好き嫌いで大別すれば、好きな作品である。 音色の創り込みに相当な時間をかけたことがわかるし、古き良き New Wave の香りがするところも良い。 ただ本作品は、エレクトロニクス奏者のスティーヴ・ジャンセンの作品であって、ドラマーのスティーヴ・ジャンセンの作品ではない。 元々ドラマーとしての評価が高いにもかかわらず、ドラムに対するこだわりが感じられない人ではあったが、もう少し彼のドラム演奏を聴きたくなってしまう。
    シルヴィアンは、ヴォーカル、演奏、作詞で参加している。 ” Ballad Of A Deadman ” はプロダクションから参加している可能性も感じられるが、” Playground Martyrs ” などは完成した楽曲にメロディを後乗せしたように思える。 自分のレーベル、弟のファースト・ソロ、といったアイコンが全く感じられないのが、シルヴィアンとジャンセンの自然体なのかもしれない。
    (追加:2008年5月10日)

 

2009

Manafon : David Sylvian

Manafon

  1. Small Metal Gods
  2. The Rabbit Skinner
  3. Random Acts Of Senseless Violence
  4. The Greatest Living Englishman
  5. 125 Spheres
  6. Snow White In Appalachia
  7. Emily Eickinson
  8. The Department Of Deat Letters
  9. Manafon
  • Original sessions recorded between 2004-2007

  • Produced, engineered edited and mixed by David Sylvian at Samadhisound 2008.

  • ソロ名義では、『 Blemish 』 以来6年ぶりとなるシルヴィアンの作品。
    『 Blemish 』 リリース直後から4年間に渡ってレコーディングされているが、その間にリリースされた Nine Horses 名義の作品で顕れたロック的展開は全く無く、『 Blemish 』 の続編と言って構わない作品となっている。
    デレク・ベイリーが参加している」ということで 『 Blemish 』 が購入されたケースがあったかもしれないが、本作品においては、「シルヴィアンの音楽が好き」というシンプルな理由以外に購入意欲を喚起するものはない。 それ故にフアンにとって試金石となる作品だと思う。
    自身の音楽的趣向の変化に伴い、シルヴィアンはフアン層を大きく変えながら作品をリリースし続けているが、本作品の路線が最終到着地となるのだろうか。
    (追加:2009年12月10日)

 

2010

Sleepwalkers : David Sylvian

  • 2010年 Album
  1. Sleepwalkers
  2. Money For All
  3. Ballad Of A Deadman
  4. Angels
  5. World Citizen - I Won't Be Disappointed
  6. Five Lines
  7. The Day The Earth Stole Heaven
  8. Playground Martyrs
  9. Exit / Delete
  10. Pure Genius
  11. Wonderful World
  12. Transit
  13. The World Is Everything
  14. Thermal
  15. Sugarfuel
  16. Trauma
  • 新曲、ツアーCD収録曲、Nine Horses、ゲスト参加曲等をコンパイルした作品。
    先ず、企画として大成功している。 ある程度以上のキャリアがあるミュージシャンの場合、オリジナルや準オリジナル以外の作品に相当数参加していることが多く、それを全てフォローしようと思うとそれなり以上の時間と金額を費やすことになってしまう。 そうしたミュージシャンの楽曲を集めて1つの作品にするという発想は素晴らしい。 勿論本作品にしても、色々な大人の事情を踏まえるとコンプリートには程遠いものだと思うが、多くのミュージシャンに是非フォローしてもらいたい。
    そして、それにも増して本作品が素晴らしいのは、デヴィッド・シルヴィアンによるヴォーカル・アルバムになっていることである。 『 Blemish 』 のアウトテイクの ” Trauma ” のようなインストもあるが、シルヴィアンのヴォーカルをこれでもかと堪能することができる。 編集盤だからこそできた作品であるが、個人的にはこの数年のシルヴィアンの作品の中でも愛聴している。
    (追加:2017年10月10日)

 

2011

Died In The Wool   Manafon variations : David Sylvian

  1. Small Metal Gods
  2. Died In The Wool
  3. I Should Not Dare
  4. Random Acts Of Senseless Violence
  5. A Certain Slant Of Light
  6. Anomaly At  Taw Head
  7. Snow White In Appalachia
  8. Emily Dickinson
  9. The Greatest Living Englishman ( coda )
  10. Anomaly At Taw Head ( a haunting )
  11. Manafon
  12. The Last Days Of December
  1. When We Return You Won't Recognise Us
  • 『 Manafon 』 の変奏曲と題された作品。
    『 The Good Son VS The Only Daughter 』 が、オリジナルの 『 The Blemish 』 のリミックス集として聴きやすさが施されていたのに対し、本作品は 『 Manafon 』 の路線そのままに編集された楽曲と、同時期にレコーディングされた楽曲が収録されている。
    従って、『 Manafon 』 が好みであった人には堪らない作品となっているが、私のように好みから外れてしまっている者にはちょっと厳しい内容になっている。
    Disk Two に収録されている ” When We Return You Won't Recognise Us ” は、「 Biennial of Canaries 2008-2009 」というイベントで使われた長尺曲。
    (追加:2017年7月25日)

 

2012

A Victim Of Stars 1982 - 2012 : David Sylvian

  1. Ghosts
  2. Bamboo Houses
  3. Bamboo Music
  4. Forbidden Colours
  5. Red Guitar
  6. Red
  7. The Ink In The Wall
  8. Pulling Punches
  9. Taking The Veil
  10. Silver Moon
  11. Let The Happiness In
  12. Orpheus
  13. Waterfront
  14. Pop Song
  15. Black Water
  16. Every Colour You Are
  17. Heartbeat ( Tainai Kaiki II )
  1. Jean The Birdman
  2. Alphabet Angel
  3. I Surrender
  4. Darkest Dreaming
  5. A Fire In The Forest
  6. The Only Daughter
  7. Late Night Shopping
  8. Wonderful World
  9. The Banality Of Evil
  10. Darkest Birds
  11. Snow White In Appalachia
  12. Small Metal Gods
  13. I Should Not Dare
  14. Manafon
  15. Where's Your Gravity?
  • シルヴィアンのベスト・アルバム。
    ベスト・アルバムとしては、2000年に発表した『 Everything And Nothing 』 があるが、それ以降を含めて改めて丁寧に編集しなおした作品という位置づけだと思う。 ” Ghosts ” が収録されているが、クレジットは『 Everything And Nothing 』 からの収録とされており、JAPAN 以降の作品をまとめたものとの意思を明確に感じることができる。
    『 Everything And Nothing 』 と異なりほぼ年代順に編集しているため、シルヴィアンの作品傾向の変化が解りやすい。 一方その変化の度合いが大きいだけに、自分にとってどの時期の作品が好みかが明らかになる。
    個人的には 『 Manafon 』 以降の作品と距離をとってしまっていることがわかり、ちょっと寂しかったりする。
    (追加:2012年5月10日)

 

Wandermüde : Stephan Mathieu  David Sylvian

  1. Saffron Laudanum
  2. Velvet Revolution
  3. Trauma Ward
  4. The Father Away I Am ( Minus 30 Degrees )
  5. Dark Pastoral
  6. Telegraphed Mistakes
  7. Deceleration
  • Stephan Mathieu : Ebowed Virginals, Farfisa Organ, Radio, Fender Twin
    David Sylvian : Guitars, Synthesizers, Samples, Ampeg
    tk.7 guitar laptop by christian fennesz
    tk.5 piano performed by John Tilbury
  • 『 Blemish 』 の新解釈として、ステファン・マシューとともに再構築した作品。
    デレク・ベイリーのギターは無い。 シルヴィアンの声は微かにある。 ただそういったレベルではなく、本作品はリミックスや変奏曲を超えた 「 a new interpretation 」 であるためか、『 Blemish 』 の残り香を感じることはできない。
    勿論それは私自身の聴き込みが足りない所にも起因しているのだが、ここで展開しているのは電子ノイズの嵐である。 中心になっているのはぶ厚めのホワイト・ノイズというか、重量級のエアコンの室外機とのような音である。 個人的にはこれらの電子ノイズの音自体は嫌いではないのだが、シルヴィアンのヴォーカルがもっとフィーチャーされた作品を聴きたい。

    (追加:2017年7月25日)

 

2014

There's A Light That Enters Houses With No Other House In Sight : David Sylvian featuring Franz Wright & Christian Fennesz

  1. There's A Light That Enters Houses With No Other House In Sight
  • Franz Wright    Spoken Word
    Christian Fennesz    Guitar, Laptop
    David Sylvian    Piano, Sampling, Laptop, Electronics
    John Tibury    Additional Piano

  • シルヴィアン名義の最新アルバム。 フランツ・ライトという詩人自らの詩の朗読を挟みながら、1曲60分強が展開される。
    1枚1曲の作品としては、過去に 『 Naoshima 』 があるが、フィールドで採取した生活音を中心に組み合わせた同作とは異なり、丁寧に作り込まれた作品となっている。 また、インスト+ヴォーカルだけどそのヴォーカル(というか朗読)がシルヴィアンではないというパターンは、シルヴィアン&フリップによる ” Redemption ” 以来であるが、同作と異なり起伏もそれなり以上にある作品となっている。
    インストの起伏と詩の朗読はリンクしておらず、盛り上がったインストに朗読が被さったり、朗読がないのに静寂に近いインスト・パートがあったりで、展開が読めない面白さがある。 共演者と過剰に調和しないという手法は、デレク・ベイリーとの 『 Blemish 』 を彷彿させるが、そこでの経験が本作品に良い形で活かされているのかもしれない。 
    (追加:2017年5月10日)

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