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Live In Japan  -1996-

  1. VROOOM / ヴルーム
  2. Frame By Frame / フレイム・バイ・フレイム
  3. Dinosaur / ダイナソー
  4. One Time / ワン・タイム
  5. Red / レッド
  6. B'BOOM / B'ブーム
  7. THRAK / スラック
  8. Matte Kudasai / 待ってください
  9. Three Of A Perfect Pair / スリー・オブ・ザ・パーフェクト・ペアー
  10. VROOOM VROOOM / ブルーム・ブルーム
  11. Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream / セックス、スリープ、イート、ドリンク、ドリーム
  12. Stick Duet / スティック・デュエット
  13. Elephant Talk / エレファント・トーク
  14. Indiscipline / インディシプリン
  15. Talking Drum / トーキング・ドラム
  16. Larks' Tongues In Aspic Part II / 太陽と戦慄パート II
  17. People / ピープル
  18. Walking On Air / ウォーキング・オン・エアー

Robert Fripp    Guitar
Adrian Belew    Guitar and Vocals
Trey Gunn    Warr Guitar
Tony Levin    Basses and Stick
Bill Bruford    Drums
Pat Mastelotto    Drums

Recorded live at the Nakano Sun Plaza, Tokyo on the 5th and 6th of October 1995.

7月に一度ツアーを終えたクリムゾンは、10月1日の神奈川県民ホールから再度ツアーを始める。 本アルバムはその4日目、5日目のコンサートから収録したライブ・アルバムである。
レコーディングとツアーを経た後だけに、前年のアルゼンチンでのライブより遙かにバンドとしてのまとまり、迫力は増しているものの、やはり3ヶ月のブランクは大きかったらしく、ミス・タッチ等が多く見受けられる。
東京を中心に11回行われ日本公演の内、2,3,9,11回目のコンサートに行ったが、2回目と11回目の出来具合は雲泥の差があり、ライブを重ねることの重要性を改めて認識した。
ライナーにも書いてある通り、撮影に対してのフリップが提示した条件がかなり厳しかったためか、遠くから撮影した映像は粗く、ぶれも多く、見ていて辛いところがある。

  1. ブルーフォードのドラム、レヴィンのアップライト・ベース、マステロットのドラム、ガンのウォー・ギターと順々に絡んでいった後、ブリューが登場。 あまりエンターティメント性が高く無いオープニングの後、” VROOOM ” でコンサートは始まる。
    ブリューはレスポール、レヴィンはベースを演奏。 フリップのカッティングをバックに演奏されるベース・ソロはレヴィン。 ラストのパートではレヴィンはアップライト・ベースに持ち替え弓で演奏、フリップがギター・ソロをとる。
  2. ” Frame By Frame ” は、ブリューはストラト、レヴィンはスティックに持ち替える。 ガン&マステロットは暇そう。
  3. ” Dinosaur ” イントロのオーケストラの音を出すブリューのギター・シンセに先ず驚く。 レヴィンはベース、マステロットは片手に小さなパーカッションを持ちながら演奏する。 中間部でブリューのギター・シンセをバックにレヴィンがアップライト・ベースを弓で弾く姿も良いが、その後のフリップのギター・ソロも格好良い。
  4. ” One Time ” では、ドラムはマステロットが中心で、ブルーフォードは立ったままパーカッションを叩くだけ。 自分が暇であることを明確にアピールするブルーフォード。 相変わらず良い性格である。
    曲自体がたいしたこと無いため、ライブでも惹かれる所は無い。
  5. 前半のハイライトは、やはり ” Red   ”。 ダブル・トリオとしてのフォーマットを機能させようとはせず、ひたすらユニゾンで弾きまくっているため、演奏は分厚く格好よい。
  6. ” B'BOOM ” はサウンドスケイプの独演。
  7. ” THRAK ” は、ドラムのデュオにレヴィンのアップライト・ベース弓弾きが絡み、メインリフへ。 インプロ・パートは、
    フリップのギター+ブリューのギター・シンセによるピアノ音
    →フリーな演奏パートの後、今度はフリップがギターでピアノ音。ブリューはドリルを使ってノイズを出す。
    →再びフリーな演奏パートの後、フリップのギター・ソロ。
    →ブルーフォードのシモンズによる木琴音
    →メイン・リフに戻る。
  8. ” Matte Kudasai ” では、レヴィンはスティック、ブリューはボトル・ネック奏法。 ディシプリン・クリムゾンのフォーマットで演奏されているため、ガン&マステロットは全く暇。
  9. ” Three Of A Perfect Pair ” においても、ガン&マステロットは全く暇。 ラスト近くにフリップの拉げた管楽器系音のギター・ソロがある。
  10. ” VROOOM VROOOM ” では、レヴィンはベース、ブリューはストラト。 ベース・ソロば、ガンのウォー・ギターとレヴィンのベースがユニゾンで重厚。
  11. ” Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream ” では、ブリューがレスポールに持ち替える。 インスト・パートでのギター・ソロはフリップ。
  12. ” Stick Duet ” はその名の通り。
  13. レヴィンのソロで始まる ” Elephant Talk ” も、ディシプリン・クリムゾンそのまま。 ガン&マステロットの存在感は無い。
  14. ” Indiscipline ” は、レヴィンのスティックとブルーフォードのずらしたリズムの絡みから始まる。 この曲においても、ガン&マステロットの存在感は全くない。
  15. ” Talking Drum ” は、レヴィンのW.ファンク・フィンガーズ奏法に、ガンのウォー・ギターによるフニャフニャした音、ブリューのバイオリン・ライクのギターが絡んでいき、最後にフリップのソロが重なっていく。
  16. ” Larks' Tongues In Aspic Part II ” も ” Red ” と同じく、ダブル・トリオとしては機能させず、ひたすらユニゾンで弾きまくるため、激しく且つ分厚い演奏。
  17. ” People ” では、W.ファンク・フィンガーズ奏法をするレヴィンが、最後は指弾きに戻ってウォー・ギターとユニゾンをとる。 『 THRAK 』 からの曲だけあって、ガン&マステロットはそれなりに活躍する。
  18. 最後も地味に 『 THRAK 』 からの歌ものである、” Walking On Air ”。 フリップがストリングス系の音を出し、ブリューがその上にソロをとる。 つまらない曲。