King Crimson Data Base
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VROOOM VROOOM  -2001-

CD1    Metropolitan Theater Mexico City August 2,3,4, 1996
  1. VROOOM VROOOM / ヴルーム・ヴルーム
  2. Coda : Marine 475 / コーダ:マリーン475
  3. Dinosaur / ダイナソー
  4. B'BOOM / B’ブーム
  5. THRAK / スラック
  6. The Talking Drum / ザ・トーキング・ドラム
  7. Larks' Tongues In Aspic [ Part II ] / 太陽と戦慄(パート II)
  8. Neurotica / ニューロティカ
  9. Prism / プリズム
  10. Red / レッド
  11. Improv : Biker Babes Of The Rio Grande / インプロヴィゼイション:バイカー・ベイブス・オブ・ザ・リオ・グランデ
  12. 21st Century Schizoid Man / 21世紀のスキッツォイド・マン
CD2   The Longacre Theatre, New York City    November 20, 21, 22, 24 & 25, 1995
  1. Conundrum / コナンドラム
  2. Thela Hun Ginjeet / セラ・ハン・ジンジート
  3. Frame By Frame / フレイム・バイ・フレイム
  4. People / ピープル One Time / ワン・タイム
  5. Sex Sleep Eat Drink Dream / セックス、スリープ、イート、ドリンク、ドリーム
  6. Indiscipline / インディシプリン
  7. Two Sticks / トゥー・スティックス
  8. Elephant Talk / エレファント・トーク
  9. Three Of A Perfect Pair / スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー
  10. B'BOOM / B’ブーム
  11. THRAK / スラック
  12. Free As A Bird / フリー・アズ・ア・バード
  13. Walking On Air / ウォーキング・オン・エアー  ( Live at the Wiltern Theater Los Angeles June 30, 1995 )

Robert Fripp    guitar, soundscapes
Adrian Belew    guitar, voice
Trey Gunn    Touch guitar
Tony Levin    basses, Stick
Pat Mastelotto     acoustic & electronic drums & percussion
Bill Bruford    acoustic & electronic drums & percussion

Music by King Crimson  Words by Adrian Belew
except: 21st Century Schizoid Man ( Fripp, Lake, McDonald, Giles Sinfield )
Prism ( Favre )
Free As A Bird ( Lennon )

King Crimson Collectors' Club が順調(?)にリリースされ続ける中、唐突にリリースされた感があるダブル・トリオ・クリムゾンの本作品は、1996年のメキシコでのライヴと1995年のブロードウェイでのライヴを2枚にまとめたもの。
前者はWMAフォーマットでの期間限定のダウン・ロードが行えた作品をもとに、後者は King Crimson Collectors' Club でのリリース作品をもとに編集が行われている。
編集の仕方は良くも悪くも中途半端なもの。 既発作品に対して微妙に曲の増減があるため、既発作品を入手している人にとっては「ほんのちょっとほしい」楽曲が収録されており、既発作品をもっていない人にとっては本作品だけではほしい曲が「ほんのちょっと足りない」ことになる。

CD1 のダウンロード版 『 Live In Mexico City 1996 』 との違いは以下の通り。

” Coda : Marine 475 ” と ” Improv : Biker Babes Of The Rio Grande ” の収録。
” Coda : Marine 475 ” については、『 Cirkus The Young Persons' Guide To King Crimson Live 』 での編集と同じように、” VROOOM VROOOM ” との連続となっている。

” Improv : Biker Babes Of The Rio Grande ” は、インプロというより、インタールード。 弦楽器群のロング・トーンにパーカッションが適当に絡むだけ。

” One Time ” と ” Sex Sleep Eat Drink Dream ” の未収録。
前者はどうでもいいが、後者についてはブルーフォードの自棄気味な演奏が、それなりに格好良かっただけに残念。 CD2 収録曲との兼ね合いもあったのかもしれないが、ダウンロード・サービスを行っていない現段階でのこのような編集は、「入手困難な幻のテイク」 を増やすだけで、あまり好ましいこととは思えない。

CD2 の 『 On Broadway 1995 』 との違いは以下の通り。

” Free As A Bird ” の収録。
” THRAK ” とシームレスだが、編集されていることは明らか。 ブリューのビートルズからの影響度は、クリムゾンでのバラードやソロ、ベアーズから充分伺うことができるが、ここまで露骨にやられると正直しらける。

” Walking On Air ” の別テイクの収録。
本曲だけ、ロサンジェルスでの別公演のテイク。 『 Sex Sleep Eat Drink Dream 』 収録テイクとも、同会場だけ演奏日が1日異なる。 その意図は不明。

King Crimson Collectors' Club には収録されていたものの、日本でのThe Collectors' King Crimson Volume 3 ではオミットされていた、” Thela Hun Ginjeet ” と ” Frame By Frame ” の収録。
本作品の収録曲はDGM盤と国内版の違いがないだけに、本件は日本向けに意図したものではないだろうが、それでも国内からの入手が容易とは言えないテイクなだけに嬉しい。

” Red ”、” Dinosaur ”、” VROOOM VROOOM ”、” Neurotica ”、” Prism ”、” Talking Drum ”、” Larks' Tongues In Aspic [ Part II ] ”、” VROOOM ”、” Coda : Marine 475 ”、” Fearless And Highly THRaKked ” の削除。
特に ” VROOOM ” と ” Fearless And Highly THRaKked ” は、CD1 にも収録されていないだけに、こういう編集はやめてもらいたい。

(追加:2001年10月25日)