King Crimson Data Base
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Tony Levin Discography / the late 1970s

1976

Goes To Hell : Alice Cooper

  1. Go To Hell
  2. You Gotta Dance 
  3. I'm The Coolest 
  4. Didn't We Meet 
  5. I Never Cry 
  1. Give The Kid A Break 
  2. Guilty 
  3. Wake Me Gently 
  4. Wish You Were Here 
  5. I'm Always Chasing Rainbows 
  6. Going Home 

Tony Levin / Bass

アリス・クーパーのソロ名義2作目。
『 Welcome To My Nightmare 』 と路線は同じなのだが、サービス精神が過剰に出たのかそれとも時代に迎合しすぎたのか、ディスコ、バラードとバラエティに富みすぎている。 聴いていて楽しいのが本作であることは間違いないのだが、大味であることも否めない。
レヴィンは、The Hollywood Vampires(現在の余興バンドとは別物)の一員としてクレジットされている。 バックバンドというよりは、参加ミュージシャンの総称にすぎないのだが、バラエティに富んだ楽曲全てに対応しているレヴィンの底力が見事に発揮されている。
(追加:2016年7月10日)

 

Gagaku & Beyond : Herbie Mann

  1. Shomyo ( Monk's Chant )   
  2. Mauve Over Blues 
  1. Kurodabushi ( Sake Drinking Song )
  2. Etenraku
  3. Gagaku And Beyond 

Ono Gagaku Society performs on Etenraku only.
On Mauve Over Blues    Herbie Mann & The Family of Mann perform together with Minoru Muraoka & His New Dimension.
On Shomyo   Modern Shomyo Study Group performs with the combined groups of Herbie Mann and Minoru Muraoka.
On Kurodabushi    Herbie Mann plays flute with Minoru Muraoka & His New Dimension.
Gagaku And Beyond is performed by Herbie Mann & The Family of Mann.

ハービー・マンが雅楽と共演した作品。
ブラジル、ディスコ、ロックと何でも取り込むというか食いつくハービー・マンが、フルートと同じ木管楽器である尺八に興味を持ち、そしてその流れで雅楽と共演するという流れは想像に難くない。  ただ、ブラジル、ディスコ、ロック等の時はそのフォーマット上でマンが演奏するフルートのミスマッチ感が妙な魅力だったが、本作では収まりが良すぎて面白みが無い。
それよりも、本作の中で唯一雅楽の奏者と共演していない ” Gagaku And Beyond ” のヘンテコなノリの方が楽しめる。 他の参加曲では目立っていなかったトニー・レヴィンの演奏も躍動感に溢れ、楽曲の魅力が増すのに貢献している。
(追加:2021年2月25日)

 

Surprises : Herbie Mann featuring Cissy Houston

  1. Draw Your Breaks
  2. Cajun Moon 
  3. Creepin' 
  4. Easter Rising
  1. Asa Branca
  2. The Sound Of Windwood 
  3. Cricket Dance 
  4. The Butterfly In A Stone Garden 
  5. Anata ( I Wish You Were Here With Me )  

Tony Levin, bass

ハービー・マンが1976年にリリースした作品。 レコーディングされたのは、前作 『 Waterbed 』 の楽曲より前で、平たく言ってしまうとボツ・テイクを含めた編集盤ということになる。 ホイットニー・ヒューストンの母、シシー・ヒューストンの名前をジャケットにクレジットしていることで統一感をだしているようで、実際にはシシーが参加していない楽曲も含まれている。
それよりも、ハービー・マンが1974年に来日した際にレコーディングした3曲の方が興味深い。 小坂明子本人のヴォーカルもフィーチャーした ” Anata ” はキワモノ曲としても、和楽器と共演した ” The Sound Of Windwood ” と ” The Butterfly In A Stone Garden ” は、ハービー・マンの思いつきの結果として、レヴィンのベースと和楽器の絡みを堪能することができる。
(追加:2016年12月10日)

 

Peter Gabriel : Peter Gabriel

  1. Moribund The Burgermeister
  2. Solsbury Hill
  3. Modern Love
  4. Excuse Me
  5. Humdrum
  1. Slowburn
  2. Waiting For The Big One
  3. Down The Dolce Vita
  4. Here Comes The Flood

Tony Levin : Bass, Tuba, Leader of Barbershop Quartet

ジェネシスを脱退したピーター・ガブリエルのファースト・アルバム。
ジェネシスの作品の中でもガブリエルの意向が大きく反映された言われている  『 The Lamb Lies Down On  Broadway 』 を更に極めたい、でもジェネシスとの差異は明確にしたい、とガブリエルが考えたのかはわからないが、同作のドラマチックさはそのままで息苦しさを取り除いたような作品となっている。
ボブ・エズリンのプロデュースも本作品の成功にが大きく寄与しているものと思われるが、それ以上にレヴィンとガブリエル、そしてフリップとの出会いを演出した功績を讃えたい。 トニー・レヴィンは 2016年7月3日の Facbook において、40年前(1976年)の7月にピーター・ガブリエルに初めて会ったとコメントとしている程ガブリエルとの出会いを尊重している。 本作のレコーディングのロック史における意義は大きい。
(追加:2016年7月10日)

 

1977

Libby Titus : Libby Titus

  1. Fool That I Am 
  2. Kansas City
  3. Can This Be my Love Affair
  4. The Night you Took Me To Barbados In My Dreams
  5. Love has No Pride 
  1. Yellow Beach Umbrella 
  2. Can't Believe You're Mine
  3. Miss Otis Regrets
  4. Wish I Could
  5. Darkness 'til Dawn

Bass / Tony Levin

ドナルド・フェイゲンと結婚したリビー・タイタスの作品。
カーリー・サイモンが作曲やプロデュースで関与した楽曲がある一方で、レヴィンが参加しているのはそれ以外の3曲。 本来一番の目玉はリンダ・ロンシュタットの ” Love has No Pride ” (タイタスによる楽曲のセルフ・カヴァー)だと思うのだが、最も地味な演奏をしていたりする。
(追加:2015年9月25日)

 

Ringo The 4th : Ringo Starr

  1. Drowning In The Sea Of Love 
  2. Tango All Night 
  3. Wings 
  4. Gave It All Up 
  5. Out On The Streets 
  1. Can She Do It Like She Dances 
  2. Sneaking Sally Through The Alley
  3. It's No Secret 
  4. Gypsies In Flight
  5. Simple Love Song

Tony Levin : Bass

リンゴ・スターのソロ・アルバム。
元ビートルズのメンバーが客演していない作品であり、チャート上の成果も出なかった作品ではあるが、スティーヴ・ガッド&レヴィンという豪華なリズム隊で構築されている。
レヴィンが参加している元ビートルズ・メンバーによる代表作としてジョン・レノンの 『 Double Fantasy 』 があるが、同作でのメロディアスなベース演奏とは異なり、ここではスティーヴ・ガッドとのコンビネーションを重視したかようなタイトな演奏で、リンゴのヴォーカルを際立たせている。
(追加:2015年9月10日)

 

ディラックの海 : 深町純

  1. It's You    [ bass  Tony Levin ]
  2. Neutrino
  3. Apres Un Rêve ( After A Dream )
  1. The Minority    [ bass  Tony Levin ]
  2. The Sea Of Dirac

キーボーディスト、作編曲家の深町純のソロ・アルバム。
ノン・ジャンルの佳作だと思う。 フュージョンとかロックとかジャズとかそういうカテゴライズは不要で、ただ格好良いインスト・アルバムと捉えれば良いのだと思う。 疾走感溢れる変拍子の楽曲などは、見事としか言いようが無い。
ただトニー・レヴィンが参加している楽曲は本作品の中ではどちらかと言うと普通な楽曲だったりする。 アルバムにはスティーヴ・ガッドも参加しているのだが共演はしておらず、ガッドと別のベーシストが共演している楽曲の方が格好良いのがちょっと残念。
(追加:2023年6月10日)

 

異邦人 Goro In New York : 野口五郎

  1. 異邦人 
  2. 二死満塁の青春 
  3. 愛撫 
  4. 24時間の恋人 
  5. 夕凪海岸 
  1. FROM TOKYO TO NEW YORK <メンバー紹介> 
  2. 暖流
  3. エアポート・ストーリー 
  4. マンハッタン・スクランブル
  5. ドライ・フラワー
  6. 傷心スピード・ウェイ

E.Bass : Tony Levin

「世界的ミュージシャンが参加!」とのキャッチが帯に踊る野口五郎の作品。 勉強不足なもので、クレジットされている世界的ミュージシャンの殆どを知りませんでした。
正直内容は辛い。 コミュニケーションがほとんど無いまま渡された楽譜に基づいて世界的ミュージシャン達が演奏したのだろうけど、曲に魅力が無い上に演奏も面白くない。 ニューヨーク録音、などと肩肘張らず純歌謡曲路線を追求したほうがケミストリーが発生したかもしれない。
写真満載の歌詞カードには、短髪のレヴィンを確認することができる。 短髪といってもサイド部分だけだけど。
ピーター・ガブリエルとの活動で、少しずつ注目され始めたとはいえ、まだまだ下積み時代のレヴィンを確認することができるのが、最大の特徴か。
(追加:2007年12月25日)

 

1978

Live At Montreux : Ben Sidran

  1. Eat It
  2. Song For A Sucker Like You
  3. I Remember Clifford
  1. Someday My Prince Will Come
  2. Midnight Tango / Walking With The Blues
  3. Come Together

Bass - Tony Levin

元スティーヴ・ミラー・バンドのキーボード&ヴォーカルのベン・シドランのソロ・ライヴ・アルバム。
ヴォーカルもフィーチャーしたフュージョン、と言えば良いのだろうか、決してファンキーにはなりすぎず粘っこくもなりすぎない頃合いは、達者な演奏者だからできるのだろう。 ピアノよりも管楽器が目立ちすぎるかなと思うところもあるが、モンルー・ジャズ・フェスティヴァルという派手な場においては賢明な選択だったのかもしれない。
管楽器の派手なソロ回しのバックでよりも、ヴォーカルやピアノ・ソロのバックでの方がレヴィンの歌心あるベースを堪能することができる。
(追加:2019年6月25日)

 

Boys In The Trees : Carly Simon

  1. You Belong To Me
  2. Boys In The Trees
  3. Back Down To Earth
  4. Devoted To You
  5. De Bat ( Fly In Me Face )
  6. Haunting
  1. Tranquillo ( Melt My Heart )  [ Bass : Tony Levin ]
  2. You're The One  [ Bass : Gordon Edwards & Tony Levin]
  3. In A Small Moment  [ Bass : Tony Levin ]
  4. One Man Woman
  5. For Old Times Sake  [ Bass : Tony Levin ]

カーリー・サイモンの7枚目の作品。 ファースト・アルバム以来のトニー・レヴィンがクレジットされている。
この間にリリースされた 『 No Secrets 』 や 『 Hotcakes 』 といったセールス面でも大成功したヴォーカル・オリエンテッドな作品とは異なり、ロック色が強まっている。 これは本作前年に公開された007の映画 『 007 私を愛したスパイ 』 のテーマ曲の大ヒットを受けたものと思われるが、その結果がトニー・レヴィンの起用に繋がっている。
4曲の参加曲の内、特に ” Tranquillo ( Melt My Heart ) ” でのファンキーな演奏は、流石レヴィンと思わせる程のものである。
(追加:2015年9月25日)

 

Brazil - Once Again : Herbie Mann

  1. Pele
  2. Oh How I Want To Love You
  1. Dingue Li Bangue
  2. Lugar Comum ( Common Place )
  3. O Meu Amor Chorou ( Cry Of Love )

Tony Levin : bass

1960年代にブラジルをテーマにした作品をリリースしていたハービー・マンが、再びブラジルをテーマに取り組んだ作品。 まぁあ、アルバム・タイトルそのままの話ですが。
ブラジルの香りをそこはかとなく借用する、などという発想はハービー・マンには全く無く、サンバやボサノバのリズムが判りやすく提示されれそこにマンのフルート・ソロが被さるという、身も蓋もない内容なのだが聴いていて楽しくなる内容ではある。
こういう作品での演奏に、レヴィンの真骨頂はよく現れてくる。 間違ってもプログレではないし、ロックでも、ジャズでも、フュージョンでもない。 そんな作品での演奏をそつなくこなしてしまうレヴィンの底力を充分に堪能することができる。
ちなみにレヴィンは、本作品の前年となる1977年に野口五郎のニューヨーク録音アルバムに参加、そして本作と同じ1978年にはフリップがプロデュースしたピーター・ガブリエルのセカンド・ソロに参加している。
(追加:2016年12月10日)

 

Pronto Monto : Kate & Anna McGarrigle

  1. Oh My Heart [ Tony Levin : electric bass ]
  2. Side Of Fries
  3. Just Another Broken Heart
  4. Na Cl
  5. Pronto Monto
  6. Stella By Artois
  1. Bundle Of Sorrow, Bundle Of Joy
  2. Come Back Baby
  3. Tryin' To Get To You
  4. Fixture In The Park
  5. Dead Weight [ Tony Levin : electric bass ]
  6. Cover Up My Head [ Tony Levin : electric bass ]

ケイト&アンナ・マッガリグルのサード・アルバム。
流石に70年代後半ともなると、世の中が女性フォーク・デュオを求める時代ではない。 ただ2人にしてみればそんな時代であることは関係なく、只々好きなことをやっているだけなのであろう。 そしてその内容は女性フォークものに対して門外漢である私のような者にも、良質であることがわかる。 勿論セールス的な成功には結びつかなかったものの、今も語られるべき作品である。
トニー・レヴィンは、ファースト・アルバムと同じく、スティーヴ・ガッドとのコンビネーションで、トニー・レヴィンは3曲で演奏している。 唄を引き立てる演奏は流石としか言いようがない。
(追加:2019年6月25日)

 

Peter Gabriel : Peter Gabriel

  1. On The Air 
  2. D.I.Y. 
  3. Mother Of Violence
  4. A Wonderful Day In A One-way World 
  5. White Shadow 
  1. Indigo 
  2. Animal Magic 
  3. Exposure 
  4. Flotsam And Jetsam 
  5. Perspective 
  6. Home Sweet Home 

Tony Levin Bass on: 1,5,7,8,10,11
     Chapman Stick on: 2,4,9
     String Bass on: 6
     Recorder arrangement on 6.9
Jerry Marotta, Tony Levin & Peter Gabriel  Backing Vocals on: 1,4,10,11

ロバート・フリップがプロデュースを担当した、ピーター・ガブリエルのセカンド・アルバム。
ジェネシスとの差異化を狙いながらも未消化な部分も残ってしまったファースト・アルバムの問題点解決を、プロデュース業に長けているわけでもないフリップに託したのは流石に無理があったと思う。 非ジェネシス的な要素をものを求めていただろうガブリエルの意向に反しているのではなく、単にその意向を汲むことができなかった中途半端さが本作品には残っている。
そんな作品ではあるが、レヴィンの貢献度は前作を上廻っている。 レヴィンは前作レコーディング後のツアーに参加する意向を自らガブリエルに伝えたと言われているが、その真偽はともかく、ツアーでの経験・実績が本作での成果におおきく現れている。
(追加:2017年6月25日)

 

Reunion : Peter, Paul & Mary

  1. Like The First Time
  2. By Surprise
  3. Forever Young
  4. Ms. Rheingold
  1. I Need Me To Be For Me
  2. The Unicorn Song
  3. Summer Highland Falls
  4. Sweet Survivor
  5. Best Of Friends

Will Lee, Tony Levin : Bass

ピーター、ポール&マリーが1978年に再結成して発表した作品。
『 夢見る再会 』 という邦題には、60年代のフォーク・ソング全盛時の売上再来を期待したレコード会社側の願望が濃く現れているものと思われるが、アメリカでも日本でもセールス的には惨敗している。
スティーヴ・ガッド&トニー・レヴィンという豪華なリズム隊によるセッションは主に1970年代の作品にクレジットされており、本作品はその末期ということになる。 ただ本作品の購入層にしてみれば、アコースティックなアレンジをバックにした3人のハーモニーを楽しみたかったわけで、シンプルに徹したリズム隊の演奏でさえ邪魔であったと思われる。 需要の無い所に才能が投下されたことはつくづくもったいない。
(追加:2019年6月25日)

 

1979

Watermark : Art Garfunkel

  1. Crying In My Sleep
  2. Marionette
  3. Shine It On Me
  4. Watermark
  5. Saturday Suit
  6. All My Love's Laughter
  1. ( What  A ) Wonderful World    [ Tony Levin : Bass, ]
  2.  Mr. Shuck'n' Jive
  3. Paper Chase
  4. She Moved Through The Fair
  5. Someone Else ( 1958 )
  6. Wooden Planes

アート・ガーファンクルのソロ・アルバム。
ライナーによると、一旦完成した作品から1曲差し替えた上でリリースされたとのこと。
そしてその差し替えられた曲、” ( What  A ) Wonderful World ” にレヴィンは参加している。 サム・クックのオリジナルがもったりとしたアレンジで展開されており、かつベースの音も引っ込んでいるためレヴィンの活躍が目立たないのが残念なのだが、シングル・カットされてそこそこにヒットしている。
(追加:2016年3月10日)

 

Spy : Carly Simon

  1. Vengeance  [ Tony Levin : Bass ]
  2. We're So Close
  3. Just Like You Do
  4. Coming To Get You
  5. Never Been Gone
  1. Pure Sin  [ Tony Levin : Bass ]
  2. Love you By Heart  [ Tony Levin : Bass ]
  3. Spy
  4. Memorial Day

カーリー・サイモンの8枚目のアルバム。
中途半端なAOR、としか言い様が無い作品で、結果としてセールス的にも落ち込んだ作品である。 フォーク・ロックの世界から脱して新たな作風にチャレンジした結果、この後続くカーリー・サイモンの迷走期間を象徴している。
ヴォーカルそのものを際立たせることよりも、バックの演奏がお洒落であることにこだわった結果、ミュージシャンの個性はより際立っている。 レヴィンのベースも裏メロ演奏しまくりで、味わい深いものとなっている。
(追加:2015年9月25日)

 

Power : John Hall

  1. Home At Last
  2. Power 
  3. Heartbreaker
  4. So 
  1. Run Away With Me
  2. Firefly Lover
  3. Arms
  4. Half Moon
  5. Cocaine Drain

Tony Levin : bass

カーリー・サイモン、ジェームス・テイラーのバックでギターを演奏していたジョン・ホールのソロ・アルバム。
フュージョン風なジャケットからバリバリにギターを弾きまくっている作品にも思えるが、ゲストを含めたヴォーカルを全面にフィーチャーしているためどっちつかずの中途半端な作品になってしまっている。
レヴィンはタイトル曲 ” Power ” と ” So ” でベースを演奏している。 タイトル曲での演奏のほうがより地味ではあるが、いずれにせよたいした演奏ではない。
(追加:2015年9月25日)

 

Far East Express : 清水靖晃

  1. Far East Express
  2. Ain't Nothing But "G"
  3. Heart Church
  4. Summer Time
  5. Pick It On Up
  1. Day Tripper
  2. Heart Church
  3. Hung Up
  4. Midnight Street

Yasuaki Shimizu ( tenor sax, percussion )
Clifford Carter ( acoustic piano, electric piano, oberheim, mini moog )
Joe Caro ( electric guitar )
Lew Soloff ( trumpet, piccolo trumpet )
George Young ( alto sax )
Tony Levin ( electric bass )
Andy Newmark ( drums )
Sue Evans ( percussion )
Vivan Cherry ( backing vocal )
Yvonne Lewis ( backing vocal )
Ullanda McCullough ( backing vocal )

サックス奏者の清水靖晃が、マライアや烏龍茶で有名になる前に発表したソロ・アルバム。
流石に360円の固定相場制の時代ではないにせよ、バブルの萌芽さえ見えなかった1979年の段階で、ニューヨークで現地のミュージシャンとだけレコーディングするのは、相当大変だったと思われる。 ジャズの世界では普通のことだったのかもしれないが、自らのスコアに基づき初対面のミュージシャンと演奏し作品を完成させる行為は途方も無いことのように思える。
本作品は、そんな緊張感と成功させてやるという意気込みが見事な均衡点を見い出し、私のようなジャズに詳しくない者にもその素晴らしさが判る内容となっている。
全曲に参加しているトニー・レヴィンは、この時期ジャズやフュージョン系の作品からヴォカール作品のバックでの演奏が増え始めており、企画が数年後であったら共演が実現しなかった可能性が高い。
(追加:2019年9月25日)

 

1980

Come Upstairs : Carly Simon

  1. Come Upstairs  [ Tony Levin - Bass ]
  2. Stardust  [ Tony Levin - Bass ]
  3. Them  [ Tony Levin - Bass ]
  4. Jesse  [ Tony Levin - Bass ]
  5. James  [ Tony Levin - Electric fretless bass ]
  1. In Pain  [ Tony Levin - Bass ]
  2. The Three Of Us In The Dark  [ Tony Levin - Bass ]
  3. Take Me As I Am  [ Tony Levin - Bass ]
  4. The Desert  [ Tony Levin - Electric fretless bass ]

カーリー・サイモンの9枚目のアルバム。
前作同様、セールス的には失敗した作品であるが、個人的には最も聴きやすい作品である。 前作までにみられた「ロックっぽい曲調も導入してみました」といったアレンジではなく、正しくロックな演奏が繰り広げられているからである。 ただ、カーリー・サイモンの作品にロックを求めるひとはいないわけで、セールス的に失敗したのは致し方ないことだと思う。
レヴィンは全曲に参加、特に ” Them ” では、ラリー・ホワイトがシンセサイザーで参加(但しイントロのみ)しており、プログレ的にも豪華な編成である。
(追加:2015年9月25日)

 

Double Fantasy : John Lennon / Yoko Ono

  1. ( Just Like ) Starting Over
  2. Kiss Kiss Kiss
  3. Cleanup Time
  4. Give Me Something
  5. I'm Loosing You
  6. I'm Moving On
  7. Beautiful Boy ( Darling Boy )
  1. Watching The Wheels
  2. I'm Your Angele
  3. Woman
  4. Beautiful Boys
  5. Dear Yoko
  6. Every Man Has A Woman Who Loves Him
  7. Hard Times Are Over

Milk And Honey : John Lennon Yoko Ono

  1. I'm Stepping Out
  2. Sleepless Night
  3. I Don't Wanna Face It
  4. Don't Be Scared
  5. Nobody Told Me
  6. O'Sanity
  1. Borrowed Time
  2. Your Hands
  3. ( Forgive Me ) My Little Flower Princess
  4. Let Me Count The Ways
  5. Grow Old With Me
  6. You're The One

BASS GUITAR    Tony Levin

ジョン・レノンの遺作、及びその後1984年に発表されたオリジナルに近い編集盤。
ストーンズ関連作品におけるクリムゾン・メンバーの貢献となると、『 Some Girls 』 におけるコリンズのサックスだが、ビートルズ関連だと、『 Double Fantasy 』 におけるレヴィンを挙げることになる。
ポール・マッカートニーのベースを意識したかのような演奏は、特に ” ( Just Like ) Starting Over ” で顕著で、スタジオ・ミュージシャンとしてのレヴィンの凄さがわかる。
クレジットによれば、『 Double Fantasy 』 のベース奏者はレヴィンだけだが、『 Milk And Honey 』 は3名いるため、どの曲で演奏しているかわからないのが残念。
(追加:2007年5月15日)

 

One-Trick Pony : Paul Simon

  1. Late In The Evening 
  2. That's Why God Made The Movies 
  3. One-Trick Pony 
  4. How The Heart Approaches What It Yearns 
  5. Oh, Marion
  1. Ace In The Hole 
  2. Nobody 
  3. Jonah 
  4. God Bless The Absentee 
  5. Long, Long Day 

Bass - Tony Levin

ポール・サイモンが自ら出演した映画のサウンドトラックを兼ねた作品。  トニー・レヴィンは1曲を除きクレジットされている。
本作品、そして同時期のジョン・レノンの 『 Double Fantasy 』 への参加が、レヴィンのセッション・ミュージシャンとしての知名度を一気に上げたことは間違いない。 それだけにプログレ方面はガブリエルとの活動に止めクリムゾンに加入することがなければ、この後のアメリカでのTOP40作品の多くに、レヴィンの名前がクレジットされることになっていたかもしれない。
ヴォーカルに絡むメロディアスなベースの格好良さが、そんな思いを大きく掻き立てる。
(追加:2015年4月25日)

 

Peter Gabriel : Peter Gabriel

  1. Intruder
  2. No Self Control
  3. Start
  4. I Don't Remember 
  5. Family Snapshot
  6. And Through The Wire
  1. Game Without Frontiers
  2. Not One Of Us
  3. Lead A Normal Life
  4. Biko

Stick - Tony Levin

ソロとしての商業的成功を収めることができたピーター・ガブリエルのサード・アルバム。
非ジェネシス的なものを模索した結果、構成も音触りも難しい非ポップスに行き着いたところが本作品の完成度の高さに繋がっている。 表面上の歪さや過激さがメロディの良さを際立たせる結果となり、稀有な作品を生み出すことに成功している。
本作品の唯一残念なところは、フリップとレヴィンの参加が少ないところである。 もちろんそれはクリムゾン視点の話に過ぎないのだが、” I Don't Remember  ” でのフリップのギターとレヴィンのスティックのゾクゾクするような絡みを聴いてしまうと、やはり残念に思えてくる。 
(追加:2017年10月25日)

 

U.S.A. STUDIO CONNECTION : 野口五郎

  1. オープニング
  2. 女になって出直せよ
  3. CHARGE & GET IN
  4. 異邦人
  5. 愛撫
  1. U.S.A. STUDIO CONNECTION
  2. パラダイス
  3. 夜間飛行
  1. 甘い生活
  2. 君が美しすぎて
  3. 博多みれん
  4. 愛の証明
  5. やさしく数えて
  6. 地下街遊戯
  1. コーラス・ライン
  2. 君こそ我が青春
  3. 新宿午前4時
  4. 真夏の夜の夢
  5.  SEE YOU AGAIN

Bass : Tony Levin

Recorded at NAKANO SUNPLAZA HALL on March 27 thru 30 '80

1970年代末にアメリカでの録音作品をリリースしていた野口五郎が、それらの作品に参加していたミュージシャンを含むメンバーで行ったライヴを収録した作品。 1977年のニューヨークでの録音作品 『 異邦人 Goro In New York 』 にもクレジットされていたレヴィンが全面参加している。
本作品の聴きどころは、演歌要素が強い歌謡曲でのレヴィンの演奏だと思う。 勿論フュージョン調の楽曲での演奏での安定感も良いのだが、慣れないタイプの楽曲でのレヴィンのベース・ラインを追いながら聴いてしまう。
あと本作品にはステージでの写真が多数掲載されているのだが、そこの写っているレヴィンは、幾分ふっくらとしているのが特徴である。
(追加:2015年10月25日)

 

To Chi Ka : 渡辺香津美

  1. Liquid Fingers
  2. Black Canal
  3. To Chi Ka
  4. Cokumo Island  [ Fretless Bass Guitar ]
  1. Unicorn
  2. Don't Be Silly
  3. Sayonara  [ Fretless Bass Guitar ]
  4. Manhattan Flu Dance  [ Bass Guitar ]

今は無きLo-DのCM曲に採用された ” Unicorn ” が収録されている、渡辺香津美の出世作。
フュージョン、という言葉が100%当てはまる作品。 レヴィンの凄いところは、そんな作品に100%とけ込んでいることだと思う。 スタジオ・ミュージシャンのお仕事と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、リーダーやプロデューサーの意図に完璧に応えることがレヴィンの自己主張なのだと思う。
ロック耳の私には正直ピンっとこないところもあるのだが、ディシプリン前のレヴィンを確認するには最適な作品。
(追加:2007年2月10日)