King Crimson Data Base
Home   Discography   Magazine Index   Books   Random Theme   Updates 

Live in Munich, 1982  -2006-

  1. Waiting Man / ウェイティング・マン
  2. Thela Hun Ginjeet / テラ・ハン・ジンジート
  3. Frame By Frame / フレーム・バイ・フレーム
  4. Matte Kudasai / 待ってください
  5. The Sheltering Sky / ザ・シェリタリング・スカイ
  6. Neal And Jack And Me / ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー
  7. Elephant Talk / エレファント・トーク
  8. Indiscipline / インディシプリン
  9. Heartbeat / ハートビート
  10. Larks' Tongues in Aspic Part II / 太陽と戦慄 パート2

Adrian Belew    guitar & vocal
Robert Fripp    guitar
Tony Levin    bass guitar & Stick
Bill Bruford    drums & percussion

Recorded September 29, 1982 at Alabamahalle, Munich

Music by King Crimson    Words by Adrian Belew

King Crimson Collectors' Club の32作品目としてリリースされた本作は、ドイツのTV番組 「 Rock aus dem Alabamahalle 」 のために収録された音源。
TV放送を意識したのかもしれないが、演奏は無難なもので若干面白みに欠ける。 TVでは40分に短縮して放送されたとのこと。 できれば映像版をリリースしてもらいたいたかった。
この時期の作品の中では高音質、というのが本作品のウリかもしれない。

  1. ” Waiting Man ” は、メンバーが徐々に加わっていく、いつもの始まり方。
    視覚的には面白いと思うが、音源だけだで聴くには10分強は長すぎる。
  2. ” Thela Hun Ginjeet ” は、とても丁寧に演奏されている。 丁寧であるにもかかわらずグルーヴを感じることができるのは、レヴィンのおかげだと思う。 
  3. ” Frame By Frame ” は、前曲に比べ若干のおかずが入るものの、同時期の演奏に比べると壊れ方は少ない。 スコア通りの演奏と暴走演奏のちょうど中間と言ったところで、TV放送を意識したことが良い結果に表れている。
  4. ” Matte Kudasai ” は、ブリューのヴォーカルが全面に出たミックス。 情感たっぷりに歌い上げるブリューの顔が想像できて、ちょっと気持ち悪い。
  5. ” The Sheltering Sky ” は、相変わらずのギター・シンセお披露目の曲。 映像向きの曲とは思うが、10分超の演奏で、TV放送されたとしてもウケは良くなかったと思う。
  6. ” Neil and Jack and Me ” は、ブリューのヴォーカルが走り気味ではあるが、新作のプロモーション、という観点では及第点の演奏だと思う。
  7. ” Elephant Talk ” は、この時期多用されたレヴィンによる短いスティック・ソロから始まる。
  8. ” Indiscipline ” だけは、ブルーフォードが我が儘三昧に演奏している。 冒頭の3分超のドラム・ソロから、そのままなだれ込むパターン。 こんなブルーフォードのためのような曲が、ギャヴィン・ハリソンとパット・マステロットによる演奏で最近 DGM Live で公開された。 ブルーフォード、どんな気持ちだろうか..
  9. ” Heartbeat ” は、歌ものだけに無難な演奏で、面白味に欠ける。
  10. ” Larks' Tongues in Aspic Part II ” は、各楽器の音の軽さが気になる演奏。 「軽い」の一言でディシプリン・クリムゾンを揶揄したくはないが、本曲に関しては致し方ないと思う。

(更新:2008年6月10日)