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ProjeKct X Discography

Heaven And Earth : ProjeKct X

  1. The Business Of Pleasure / ザ・ビジネス・オブ・プレジャー
  2. Hat In The Middle / ハット・イン・ザ・ミドル
  3. Side Window / サイド・ウィンドウ
  4. Maximizer / マキシマイザー
  5. Strange Ears ( Aging Rapidly ) / ストレンジ・イアーズ ( エイジング・ラピドリー )
  6. Overhead Floor Mats Under Toe / オーヴァーヘッド・フロア・マッツ・アンダー・トゥ
  7. Six O'clock / シックス・オクロック
  8. Superbottomfeeder / スーパーボトムフィダー
  9. One E And / ワン・E・アンド
  10. Two Awkward Moments / トゥー・オークワード・モーメンツ
  11. Demolition / デモリション
  12. Conversation Pit / カンヴァーセイション・ピット
  13. Cin Alayi / チン・アライア ( 中国の祭り )
  14. Heaven And Earth / ヘヴン・アンド・アース
  15. Belew Jay Way / ブリュー・ジェイ・ウェイ

リリースは2000年

Adrian Belew - guitar and additional 'V drumming' on Side Window
Robert Fripp - guitar and Soundscapes
Trey Gunn - bass touch guitar and baritone guitar
Pat Mastelotto - traps and buttons

Conversations, InstruKctions and wordgames by ProjeKct X

All titles written by : Adrian Belew, Robert Fripp, Trey Gunn and Pat Mastelotto

Recorded during the rehearsals and recording of The ConstruKction of Light by King Crimson at StudioBelew. Additional recording at : Ade's Garage, Pat's Garage, ant The Apartment

Produced and mixed by Pat Mastelotto and Bill Munyon

本作品は、『 The ConstruKction of Light 』 のリハーサル、レコーディング時のマテリアルを、マステロットとビル・ムニヨンが編集したもの。 従って他のプロジェクトの作品と、成り立ち、作風とも大きく異なる。
プロトゥールスの使い手としてのムニヨンには問題はないと思うが、マステロットのミキシング、サンプリングの発想はやはりレベルが低いと思う。 原曲、元演奏そのままのテイクは抵抗なく聴くことが出来るものの、80年代初頭のインダストリアル・ミュージックにありがちだったつまらないミキシング、サンプリングが繰り返され、聴き続けていると飽きてくる。 インダストリアル・ミュージックが脚光を浴びていた当時に大衆ロックバンドでパワー・プレイのみ行っていたマステロット、そんな彼の今になってのお勉強に付き合わされているような気がする。

  1. ” The Business Of Pleasure ” は、いたずらにフリップのギター・ソロをかませてお茶を濁すパターンでないのが救いなものの、所詮つまらないサンプリング曲。
  2. ” Hat In The Middle ” は、Vドラムによるループの上に、様々なノイズと歪んだギターのロング・トーン、ストリングス音が絡む曲。
  3. ” Side Window ” は、ヒョロヒョロとしたギター・シンセ音中心の曲。 アンディー・サマーズとフリップによるデュオ・アルバムにそのまま収録されていたとしても、殆ど違和感の無い曲。
  4. タイトルからは凄まじい演奏が想像される ” Maximizer ” は、実際にはストリングス音と歪んだギター・ソロが絡むだけの曲。
  5. ” Strange Ears ( Aging Rapidly ) ” は、9分強にも及ぶ曲。 3本の弦楽器による様々なソロ、絡みを堪能する事ができる。 ただ、面白みの全くないドラムが曲のレヴェルを下げていると思う。
  6. ” Overhead Floor Mats Under Toe ” は、サウンドスケイプ風の演奏から始まるものの、結局はギターの絡みにつまらないドラムが絡むだけの演奏に行き着き、最後は再びサウンドスケイプ。
  7. ” Six O'clock ” は、ギターの絡みが激しいところが救いな曲。 ただ曲の最後に、宅録初めて1週間、MTR使うの3回目、といった程度のレベルの低いサンプリングが挿入され興ざめする。
  8. ” Superbottomfeeder ” も、タイトルには惹かれるところがあるものの、実際にはレベルの低いサンプリング曲。
  9. ” One E And ” は、本作品では珍しく細かいフレーズを積み重ねた曲。 似たような曲調が多いだけに、たいした曲ではないにも拘わらず新鮮に聞こえる。
  10. ” Two Awkward Moments ” は、Vドラム中心のつまらない小曲。
  11. ” Demolition ” は、『 The ConstruKction of Light 』 からのネタばれが一番わかりやすい曲。
  12. ” Conversation Pit ” は、ヴォイス・コラージュ中心の曲。
  13. ” Cin Alayi ” は、リズムにちょっと東洋的なところもあるからこんなタイトルをつけてみました、程度の曲。
  14. ” Heaven And Earth ” は、『 The ConstruKction of Light 』 収録曲と同タイトルにした意図が不明。 せいぜい「微妙な違いからクリムゾンとプロジェクトXとの関連性を推測して楽しんでくれ」、と言わんばかりのレヴェルの低いあざとさが伺える程度。
  15. ” Belew Jay Way ” は、ビートルズの ” Blue Jay Way ” のタイトルのパロディ。 タイトルとは裏腹にブリュー色は感じられず、最後までマステロットのセンスのなさを味わう羽目になる。