King Crimson Data Base
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Beat  -1982-

  1. Neal And Jack And Me / ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー
  2. Heartbeat / ハートビート
  3. Sartori In Tangier / サートリ・イン・タンジール
  4. Waiting Man / ウェイティング・マン
  1. Neurotica / ニューロティカ
  2. Two Hands / 2つの手
  3. The Howler / ザ・ハウラー
  4. Requiem / レクイエム

Adrian Belew    Guitar, Lead vocal
Robert Fripp    Guitar, Organ, Frippertronics
Tony Levin    Stick, Bass Guitar, Support Vocal
Bill Bruford    Drumming

Music by King Crimson
Lyrics by Adrian Belew
" Two Hands "lyric by Margaret Belew

Produced by Rhett Davies

1982年の2月末から3月始めに2週間程の短いアメリカ・ツアーを行った後にレコーディングされた本作品は、同年6月にリリースされている。
「 クリムゾン史上初の同一メンバーによるレコーディング 」 というふれ込みは、当然のことながら好意的に受け止められず、比較的地味なリリースであった。 当時日本でのリリースは、シングル・ジャケットにも拘わらず表面は薄いブルー ( 現行リリースされているCDよりはるかに薄い色 ) で内側がピンクという、コストのかかった変形ジャケットの一種であった。 中古市場で値上がりをしない数少ない変形ジャケットものである。
リリース後の7月から9月にかけてアメリカ、ヨーロッパ・ツアーを行った後、クリムゾンとしての活動は1984年まで行われなかった。

  1. 本アルバムのつまらなさ、革新性の無いところを象徴しているのが、多分 ” Neal And Jack And Me ” と思われる。 ギターの絡み、変拍子、2人のギター・ソロ等すべてが前作において聴くことができたものである。 焼き直しという意味では、本アルバムは 『  In The Wake Of Poseidon 』 と同じようなものかもしれない。
  2. ” Heartbeat ” はダブル・トリオ・クリムゾンにおいても演奏された曲。 比較的シンプルな曲構成で、ギターの逆回転ソロが唯一の特徴かもしれない。
  3. ” Sartori In Tangier ” は、レヴィンのスティックが格好よく、妙な高揚感を味わうことができる。 リード楽器を置き換えると、B.L.U.E. との共通点も見いだすことができる。
  4. ” Waiting Man ” は、” Discipline ” に中途半端なギター・ソロをかぶせただけのような曲。
  5. ” Neurotica ” は、リリース直後から 「 以前のクリムゾン風の曲 」 として ( ちょとだけ ) 話題になった曲。 ディシプリン・クリムゾン時代には多く演奏されることはなかったが、ダブル・トリオ・クリムゾンのライブで見事に復活をした。 素直に格好良いと思う。
  6. ” Two Hands ” は ” Matte Kudasai ” の焼き直しのような曲で個人的には好きではない。 ブリューに切々と歌い上げられても困る。
  7. ” The Howler ” は、『 Discipline 』 で聴くことができる様々なフレーズを1曲にぶち込んだような曲。 
  8. ” Requiem ” はフリップのギターを存分に堪能することができる曲。 ただしこの曲を ( というよりこのソロを ) クリムゾンとして演奏する必要がどこまであるのか疑問が残る。 フリップの中にソロをとりたい欲求がたまっていたのかもしれない。